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Read me 激情

しがないゲーオタ女子の真・闇ブログ

今日誕生日なのに寝込んでるヤーツー

月曜夕方からどうも体がだるいなー、と思ったら高熱が出て、次第にノドの奥に白い斑点ができて痛くリンパ腺も腫れてきたので耳鼻科に行ったら、急性扁桃炎と診断された。そんなわけで、今日はせっかくの誕生日なのにひたすら寝込んでる。

昨年の今頃は、大好きな大相撲観戦に連れて行ってもらう超サプライズ誕生日プレゼントがあったのに……。つ、つらい。しかもまだ微熱や頭痛が続いてるしー。仕事や用事も溜まりまくりだけど、ただひたすら安静にして回復するしかない。

 

誕生日や誕生月になると、あらゆるネットサービスからお誕生日おめでとうメールが届くのだが、任天堂からプラチナポイント300あげるよメールが来たので、ログインがてらしばらくやってなかったMiitomoを起動してみたら、自分のMiiにお祝いされた。

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お前が俺で、俺がお前で……!? と一瞬アイデンティティークライシスに陥りそうになったが、たぶん体調が悪いせいかも。しばらく起動してると、数人のフレンドからお誕生日祝いの伝言が届いた。1ヶ月ほどご無沙汰してたのに……ありがたい。日付が変わった瞬間にお誕生日お祝いメッセージとか来ると、最高に嬉しいよね。

 

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寝込みバースデーとなってしまい散々な一日だったが、家族からお洋服のプレゼントをもらった。わーい。最近オシャレに目覚めてるのでコーディネートが捗る。

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さらに、ノドが痛いのでのどごしがいいもの……プリンとかが食べたい、というリクエストにも応えてくれた。成城石井の高いフルーツプリンとマンゴージュレプリン。うれしー。寝る前なのに全部たいらげてしまった。

 

しかしもう誕生日を祝うってほどの年齢ではないのだけども……ちなみにここ20年以上、自称“永遠の14歳”を通していて、毎年「エヴァパイロットになれるね!」とめでたがっていたが、いつまでこんなことを続けていられるのやら。とにかく健康が一番だと痛感した誕生日だった。皆様も、どうかくれぐれもお体をお大事に。

暁天礼讃 ―空が白んでくるまでしたい、アレコレ話―

早いもので、もう今年も5月半ばをとうに過ぎてしまい、気づけば日も長くなり、夕方には外から夏の匂い(海が近いので厳密には潮くさい)がただよってくる。近頃は、空がまだ明るい夕暮れに日の長さを実感することが多く、以前は早朝に起床したり、徹夜やオールナイトしてると夜明けが早くやってきて、日の長さ=夜の短さを実感する機会のほうが多かった気がする。

先日もSteamゲーミングの件で少し書いたが、それほどまでに、夜ふかしの機会も失い、夜起きていられる生活環境でなくなってしまった。好きな2大深夜TV番組に「月曜から夜ふかし」と「タモリ倶楽部」があるが、いずれも毎回リアルタイムでなかなか見られないため、録画で見てる始末だ。

 

そんなワケで、夏も近づき夜も短くなってきたので、夜明けを惜しむようにゲームとか映画とか本とか趣味に嗜んだり、気の合う誰かと一緒に過ごすとかで夜ふかししたい……ってよりも、夜通しで何かに夢中になっていたい、そして空が徐々に白んできて、儚く美しい朝焼けを眺めていたい願望が、いまとても強まっている。つまり、暁(あかつき)を礼讃したい。ゲームしまくってたらいつの間にか朝になってたってのも最高だし、昼夜の時間概念があるゲーム内でウロウロしてたら明け方になっちゃうのも大好きだ。昼と夜でエンカウントできる敵が異なるのもいい。

今回は、ゲームとあまり関係ないネタばかりになりそうだが、仕事で完徹して気づけば朝という最悪シチュエーションは一切除き、これまでの過去にどんな夜明けが印象的だったかを、書き綴ってみようと思う。

 

J-WAVE「Still Life」と課題と過ごした暁

20数年前、美術学校の専門学生だった頃の話。

課題の提出に追われて徹夜するときのお供は、J-WAVEの深夜ラジオ番組だった。前回エントリでも軽く触れたが、MC RYUの「Soul Train」や「Across The View」からの流れで、午前3時スタートの「Still Life」もよく聴いていた。オープニングテーマ曲の“After the Rain”が、深夜から早朝までの、静かでゆるやかに流れる時刻と雰囲気を象徴するようなメロディーで、今聴いてみても、課題制作に没頭していたあの頃と、番組エンディングを迎えて朝がやってくるあの時間帯を思い出させる。自分にとっては、永遠の深夜早朝のテーマ曲だ。なお肝心の課題は、いつも登校時間ギリギリで完成させていた。

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作曲者・宮浦清氏本人の演奏による“After the Rain”。オリジナルも好きだが、こちらのギターリフが素晴らしいアレンジも最高。

また、 同じ頃にJ-WAVEを聴いていて存在を知りファンになった、5人組の侍ジャズバンド「PE'Z(ペズ)」の“Akatsuki”も、まさしく曲名を呈するように最高にイカす夜明けのアンセムだ。こちらは都会の朝焼けを駆け抜けるような疾走感で、めちゃくちゃカッコイイ。解散しちゃったのが今でも残念。

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●深夜のテレビ映画たちとの密やかな暁

自分がもっとも好きな日本映画のひとつに「太陽を盗んだ男」(1979年/長谷川和彦監督)があるのだが、17年前の6月、ある土曜の深夜に地上波放映されると知り、ビデオ録画予約していたが、楽しみすぎて自室のテレビでリアルタイムで夢中になって見ていた。

