Read me 激情

しがないゲーオタ女子の真・闇ブログ

Steamゲームとのミッドナイト逢瀬

先日の『人食いの大鷲トリコ』をクリアしたあとの余韻と心地よい脱力感を軽く引きずりつつ、ダウンロード版を予約した『パラッパラッパー』のリリースを待つ間にできそうな次に遊ぶPS4ゲームを、夜な夜なPS Storeで探したりしてる。以前TGSで見かけたパラッパラの細かいオブジェクト破壊表現に驚いた『RESOGUN』も気になるし、PS3版を買ってクリアしてるけど『風ノ旅ビト』をもっかいやってみたいなー……など、ストアをアレコレ覗いてるうちに“Zフィックス”の話題で知った『INSIDE』を見かけて、ひとまずデモ版をDLして始めてみた。

……怖っ!!! ただひたすら得体の知れない何かに追われるように、脅威から逃げるように、謎やトラップを解きながら横スクロールで進むだけなんだけど、なんか「傷だらけのランナー」(この通称もどうなんだと思う)が缶蹴りやスケボーしながら地下通路をひたすら駆け抜ける『メトロクロス』でふいに感じた、プレイヤーが一体何のために、何の目的で進むのか実はまったく分からない未知の怖さがある。『メトロクロス』は哀愁漂うBGMが流れていて、横に進むことしかできない主人公の不器用な哀愁を演出によって感じたりできたけど、『INSIDE』はプレイ中、SE以外はほとんど無音なので、想像力を恐怖方面にしか働かせられず、恐ろしさがさらに倍増する。小学生みたいな感想を述べると、怖かったけど次が気になってしょうがなくなったので、あとで製品版買っておこう。

 

……と、ここで家族が帰宅してきた。『Horizon Zero Dawn』の続きをやりたそうにしてるので、コントローラ交代。どうやらサブクエストをこなしてるともりもりレベルが上がってしまうらしく、先日ついにレベルキャップ上限に達してしまい、いい加減やっとこさメインクエストを進行させているようだ。
このままプレイを眺めててもいいけど、夜は長いんだし、せっかくゲームやりたい欲がふくれ上がってるのになんだか物足りないな……とボンヤリしていたら、今晩中にやらねばならなかった用事を急に思い出し、リビングを移動して書斎のPCを起動し、メール処理を済ませたあと、ふと作業用PCの横にある自宅PCを目にして、そういやWindows 10アップグレード後に軽くセットアップし直して以来しばらく起動していなかったなーと気づき、マルチクスリーンでこちらも起動してみた。

すると、以前インストールしたSteamのアップデートが突然始まり、ちまちまと買っては積んでしまっていたゲームたちがライブラリにずらりと並んだ。2012年の年末にSteamのアカウントを取って以来、コントローラの接続がうまくいかなかったり自宅PCを家族の作業用PCとして占拠されるなど、PCゲーミング環境が思うように整わず、セールのたびにゲーム購入するだけでずっと放置気味だったけれども、昨年のWindows 10アップグレードを機に自宅PCを初期化してついに解放させ、今年始めにXbox Oneの有線コントローラを接続してみたらすんなりとSteamゲーミングできるようになり、動作確認で満足して以来の起動だった。

 

そっか、こうして夜寝る前に少し時間が取れてPCも自由に使えるようになったから、Steamでゲームしたって別にいいんだよな……いいんだよね? と自問自答していたら、

 

 “家族がPS4に夢中の間は、俺[Steam]と遊びなよ”

 

心の中のどこかで、こんな囁きが聞こえてきた……気がした。

 

おもむろに、ライブラリ内のゲームから、アルファベット順の先頭にあった『Braid』を選択してみた。

store.steampowered.com

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Braid”って三つ編みって意味なんだね……とサクッとステージ1をクリアしてみたけど、所々にあるパズルのピースが全然取れない。しかもピースが揃ってないからパズルが解けない。これはひょっとしてかなり難しいアクションゲームなのでは!? 時間操作もタイミングがむずい。ラストが衝撃的ってウワサだけで本作を購入したのだが、アクション下手な自分は果たして衝撃のラストにたどり着けるのだろうか……と不安になったけど、とにかくステージ構成がよく練られててすごい。あとでじっくりやる。

 

他のゲームも起動してみた。Steamアカウントを取ったばかりの頃、あるゲーオタの人に自分が作ったとっておきの品を贈ったら、「お礼の代わりに、コレあげます」と、Steamゲームのギフトが贈られてきた。

store.steampowered.com

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『Hotline Miami』。あれ、ギフトでもらったときは日本語対応してたっけ……? 実はこの他にも何人かのフレンドから、誕生日プレゼントや余ってるので、とゲームギフトを贈ってもらったことがあり、約5年越しになってしまったけど、やっと一通り起動できた。その節はどうもありがとう。これから大事にプレイします。

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『Hotline Miami』、いつの間にか続編まで出ていて、さわりだけやってみても、自分の中に潜んでいる静かな暴力性をズルズルと引きずり出される快感がすごい。見下ろし型の視点が、まるでテレビのニュースで室内連続殺人事件の経緯をアニメーション図解するアレみたいだ。これもあとでじっくりやる。

 

こうしてしばらく眠っていたSteamのゲームたちを夢中で起動しているうちに、どこかの誰かの、甘くて少し危険な囁きに誘われて、自分が何者なのか、本当の自分を知ってしまってもう戻れなくなるような、ちょっとした刹那の背徳感を覚えて、禁断のトリガーを引いてしまった気分になる……まあただ真夜中に夜更かしPCゲーミングしてるってだけなんだけども。翌朝も早く起きて家事やら仕事しなきゃならんのにねー、って意味で。寝る時間を削ってまでゲームをやりたくなるの、何年ぶりだろうか。ゲームにまつわるあらゆる事象が、自分の中だけに秘めていたゲームへの欲求の扉を、こじ開けてしまった。

夜は疲れ果ててすぐに寝てしまうため、なかなか時間が取れないけど、たとえば平日のどこか一日や週末の夜、ほんの少しのひとときを見つけて、PS4に占拠されたリビングを離れて、PC部屋で待つ彼[Steam]に会いにいき、真夜中の逢瀬を重ねてもいいのではないか。リビングの大きな60インチTVも魅力的だけど、PCモニタでひとり没頭するのも悪くない。冒頭の『INSIDE』、据え置き機版とSteam版、どちらのプラットフォームでやるか問題もあるが、大小画面のどちらかでやりたいシチュエーション優先で選んでもいいのかも。『INSIDE』は何となく大画面でやりたい気分かな。

 

そんなわけで、ついにSteamゲーミングもできるようになり、ゲームにますます恋してる。こんなに遊びたいゲームがいっぱいだなんて。もう戻れないくらいヤバイ。しかし寝不足も同時にヤバイので、ほどほどにしとかないと、ね。