Peter and Sophie Johnston(ピーター&ソフィー・ジョンストン)「Dreams」(味の素「サラダソース」CM)。イギリス出身の兄妹シンセ・ポップデュオの曲。PSY・S(サイズ)のメンバーがアルバムのライナー寄稿しているとのことで、確かに音楽的構成が似ているかも。おしゃれなサラダにおしゃれなBGMが印象に残り続けて、やっと曲名が分かってよかった。
NICO(ニコ)「You You You」。なんのCM曲か思い出せず、ネットにも詳細がないのだが、CMなどで聴いた記憶がある。幼少期に数回聴いただけなのに衝撃が忘れられず、タイアップがあっても売れずに埋もれたマイナーバンドが好きな自分の琴線に、NICOも触れてしまったのだ(ひどい)。実の双子のユニットらしいが、のちにGARDEN(ガーデン)と改名し、アニポケ「アドバンスジェネレーション」のOP曲「アドバンス・アドベンチャー」が大ヒット。メガ進化!
youtu.beTOPS(トップス)「黒い炎(Get It On)」。元曲はアメリカのブラス・ロックバンドChase(チェイス)の同名曲。カーラジオから流れてきて「よく80年代のバラエティ番組BGMで流れてたあの曲だー!」と感激した。チェイスは日テレ「ウィークエンダー」の番組冒頭テーマ曲「Bochawa」でもおなじみで、ダイナミックなブラス音楽がひと昔前のTV番組で好まれて使用されていたのが伺える。トップスの日本語カバーバージョンは、山際祥子と三井雅弘のワイルドなシャウトがめちゃくちゃカッコいい。
SPIRAL LIFE(スパイラル・ライフ)「GAME OVER ~魅惑のモンキー・マジック~」「GARDEN」。友人のモリさん経由でサブスク解禁されたのを教えてもらった。感謝! 自分らはマッドチェスターブームの直撃世代で、スパイラル・ライフ、ヴィーナス・ペーターなど、ネオアコの影響も受けた邦楽ロックをたくさん聴いていた。車谷浩司はやんちゃなジャリバンドのBAKUから超絶オシャレに進化したなー。
トップアーティスト上位のナムコレジェンダリーおよびBandai Namco Game Musicは、ナムコアーケードゲーム音源が突如一気にサブスク配信解禁された流れで、お気に入りのゲームサントラを聴きまくっていたから。このあたりのサントラはCDでもデジタル音源でも所有しているし、ほんの一部分タイトルが配信解禁されたのみだが、大手音楽サブスクでついに聴けるようになったのは非常に有意義だ。サントラCD販売すらままならず、いつまでも渋り続けている任天堂ゲームサントラも、そろそろ配信解禁してほしい。
Steve Lacy(スティーヴ・レイシー)「Bad Habit」。朝ジムの館内有線でよく流れていて気に入った。ローファイ調だからローファイ系バンド楽曲かと思ったら、グラミー賞受賞のソロアーティストだった。歌詞内容が想像してたのと全然違い、未練がましい男心を表現していて面白いので、レーベル公式の和訳動画でぜひ聴いてみてほしい。
Charlie Puth(チャーリー・プース)「I Don't Think That I Like Her」。これも多分朝ジム有線経由。2000年代オルタナ系バンドっぽいメロディー。これも歌詞を調べたら、みっともない男の失恋ソングで良かった。最近は洋楽邦楽問わず、公式で和訳動画PVを作るのが主流なんだろうか。
Morgan Wallen(モーガン・ウォーレン)「Last Night」。アメリカはテネシー州出身の30歳のカントリーシンガー。これも朝ジム有線経由。朝ジム有線だけが自分と社会と音楽トレンドを繋いでくれる……。アメリカン・カントリーは日本でいう演歌や民謡のようなポジションだが、これはすごく耳馴染みが深くキャッチーで、正統派カントリーの真っ直ぐストレートなメロディーが、日本人でも非常に聴きやすい楽曲だと思う。
Rachel Chinouriri(レイチェル・チヌリリ)「All I Ever Asked」。朝ジム有線経由。エレクトロなドリームポップ系バンドかと思いきや、イギリス出身の黒人女性ソロシンガーだった。音と実際のパーソナルビジュアルイメージのギャップが続く。それだけ自分が偏見や固定概念に捕らわれているのだろう。すべて取っ払っていこう。
MIKA(ミーカ)「It's My House」。先日テレ東の「出没!アド街ック天国」で、街の百景コーナーを見ていたら、BGMがとてもよくて即Shazamした。アド街もコロナ禍やジェンダー問題で街の女子コレクションコーナーがやりづらくなったのか、今年になりいつの間にか百景コーナーに変わっていた。この曲、ご機嫌なパーティーチューンですごく気に入ったので、このまま百景コーナーのおなじみ曲になってほしい。
高橋幸宏「X'mas day in the next life」。そろそろクリスマスですなーという季節感もこめて。高橋幸宏は90年代末~2000年代頃まで放送のテレビ朝日深夜のエンタメ情報番組「AXEL」の司会で出演してて、何気なく毎週見ていた思い出が。個人的にはミカバンドでの活動が好き。おしゃれの産湯に浸かって産まれ、おしゃれな人生を生きていらしたなーという憧れ。
坂本龍一 feat. Jill Jones「You Do Me」 坂本龍一「We Love You」 あまりにも多すぎる教授のベストソングを挙げるのは超絶難しいのだが、一点に絞るとしたら、90年代初頭のワールドミュージック、ハウスに傾倒していた頃の楽曲が、個人的には一番よく耳に、目にしていて印象に残っている。ジル・ジョーンズと組んだのも衝撃だったし、沖縄民謡にユッスー・ンドゥールと、とにかくワールドワイドが行き過ぎてインパクトがすごかった。細野晴臣は高橋幸宏が亡くなった際に、人生を一冊の本のようだと喩えたが、自分が思う教授の人生は、若い頃は花や緑を美しく、青々と茂らせて成長し、老いて少しずつ、荘厳に枯れて散ってゆく、一本の大樹のようだった。
BUCK-TICK(バクチク)「さくら」「JUPITER」。著名人・有名人の中でも、あっちゃん(櫻井敦司)の逝去が、今年もっともショックで悲しくて、信じられなくて……しばらくの間、静かに虚無に落ちていた。B-Tは中学時代に「JUST ONE MORE KISS」で同級生女子たちとハマり、今井さんのLSD逮捕に衝撃を受けたり、高校入学後は「殺シノ調ベ」ツアーで初めてライヴを観に行った。以後もB-Tはメンバー不動で揺るぎなく、かっこよく音楽活動を続けていることに尊敬していた。
過去エントリの通り、当ブログ名「Read me 激情」の“激情”は、This Mortal Coil(ディス・モータル・コイル)のアルバム「Blood」の旧邦題「激情」から引用しているのだが、実はこのアルバムを知ったのは、91年発売の音楽雑誌「ぴあ Music Complex(PMC)」のBUCK-TICK責任編集回で、当アルバムをリコメンドしており、「血の流れを感じる」という感想も、あっちゃんのレビューの受け売りだったり……。でも実際に血の脈動、緊張感、温かさを感じさせるようなアルバムだ。改めて調べてみて今さら気づいたが、アルバム「激情」、リリースが91年で、雑誌での紹介が同年11月だから、当時の最新音楽だったのだなあ。今でもいつまでも聴き飽きることなく、B-T同様、32年間も聴いてる。