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本作は中高生くらいの頃、たまたま付けたNHK衛星第2で放映されてたのを見たのが初見だったが、ビデオも出ておらず、あまりの衝撃にもう一度観たくなり、「ぴあ」でこまめに都内の単館上映をチェックして観に行ったほどだった。後年リリースされた、予約特典ポスター付きDVDはもちろん買った(ポスターは行方不明になったが……)。当時はジュリーの妖艶で中性的な美しさに夢中だったが、歳を重ねたいま見ると、ヘリから落ちても死なない菅原文太の滾る男の頑丈さに惹かれる。まーどっちもカッコイイわよねー。

念願だったテレビ放映が終わると、外はすでに薄明るくなっていた。劇中でいうと早朝のカーチェイスシーンくらいの明るさだった。映画の余韻に耽っていると、突然部屋のドアが開き、母が飛び出してきた。「赤ちゃん、無事に産まれたってよ!!」と叫びながら。

3歳年上の姉が、二人目の子ども(姪っ子2号)を早朝に出産したのだ。どうやら急に産気づき、産科へ向かう途中の車内ではすでに頭が出ていたらしい。二人目ってやっぱり早いんだね……と、夜ふかし中に突然の報せだったのでとてもビックリしたが、とにかく無事に産まれてよかった、と安堵した。そんな姪っ子2号も今では高校2年生となり、チアリーディング部に入部して筋肉隆々ガールとなり、彼氏もできて青春をエンジョイしている。

 

もう一本、深夜にテレビで観た映画で紹介したいのが、18禁映画になるが、「四畳半襖の裏張り」(1973年/神代辰巳監督)。学生の頃、実家で加入しているCSの映画専用チャンネルで、深夜帯に日活ロマンポルノが放映していたのを発見して、70年代のめくるめくエロチシズムの匂い立つ世界に、自分はたちまち密かに夢中になり、家族たちが寝静まったリビングで、こっそりと観ていた。特に気に入ったのは神代辰巳監督作品で、本作と「赫い髪の女」(1979年)は最高傑作だと思う。

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あれほどこっそり拝聴していた日活ロマンポルノが、気づけば今ではネット配信でも気軽に観られるようになっていた。細かい内容はあまり覚えていないが、情交シーンの合間に時折入る、若い見習い芸者のお稽古シーンで、タマゴを股にはさんで歩いたりなど、いわゆるシモの締まりを鍛える肉体訓練が、なんだか滑稽かつ鮮烈だった記憶が。当然だが、誰しも最初は駆け出し時代があるんだなーと感心した。

そして物語の終盤近く、主人公の芸者が遊び人の得意客と座敷で夜通し絡み合っていると、暗闇だった障子の窓が徐々に明るんできて格子がくっきりと浮かび上がり、場面が変わって朝焼けの海が映し出されるシーンが、男女の情愛を彩るようにとても美しく、深く印象に残った。オトナって朝が来るまでこんなエッチな事してるんだ……と思ったのだった。

 

●『逆転裁判』を一気にクリアしてしまった暁

話題がだいぶ偏りすぎたので、路線変更的にここでちょっとゲームの話を。

ついつい夢中になりすぎて、ゲームは完徹&夜明かしした経験は幾多もあるが、ひとりでじっくりプレイ、クリアしたら気づけば朝だったゲームで印象深いのは、ゲームボーイアドバンス版『逆転裁判』(以下『1』)。逆裁シリーズはリリース後しばらくしてから評判を聞き、追っかけで遊び始めたらまたたく間にハマってしまい、以後DSでのリメイク版も何度も遊んだ。リメイク版は出るたびに画面の明るさに驚いたなー。

『1』の最終話「逆転、そしてサヨナラ」のクライマックスで、狩魔豪への怒濤の追い詰めが始まると、止めどきも時間感覚も完全に見失い、翌日も仕事なのに一気にクリアしてしまった。小説を夢中で読んでいたら朝になったように、真夜中にひとりで携帯ゲームに没入して遊んでたら朝になってたのは、たぶん『1』が初めてだったかも。あの時の空は、頭の中のように真っ白だった記憶がある。以降のシリーズももちろん面白くて大好きだが、『1』のように朝まで没頭プレイはせず、翌朝に響かぬ程度にマイペースにセーブしながらクリアした。

 

●レインボーブリッジ、湾岸線から眺めた暁

2000年、田町のデザイン会社に勤務していた頃、徹夜仕事が終わるとタクシー帰宅(ちゃんと手当が出た)するのがわりと日常的で、終電を逃したあとに帰るときもあれば、始発が出る少し前に帰るときもあった。ある夜、いつものようにヘトヘトになりながら、大手広告代理店前に王蟲のように並んでいるタクシーに乗り込み、芝浦入口から湾岸線を走り出した。もう眠いし疲れてるし寡黙な運転手に当たってよかった……とシートにぐったり身を任せて到着まで寝ようとしたら、登ったばかりの朝日が、今まさにくぐり抜けようとしているレインボーブリッジを、オレンジ色に染め上げていた。

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ちょうどいい車載動画があった。進行方向は逆だけどその時に見たのとほぼ同じ、レインボーブリッジからの都会の朝焼けが綺麗に映されている。

カーラジオからは、いつか子どもの頃に聴いたことのある、静かな口笛のメロディー。実は曲名がいまだに分からないが、そのメロディーと目前にひろがる大都会の早朝の眺望の組み合わせが、なんだかとてもエモーショナルすぎて、自分はちょっと涙ぐんでしまった……ただアクビをかみ殺して涙が出ただけかもしれないが。夜明けはすべてのものへ平等に訪れるのだと感じた。

 

●夢の中で見た、あの暁

この体験と光景がよほど印象深かったのか、いつかこんな夢を見たことがある。

真夜中、東京にある高層マンション最上階もしくはペントハウスのような場所で、大好きな男性と、夜の大都会のライトアップを眺めながら濃密な一晩を過ごしたあと、男性のバイクに乗って夜明けの首都高、レインボーブリッジを駆け抜ける……って、なんだか現実設定完全無視な、女子の青春妄想大爆走な夢って感じで、書いててめっちゃ恥ずかしいが、いつか見た美しい朝焼けレインボーブリッジが夢にも現れてくれて、目が覚めたあと、とても嬉しく、気持ちのよい夢心地だった。またああいうスピード感と時間を感じられる夢を見てみたい。

 

以上、暁があまりにも愛おしすぎて、いつか見たあらゆる場面の暁たちがいつまでも忘れられなくて、儚くも美しいからこそ、半永久的に残したくて、ブログにしたためてみた。

現実ではもう朝焼けなんて、深夜早朝に出かける用事でもない限り見る機会はないが、たとえそんな用事でもひとつ作ってみて、また新しい暁を眺めたい。ここかしこで「早朝ウォーキングとか健康的でいいですよ!」って声が聞こえなくもないが……まあ、ひとまずそんな感じで。おしまい。

ゲーセンスナップ活動のススメ in 黄金週間

ゴールデンウイークも残りあと1日、皆様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。自分はあと数日でまた齢を重ねる期待と不安に慄きつつ、せっかくの連休だし自分へのご褒美的お誕生日プレゼントだー! と勢いで買ったかわゆい夏服に似合いそうな、お手頃価格コーナーにあったターコイズのネックレスも追加してレジへ持っていったら、自分が想定していた価格の2.5倍くらいの値段だったので軽く凹んでます。値段表はよく見て購入しましょう。

 

前置きはこんな感じで、このゴールデンウイークはいわきの田舎へ二泊三日滞在し、1日目はハワイアンズに行ってきた。常磐ハワイアンセンターからリニューアル後に一度行ったきりだから、実に10数年ぶり。いまだにハワイアンズって名称が馴染めず、つい常磐ハワイアンセンターと呼んでしまいがち。

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これで開館直後の人出。さすがに連休、激混み。ウォータースライダーのでっかいのがもう一台できてて驚いた。本当に久しぶりに来たけど、どんなにリニューアルを繰り返していてもなぜか拭いきれない昭和感がすごい。自分は泳ぐのも温泉も大好きなのでゆっくり過ごしたかったのだが、同行家族が突然の急病やらスマホ紛失やらトラブル続出したため、昼過ぎにはさっさと撤収してしまった……残念。

※追記1:その後、家族の急病も無事回復して紛失スマホも係員に拾われて手元に戻ってきた。よかった……!!

しかしハワイアンズへ行く前に、ある読者から「館内のゲーセンにレトロゲームがあったら教えて!」というリクエストをもらっていて、このまま引き下がるわけにはいかぬと、トイレに行くついでにゲームセンターを探した。

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うおーゲーセンあったー。しかし開館直後で子ども向けショーの最中もあって客はまばら。なんだか水着でゲームを遊んでる光景が普段あまり見られないものなので妙に面白い。

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おおーこれかー!? 『ドンキーコング』と『パックマン』、『スペースインベーダー』が稼働中だった。いかにもって感じに取って付けたようなテーブル筐体だが、ここにレトロゲームがあるってだけでもありがたい……どうっすか、レトロゲームちゃんとあったよー。

※追記2:読者さんが写真を見たところ「モニタが液晶化されてるので、もしかしたらレストア筐体なのでは?」とコメントをいただいた。ぱっと見だけどやたら綺麗だなーと思ったら。

 

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スイッチ版が好評発売中の『マリオカート2』対戦台をはじめ、都内ではあまりお見かけする機会のなかった『ルイージマンション』のアーケード版も置いてあった。筐体の存在感があってひときわ目立つなー。ひとまずハワイアンズのゲーセンはこんな感じ。ちなみにかなり急いで撤収したため、ひとつも遊べなかった。次来るときはまたテーブル筐体やルイージに会えるかな。

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いわき滞在2日目は、フタバスズキリュウ(フタバサウルススズキイ)発掘の地で知られる「海竜の里センター」に行ってきた。無料の施設で、観覧車やコースターなどのちょっとしたアトラクションが一回100〜200円で楽しめる。ドラゴンコースターに乗ったら、年甲斐もなくめっちゃ絶叫してしまいちょう楽しかった。

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施設内の食堂の向かいに、こいつが佇んでいた。『ジャンケンマン福引き』……え、福引き? ただジャンケンするだけでないの? 何だか気になったのでワンコイン入れて遊んでみた。ジャンケンに勝つと前面にあるレバーをつかんで福引きのガラガラを回すことができて、大当たり、当たりが出ると景品が出てくるシステム。2度勝って当たりを2度引いたら小さなスーパーボールが出てきた。小さな家族にあげたが、すぐ無くされた。厳密にはゲーセンではないが、通りがかりについ足を止めてしまう点においては、ゲーセンとしての機能を立派に果たしているのではないか。

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観覧車からの眺望。このフタバスズキリュウ、中に入って尻尾のロングすべり台で降りられて、子どもたちに大人気だった。フタバスズキリュウもまさか自身の体が子どもたちの遊具にされるとは思ってもいなかった未来だろう。この近くにある、いわき市石炭・化石館「ほるる」では実物のフタバサウルスやクビナガリュウの化石が見られるので、そっちもオススメ。

 

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最終日、いわき駅で出発まで駅ビルで時間つぶしをしていたら、以前は空きテナントだった場所がクレーンゲームがメインのミニゲーセンになっていた。中を覗くと、かなり年季の入ったクレーンゲーム機やアストロ筐体の『メタルスラッグ5』『ミスタードリラー』が稼働していた。いやー頑張ってるねぇ、偉いよ。田舎の親族との別れを惜しんでたので、プレイできる時間を取れなかったが、次来たときは親族も一緒に遊ぶくらいの余裕があるといいな。

 

以上、今回のゲーセンスナップ活動はこれでおしまい。旅先でもついついゲーセンを探してはついつい遊んだり撮っちゃったりは、まだ続く……というか誰か、もっと続いてくれ!

大事な音楽はすべてゲームが教えてくれた【レースゲーム編・後編】

前回のエントリ、おかげさまでブログ開設以来初めてのアクセス数と大反響で、なんと『リッジ』シリーズの作曲者である大久保博さんのお目にも触れてしまい、めっちゃ嬉しいやら恥ずかしいやら……こんな神も悪魔も降り立たぬ荒野のような僻地ブログ記事をご覧いただき、ありがとうございました!

 

そんな感じで、自分のブログは意外にも誰かに割と読まれてしまっているのと、ゲーム音楽ネタは読者の食いつきがかなりよいと気づいてしまい、ちょっとしたプレッシャーを感じたりもしてるけど、ここは自由気ままに自分勝手にできるマイブログなので、いつものテンションで続きを書いてみる。


前編では、レースゲーム×テクノ音楽との出会いについて綴ってみたが、今回は「レースゲームは最高のドライヴコンピレーションアルバムだ!」をテーマに語ってみたいと思う。

 

Wipeout』や『リッジ』シリーズで、すっかりレースゲームのとりこになってしまった自分が次に出会ったのが、『バーンアウト3 テイクダウン』(2004年)だった。
友人宅で、これすっげーおもれーんだよーと勧められて遊んだのが初めてだった。ライバル車をクラッシュ=テイクダウンさせる斬新なシステムに、これまでの速さとテクニックを競うレースゲームの概念をすべて覆されたような衝撃を受けて、すっかり夢中になってしまった。
さらにBGMが、ゲーム内の架空FM局による新旧ミックスのパンク、メロコアオルタナティヴのバンド中心のイカす選曲で構成されていて、めちゃくちゃシビれた。悪ガキソング大集合って感じでイイヨネー。架空のFM局ってなんだよー、もう最高のアイデアじゃん!
Crash FMのDJ担当であるMC RYUのカッチョイイボイスも、当時深夜によく聴いていたJ-WAVESOUL TRAIN」でかなり聴きなじみだったのもよかった。先日リリースされたばかり(プレステで最も好きなゲームなのでもちろん買ったさ!)の『パラッパラッパー』のタマネギ先生でもおなじみだよね。

 

バーンアウト3 サントラ - Google 検索

おそらく権利関係などの都合でサントラは出ていないようだが、ほんの数年前までは収録曲リストを収集するだけでもひと苦労していたのに、今では上記のようにググると、なんと収録曲情報が自動表示されて、テクノロジーの恩恵に感激した。ありがとうテクノロジー。

Burnout 3: Takedown soundtrack - NFSSoundtrack

より見やすい正しいトラックリストはこちら。このサイト、レースゲームのサントラをだいたい補完しててスーパー最高なので以下引用する。

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収録曲では、ジ・オーディナリー・ボーイズの“Over the Counter Culture”が特にお気に入り。収録アーティストでは、ラモーンズ、Ashが特に好きだった。Ashは90年代ブリットポップ全盛期の頃、ちょうどシーンから鮮烈デビューしたのも衝撃的だった。収録曲でないけど“Goldfinger”が、聴いてた当時の空気感とか思い出せて、甘酸っぱくて好き。

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レースゲーム×ロックの融合というと、『クレイジータクシー』のオフスプリングでヤーヤーヤーヤーヤー!するってのが鉄板なんだけど、個人的に『バーンアウト』の出会いが先だったので今回は割愛。どっちかっつーとオフスプはクレタクよりもドラえもん空耳MADのイメージなんだよね。Flashなついー。今見るとさほど笑えないんだが、当時はオラサイトのスピルバンとか見て爆笑してたヨ……ってこのままいくとインターネット老人会トークになっちゃうので、さっさと次へ。

 

ナンバリング続編の『バーンアウト パラダイス』(2008年)では、オープンワールドシステムを導入したことによって、走るバックグラウンドやシーンによって曲を選んてみたりなど、音楽への没入感がさらに増している。『バーンアウトテイクダウン』に続くMC RYUのナビゲーターボイスも心地よい。昔放映されてたNHK-FMあさのバロック」みたいに、早朝ドライブにクラシックの名曲流せるのイカすー!

 

Burnout Paradise soundtrack - NFSSoundtrack

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やっぱタイトルにもなってるガンズの“Paradise City”が本作のすべてを物語ってていいよなー。アダム&ジ・アンツやデペッシュ・モードなどの80年代ニューウェーブ系アーティストも収録されていて、自分好みのジャンル曲がより多くなってるのもいい。


これは個人的エピソードになるが、自分の手元にある『バーンアウト パラダイス』のソフトは、9年前に交通事故で若くして不慮の死を遂げてしまった仕事仲間の所有ソフトを、ご遺族から形見分けで譲ってもらったもので、さまざまな意味でも非常に思い入れのあるゲームとなってしまった。しばらく夢中でやりこんだあと、360を起動して時折プレイしていたが、以前のエントリでも書いたように、このたびOneでも後方互換してくれたので、Oneでも連れてきた。

macgirl360.hatenablog.com

ソフトのほか、彼が愛用していたiPodも譲ってもらい、中身を見てみると、好きなミュージシャンの楽曲と並んで、セガタイトルやZUNTATAのサントラが数多く入っていた。遺品を整理したらZUNTATAファンクラブのカードも出てきたくらい、好きだったんだなぁと思った。きっとこのiPodをBGMに、大好きな車の運転をしていのだろう。彼がかつて溺愛していたレースゲームたちへの想いを馳せつつ、こんど久しぶりにiPodの電源も入れてみようかな。

 

話を戻して、最後はレースゲームとオープンワールド、そして音楽の関係がさらに究極進化した『Forza Horizon』(2012年)。元々『Forza』シリーズもイカすサントラ集ゲームだったけど、スピンアウトの本作では架空のカーレースフェスに参加するってストーリー設定が、フェス好きな自分にギュンギュンきたので即効買った。収録メーカーにホンダがあるのもイイ。

 

Forza Horizon soundtrack - NFSSoundtrack

まずはポーター・ロビンソンのオープニング曲“Language”にいきなりノックアウトされた。かっちょよすぎ! この曲でポーター・ロビンソンにすっかり一目惚れして、フジロックフェス2013やGAN-BAN NIGHTのライヴアクトを見に行ったほど。フジロックでこの曲がかかった瞬間、ゲームの世界に入り込んで完全にシンクロした気分になって、サイコーにハイになったね。

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最近彼とユニットを組んだ、Madeonの“Icarus”も、難攻不落の双璧アンセムだね。一緒にアニメPV作っちゃったり、二人とも重度の日本オタクすぎてやばい。

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主にEDM系が大集合した収録アーティスト、いちいち羅列するのがはばかられるほど、どれも超お気に入りすぎて本当に素晴らしい。前編で提唱した、レースゲーム×テクノにおける、究極の最終完成型サントラゲームだ。EDM入門編としても非常に聴きやすいし、これを読んでEDMに興味が湧いたら、アルバムを買う感覚でプレイしてみるといい。

 


以上、レースゲームと自分の好きな音楽についての関係は、ひとまずこれでおしまい。はースッキリした。前後編になっちゃったが、ほんとに長年書きたかったことなので感無量。レースゲーム編と銘打ったので、もしや他ジャンル編もあるのかなーと窺わせつつ、そっちは気が向いたら書くつもり。

ゲームとの出会いが、20数年来にわたってこれほどまでに、計り知れぬほど自分の聴く音楽へ影響を与えてきたのを、今回書き出してみて改めて気づいた。なんてったって「ゲームがきっかけ」ってのがいいんだよね。音楽に限らず、これから若い世代が出会う新しい世界においては、どんな未開拓ジャンルでも、いつだってゲームが入口になっていてほしいと願っている。さて、次はどんなゲームと音楽の出会いがあるかな。

 


【おまけ】

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このPV……『アインハンダー』っつーか『メタルブラック』つーか、すげー横シューっぽくないっすか? ビル街を横切るシューティングは名作!!

大事な音楽はすべてゲームが教えてくれた【レースゲーム編・前編】

ネットでテキストを書くにあたり、前々から自分の個人的音楽趣味についてしっかり書き留めたいなーっていう長年の願望があり、このたびマイブログを持ってついにその願いも叶えられるようになったのだが、ほかに書きたいことが山ほどありすぎて今までずっと後回しになりっぱなしだった。

ゲームやりたい&ブログ書きたい熱が再燃して更新をしばらく定期的に続けてたら、出力欲が少し治まり頭の中が空っぽになったので、最近はPC作業中に何となくiPhoneのプレイリストやYoutubeで好きな曲を流したりしてる……うちに、これはもしや、自分の音楽趣味についてのエントリをいよいよ書くワンチャンなのでは!? と思った。出力欲全然治まってねーし! とまあ、ここはゲーオタブログなので、好きな音楽とゲームの関係を、個人的思い出と織り交ぜてひとつ綴ってみたい。

 

昔、20年ほど前、編プロに勤務していたとき、同じフロアで働く同僚にフランス人男性がいた。やってる仕事はそれぞれ別々だが、同い年かつ同じマルボロを愛するヘビースモーカーで、流暢な日本語を使いこなし、ともに楽しく仕事をしていた。彼が仕事中、よく聴いていたCDが『Wipeout XL』のサウンドトラックだった。

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Youtubeリンクは、極力公式チャンネルを貼りたいポリシーなのだけど、今回だけは特例で。以下同。

職場には、いつも彼が好みのテクノやハウスばかり流れていて、時々ヒートアップすると華麗なステップで踊り出したりするのを眺めていたのだが、やっぱりヨーロッパ人だから血の根底に流れるテクノが特に好きなのかなーと思っていた。そんな彼のセンス抜群なチョイスで、もっとも衝撃的なアルバムが本作だった。初めて聴いたとき、あまりにもカッコよくて「これ、何の曲なの?」と尋ねると、最近出たプレイステーションのレースゲームの曲だよ、と教えてくれて、即、ゲームソフトを購入した。これが今後の自分の音楽趣味とゲームの関係に、大きく影響を与えられたきっかけとなった。

 

Wipeout XL』は、ビジュアルからゲームデザイン、そしてサウンドまで、何もかもが生まれて初めて体験する衝撃で、最高にイカすレースゲームだ。シグノシスとTDRデザイナーズ・リパブリック)による、ヨーロッパ生まれのエッジの利きまくったデザインに乗せられた近未来反重力カーレースにアンダーワールドプロディジーケミカル・ブラザーズをはじめとする超豪華テクノアーティストのコンピレーションアルバムが搭載された、まさに“聴くレースゲーム”。タイトーZUNTATAサウンドタイトルにもよく謳われるような、まるで「音楽CDアルバムに付属されたゲーム」の初体験が『Wipeout XL』だった。彼からは、本作にも参加しているダフト・パンクの「Homework」も教えてもらったが、こちらも永遠の名作だ。そういえば彼らもフランス人だったね。

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ゲーム中ではイントロのみで超定番だけど、収録曲でもっともアガるのがやっぱしコレ。2004年のエレクトラグライドで初めて生で見られて感激したなー。デザリパもゲスト出演してて。『Wipeout XL』サントラ参加アーティストはほとんどオールナイト屋内レイヴフェスで観たよ!(森高千里“臭いものにはフタをしろ”の「俺は10回ストーンズ観に行ったぜ」と同じ階調で)

 

同時期に、社内休憩室のゲームでよく遊んでたのがプレステの『レイジレーサー』で、同僚たちとタイトルコールを真似しながらプレイしてた。『レイブレーサー』とか『リッジレーサー』が先じゃないのかよって話だが、自分的にはこっちがシリーズ初体験。ドリフト苦手だったので車種はアージュばかり使っていた。

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こちらはデジロック系サウンドが多いが、どのチューンもアドレナリンが上昇する疾走感がすさまじい。“Mech Monster”と“Silver Stream”が特にお気に入り。

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リッジシリーズはゲームもサウンドもすごく大好きだが、やはり『R4:Ridge Racer Type 4』がすべてにおいて最高。OP曲“Urban Fragments”からの“Movin' in Circles”、“Move Me”がお気に入り。シリーズのサントラだと「リッジレーサーズ ダイレクト・オーディオ」をよくヘビロテしてた。今のバンナムパワーで42歳になった永瀬麗子を復活させられませんかね? 同じく齢を重ねてずーっと待ってますから。

件の編プロで、スポーツカーを乗り回す偏屈でサイバーなテクニカル担当の男性先輩がいたのだが、自分がR4大好きなんすよーと話したら、めちゃくちゃぶっきらぼうに「ほれ、コレやるよ! 聴け!」と、ゲーム音源を取り込んだ自作のサントラCDをプレゼントしてもらったのを思い出した。心なしか、ちょっと嬉しそうだったな。

 

このように、自分のゲームと音楽の趣味は『Wipeout XL』でエンジン点火、『レイジレーサー』をはじめとしたリッジシリーズでアクセル全開になった感じ。レースゲーム×テクノの融合って、ゲーム音楽史上最高の発案だよね。こうして振り返ると、1995年以降から90年代末あたりが、音楽ジャンル界においてちょうどテクノが主流になった時期というか、ゲームにもムーブメントが反映されたのだなーと改めて気づいた。

もしあの頃、フランス人の同僚が『Wipeout XL』サントラをフロア内でガンガンかけていなかったら、自分はレースゲームにも特に興味が向かず、ゲーム由来のテクノっ子にもならなかった。彼とは互いに編プロ退職後も何度か会って、ここ数年はお目にかかっていないが、あれからたいそうご出世して、今では世界的企業のお偉いさんとなっているようだ。このブログが彼の目に届く機会はおそらくなさそうだけど……君のおかげで、人生で大事な音楽とゲームに出会えたよ。あの時は、どうもありがとう。もっとも出世した自慢の同僚を誇りに思いながら、これからますますのご活躍を、遠くから祈っているよ。


レースゲーム音楽についてもう少し語りたいのだけど、長くなりそうなので後編に続く。

 

Steamゲームとのミッドナイト逢瀬

先日の『人食いの大鷲トリコ』をクリアしたあとの余韻と心地よい脱力感を軽く引きずりつつ、ダウンロード版を予約した『パラッパラッパー』のリリースを待つ間にできそうな次に遊ぶPS4ゲームを、夜な夜なPS Storeで探したりしてる。以前TGSで見かけたパラッパラの細かいオブジェクト破壊表現に驚いた『RESOGUN』も気になるし、PS3版を買ってクリアしてるけど『風ノ旅ビト』をもっかいやってみたいなー……など、ストアをアレコレ覗いてるうちに“Zフィックス”の話題で知った『INSIDE』を見かけて、ひとまずデモ版をDLして始めてみた。

……怖っ!!! ただひたすら得体の知れない何かに追われるように、脅威から逃げるように、謎やトラップを解きながら横スクロールで進むだけなんだけど、なんか「傷だらけのランナー」(この通称もどうなんだと思う)が缶蹴りやスケボーしながら地下通路をひたすら駆け抜ける『メトロクロス』でふいに感じた、プレイヤーが一体何のために、何の目的で進むのか実はまったく分からない未知の怖さがある。『メトロクロス』は哀愁漂うBGMが流れていて、横に進むことしかできない主人公の不器用な哀愁を演出によって感じたりできたけど、『INSIDE』はプレイ中、SE以外はほとんど無音なので、想像力を恐怖方面にしか働かせられず、恐ろしさがさらに倍増する。小学生みたいな感想を述べると、怖かったけど次が気になってしょうがなくなったので、あとで製品版買っておこう。

 

……と、ここで家族が帰宅してきた。『Horizon Zero Dawn』の続きをやりたそうにしてるので、コントローラ交代。どうやらサブクエストをこなしてるともりもりレベルが上がってしまうらしく、先日ついにレベルキャップ上限に達してしまい、いい加減やっとこさメインクエストを進行させているようだ。
このままプレイを眺めててもいいけど、夜は長いんだし、せっかくゲームやりたい欲がふくれ上がってるのになんだか物足りないな……とボンヤリしていたら、今晩中にやらねばならなかった用事を急に思い出し、リビングを移動して書斎のPCを起動し、メール処理を済ませたあと、ふと作業用PCの横にある自宅PCを目にして、そういやWindows 10アップグレード後に軽くセットアップし直して以来しばらく起動していなかったなーと気づき、マルチクスリーンでこちらも起動してみた。

すると、以前インストールしたSteamのアップデートが突然始まり、ちまちまと買っては積んでしまっていたゲームたちがライブラリにずらりと並んだ。2012年の年末にSteamのアカウントを取って以来、コントローラの接続がうまくいかなかったり自宅PCを家族の作業用PCとして占拠されるなど、PCゲーミング環境が思うように整わず、セールのたびにゲーム購入するだけでずっと放置気味だったけれども、昨年のWindows 10アップグレードを機に自宅PCを初期化してついに解放させ、今年始めにXbox Oneの有線コントローラを接続してみたらすんなりとSteamゲーミングできるようになり、動作確認で満足して以来の起動だった。

 

そっか、こうして夜寝る前に少し時間が取れてPCも自由に使えるようになったから、Steamでゲームしたって別にいいんだよな……いいんだよね? と自問自答していたら、

 

 “家族がPS4に夢中の間は、俺[Steam]と遊びなよ”

 

心の中のどこかで、こんな囁きが聞こえてきた……気がした。

 

おもむろに、ライブラリ内のゲームから、アルファベット順の先頭にあった『Braid』を選択してみた。

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Braid”って三つ編みって意味なんだね……とサクッとステージ1をクリアしてみたけど、所々にあるパズルのピースが全然取れない。しかもピースが揃ってないからパズルが解けない。これはひょっとしてかなり難しいアクションゲームなのでは!? 時間操作もタイミングがむずい。ラストが衝撃的ってウワサだけで本作を購入したのだが、アクション下手な自分は果たして衝撃のラストにたどり着けるのだろうか……と不安になったけど、とにかくステージ構成がよく練られててすごい。あとでじっくりやる。

 

他のゲームも起動してみた。Steamアカウントを取ったばかりの頃、あるゲーオタの人に自分が作ったとっておきの品を贈ったら、「お礼の代わりに、コレあげます」と、Steamゲームのギフトが贈られてきた。

store.steampowered.com

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『Hotline Miami』。あれ、ギフトでもらったときは日本語対応してたっけ……? 実はこの他にも何人かのフレンドから、誕生日プレゼントや余ってるので、とゲームギフトを贈ってもらったことがあり、約5年越しになってしまったけど、やっと一通り起動できた。その節はどうもありがとう。これから大事にプレイします。

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『Hotline Miami』、いつの間にか続編まで出ていて、さわりだけやってみても、自分の中に潜んでいる静かな暴力性をズルズルと引きずり出される快感がすごい。見下ろし型の視点が、まるでテレビのニュースで室内連続殺人事件の経緯をアニメーション図解するアレみたいだ。これもあとでじっくりやる。

 

こうしてしばらく眠っていたSteamのゲームたちを夢中で起動しているうちに、どこかの誰かの、甘くて少し危険な囁きに誘われて、自分が何者なのか、本当の自分を知ってしまってもう戻れなくなるような、ちょっとした刹那の背徳感を覚えて、禁断のトリガーを引いてしまった気分になる……まあただ真夜中に夜更かしPCゲーミングしてるってだけなんだけども。翌朝も早く起きて家事やら仕事しなきゃならんのにねー、って意味で。寝る時間を削ってまでゲームをやりたくなるの、何年ぶりだろうか。ゲームにまつわるあらゆる事象が、自分の中だけに秘めていたゲームへの欲求の扉を、こじ開けてしまった。

夜は疲れ果ててすぐに寝てしまうため、なかなか時間が取れないけど、たとえば平日のどこか一日や週末の夜、ほんの少しのひとときを見つけて、PS4に占拠されたリビングを離れて、PC部屋で待つ彼[Steam]に会いにいき、真夜中の逢瀬を重ねてもいいのではないか。リビングの大きな60インチTVも魅力的だけど、PCモニタでひとり没頭するのも悪くない。冒頭の『INSIDE』、据え置き機版とSteam版、どちらのプラットフォームでやるか問題もあるが、大小画面のどちらかでやりたいシチュエーション優先で選んでもいいのかも。『INSIDE』は何となく大画面でやりたい気分かな。

 

そんなわけで、ついにSteamゲーミングもできるようになり、ゲームにますます恋してる。こんなに遊びたいゲームがいっぱいだなんて。もう戻れないくらいヤバイ。しかし寝不足も同時にヤバイので、ほどほどにしとかないと、ね。

 

あなたのトリコ

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うちもついに、PS4本体をお迎えした。
先日の飲み会PS4タイトルの話題などを聞いているうちにPS4がとても欲しくなり、これを機運に感じ、お仕事がんばったご褒美も兼ねて思いきって買っちゃった。モデルはタマゴの殻みたいな質感のグレイシャー・ホワイト1TB。初ソフトは『人食いの大鷲トリコ』(以下『トリコ』)。福音館古典童話シリーズのようなパッケージがずっと気になっていた初回限定版がまだ売っていてくれてよかった。

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エキサイティングなエンターテインメントの世界のはじまりだ!

PS4と『トリコ』を買ったあとに、家族が『Horizon Zero Dawn』を買っていて、購入直後は、毎晩PS4コントローラの奪い合いをしていた。早い時間に寝てしまう自分がおおよそ負けてしまうのだが、家族のホライゾンゼロのプレイを背後で眺めているだけでも楽しい。トールネックをオーバーライドしてマップ広げたりサンダージョー狩りばっかしてないで、さっさとクエストを進めなさい。

 

そんな感じで、夜の合間にちょこちょこっと進めていた『トリコ』を先週末、ついにクリアしたので、プレイした感想を書いてみようと思う。ネタバレは特にないのでご安心を。PS4から取り込んだキャプ写真もネタバレはない……はず。たぶん。

 

実は『トリコ』をプレイする前、少し話題になったこのエントリを読んでしまっており、「同人嫁」の自虐的ワードに若干斜に構え卑下した手触りを感じつつ、上手な文章のゲームレビューと、開発者のひとりである夫への家族愛に心を揺さぶられたのだけど、『トリコ』を実際にプレイしてみて、ここで語られた内容が、まさに書くことがほとんどないってくらいほぼ同意見なので、自分はここで書かれていない、自分なりの解釈や視点で『トリコ』のことを書いてみたいと思う。

 

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『トリコ』をプレイしてみて、最初から最後まで一貫して自分を支配していたのは「これ、本当にゲームなの?」という不思議な感覚だった。トリコの動きや毛並みや感触もプログラムされたデジタルな存在でなく、まるでハイエナのようなキリンのようなイヌネコのようなホンモノのケモノ……動物そのものだったし、そびえ立つ巨大な塔や高所の建造物を歩くと、下を覗くとつい足がすくんでしまう高低差と、お尻がむずがゆくなるほど底なし谷のぼんやりした空気感がすさまじかった。初回限定版の特典ブックレットで、空中から眺める巨大な塔=東京スカイツリーをヘリに乗って撮影した話が掲載されていたが、塔の外から眺める視点と肌感がそのように生かされていたのかー、とクリア後に冊子を読み直して改めて感心した。以前、『ミラーズエッジ』でEA DICEチームが東京の街や埼玉の首都圏外郭放水路を訪問して写真を撮り、ステージデザインの参考にしたエピソードを何となく思い出したりした。

www.4gamer.net

 

 

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プレイ中、ぱしぱしと夢中で撮っていたキャプチャ一覧を覗くと、そのほとんどがトリコが穴に頭を突っ込んだりゴロゴロ甘えてきたりモノでジャレたりしてる写真ばかりで、いつの間にかトリコというペットにデレデレな親バカになってた。自分はイヌ好きで、昨年夏から実家で飼ってる柴犬を時々散歩に連れていったりするのだが、まだ1歳未満の幼犬ゆえ、なかなか言うことを聞かずヤンチャ盛り。トリコも時々言うことを聞かない(ってよりもうまく指示が伝わらない)が、幼犬と較べてトリコは賢いなーと思った。トリコって人間年齢に換算するといくつぐらいなんだろ。

 

件の同人嫁ブログで「自分はゲームIQが低いから、ちょっとした謎解きもうまくクリアできない」といった話をしていて、ゲーム下手な自分はうんうんそうだねそうだよねーと何度も頷いてしまったのだが、隣で家族が自分のプレイを眺めていて、謎に直面して行き詰まると「あそこの床の石がボンヤリ光ってる場所は、そこへ登って進めるって意味だから、そっちへ行くといい」と教えてくれて、本当にその通りなのですごーいと感激したら「こんなの、ゲームやってれば自ずと分かるものなんだよ!」と簡単に返す。長年のゲームプレイ経験から培われるのであろう、ここはきっとアレをこうするのだろうと、先への行動回路が働く、いわゆる“ゲーム感覚”を、自分はうまく習得できておらず、だからシューティングは敵の弾が見えてないからすぐやられる、格ゲーもガチャプレイしかできないのだが、それは完全にゲームに対して、やられたり行き詰まる原因をきちんと考察しないから……つまり、ほんの数回やってダメだっただけで技術を磨こうとせず、すぐにめげて断念して投げ出してしまう、勉強・努力不足だからだと分かった。

しかし『トリコ』は、そんなゲーム感覚が上手でないダメな自分でも、毎回どこかで行き詰まってしまいどうしよう……と困って諦めかけたその瞬間に必ず、自分で何かしらの発見をして、活路を見いだせるようなゲームデザインになっているのが素晴らしかった。きっとハードゲーマーが「こんなの分かって、できて当然だよ!」と豪語するような局面でも、大げさな自分にはとんだ一大事で、つまずくたびに活路が見えてまたつまづいて……の繰り返しがあまり苦でなかったというか、ストレスには感じなかった。人によってはヌルいのかもしれないけど、自分にとってはどこまで遊んでもストレスフリーだったのが非常に心地よく、巨大な遺跡や屋外など変わりゆく眺望を眺めつつ、かわいいトリコとの旅を楽しみながら堪能できた。

 

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自分(少年)とトリコとのスナップ。旅を続けていくにつれ、トリコと自分との信頼関係が次第にどんどん濃密になり、時には身を挺して、命がけで互いを救いあう。トリコがヨロイの槍にやられたり別の大鷲と死闘して傷つき、お腹が空いて動けなくなると、自分はトリコの食べ物(タル)を探し、タルを運ぶ……そうしているうちに、フトある映画のワンシーンを思い出していた。

www.youtube.com

アンドレイ・タルコスフキー監督の映画「ノスタルジア」。大好きな映画監督のもっとも好きな作品だが、大昔にミニシアター上映で鑑賞して以来もう何年も観ていない。しかし終盤の「ロウソクの火を消さずに広場を渡りきれば、世界が救われる」という狂人の言葉を主人公が試行する場面が、タルコフスキー作品内でも屈指の名シーンで、ずっと忘れられない。

『トリコ』と映画「ノスタルジア」、遺跡の雰囲気や質感、あらゆる世界観が、実はけっこう共通しているのではないかと気づいた。世界を救済するためロウソクの火を消さずに広場を渡りきるルールも、よくよく考えるとゲームっぽいというか、トリコのために命がけでタルを運んだり、脆い足場を歩き高所を綱渡りするのも「ノスタルジア」における世界救済と同じ原動力だ。「ノスタルジア」では、ロウソクの火は生命の象徴であり、主人公は果たして広場を渡り切れたのか……? 『トリコ』をプレイ済みでもし映画を未見であれば、ぜひその結末を確認してみてほしい。あらかじめ言っておくとタルコスフキー映画、ものすごーく眠くなります。不眠症に悩む方にもまじオススメ。別に退屈って意味ではなくて。自分も時間を見つけてまた観てみようかな。どこかの動画配信サービスで気軽に観られるといいんだけど。

 

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物語の終盤、トリコに危機が訪れる際に、自分は思わず「トリコ、がんばれー!」と大声で叫んでいた。トリコが敵と闘ってくれるたびに応援はしていたが、思わず口から、心の底から初めて声を上げてしまった。トリコと自分の意思が、ついにピタリと重なり合った瞬間だった。トリコとの旅も、ついに終わりを迎えていた。気づけばエンディング前からポロポロと涙を流していた。

クリア後、しばらくは虚脱感がすごくてボンヤリしてしまった。スタート画面でおもむろにボタンを押すと、すぐに2周目が始まった。トリコに勲章を付けたり、進捗具合によって少年の衣装が着替えられるようになっていた。トロフィーは時間内クリア2個と、たまたま偶然取れたコレしか取れなかったので、2周目はもう少しトロフィー獲得をがんばってみよう。

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気づいたらトロフィー取ってたから、ちゃんと観察おけばよかった……! ところでトロフィー獲得の瞬間も自動でキャプってくれるのね。べんりー。

 

長くなったけど、ひとまず以上が、自分の感じたトリコの感想。

『トリコ』はゲームをプレイするってよりも、トリコとの冒険と言ったほうがふさわしい体験だった。僭越ながら『トリコ』が生まれるまでにかかった長い時間の事情をこれまで知らなかったが、こりゃー長くなっても、苦労してしまっても仕方がないよ、と思う。『トリコ』以上の体験とまた出会えるのかしら……と、早くもgenDESIGNの次回作を期待せずにはいられないが、どんなにゆっくりでもいいので、その日まで元気に生きていくから、またこんな素晴らしい体験をさせてほしい、と心から願っている。

PS4をお迎えして初めてのゲームが『トリコ』で、本当によかった。IGD(いいゲームだった)。ありがとうございました。

 

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