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しがないゲーオタ女子の真・闇ブログ

実物大トリコを愛でてきた

 

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昨日、打ち合わせの帰りに六本木へ立ち寄り、国立新美術館で開催中の文化庁メディア芸術祭の受賞作品展に行ってきた。

festival.j-mediaarts.jp

 

エンターテインメント部門でゲーム『人喰いの大鷲トリコ』が大賞受賞し、大型スクリーンに映し出されたトリコが、AIとセンサー反応で来場者とコミュニケーションを取れる「プロジェクション・トリコ」という、以前TGSや海外のゲームショーで公開していた映像展示をやっているとのことで、打ち合わせ場所がちょうど同じ沿線だし入場無料なので、これはぜひ観に行かねばーと思いたち、時間を作ってみた。

gendesign.co.jp

 

『トリコ』は昨年春、PS4本体と同時購入してとても感激した、思い入れの深いタイトルだ。PS4を買うきっかけのひとつにもなってくれた。プレイ感想はこんな感じ。

macgirl360.hatenablog.com

 

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い、いたー! トリコーーー!!!! 写真だと大きさが伝わりにくいのが残念!!

streamable.com

ユーザー登録不要の外部アップローダを探して、動画アップしてみた。ブシュってクシャミするトリコかわいい。つーかはてなブログiPhoneで撮った動画直貼りできないってどーよ。

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センサーの入ったタルを前に持ってくると、トリコがタルを取ろうと手をカリカリする。ぶん投げてタルキャッチさせてー。タル壊れちゃうけど。

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トリコの苦手な目玉ガラスを向けると、シャーシャー怖がって奥に引っ込んでしまう。目玉ガラスを下げるとケロッとして元に戻ってくる。怖がらせちゃってゴメンだけど、あーかわいい。

 

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トリコのいる檻、スクリーンの前に立つと、トリコがのっしのっしと歩いてくる。めっちゃこっち見てる。ただ目の前にいるだけなのに、この自分とだけ目線が合ってる感がすごい。トリコの正体は、すさまじく最新鋭テクノロジーの化身なのだけれど、同時に血の通ったリアルな、まるで本物としか言いようがないいきものでもある。そのギャップが素晴らしいというか、これからやってくる近未来のAIがすべてこんなリアルになってしまうかもしれないのもなんだか怖い気がするけど、ゲームで数々の冒険や佳境を共にしてきたトリコは、とにかく愛らしくてたまらない。

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たぶん美大生かと思われる女子たちが、トリコをスケッチしていた。彼女たちもかわいいなー。他の受賞作品展示も、とても興味深くて面白かった。アニメーション部門大賞受賞の「この世界の片隅に」は、映画館でも観た大好きな作品なので、とても喜ばしい。同時受賞の「夜明けを告げるルーのうた」は未見だけど、展示されていたキャラ設定原画が、小学生の学習帳(数字の書き取り)に直筆だったのがとても気に入ったので、今度配信で観てみようと思った。マンガ部門は、アナログ原稿作品が多いのが意外だった。やっぱりアート的視点作品はアナログの手触りが必須なのかなーとか。

 

プロジェクション・トリコでトリコと触れ合っているうちに、ふと昔のことを思い出した。小学生の頃、近所にふらりとやってきた野良犬を、家で一時的に飼っていた。たしかジョンとか適当な名前を付けて、かわいがっていた。鼻っ面が真っ黒な雑種犬で、トリコによく似ていた。ジョンはある日どこかへ消えてしまったけど、犬が大好きな自分は、少しでも犬と生活ができてとても嬉しかったのを覚えている。もしかしたら保健所へ連れて行かれたのかもしれないけど、今はもう知るよしもない。

 

自分がトリコを好きになったのは、ジョンの面影を重ねてたのもあったかも、と改めて気づいた。ジョンはうっすらと曖昧な記憶を残したまま、どこかへいなくなってしまったけど、AIであるトリコはほぼ永久に残ってくれる、永遠の存在だ。自分としては、どちらもかわいくて大好きないきものであることには変わりない。

慌ただしい中だったけど、プロジェクション・トリコ、体験できてよかった。会場ではずーっと小声でイーサイサイ(「いい子いい子」の意)言いながらデレデレとトリコを撫でていたので、相当キモい女に見られたかも……今回だけの展示なのはもったいないので、またいつか、何かの機会でトリコをイーサイサイしたい。受賞作品展は明後日6/24までなので、お時間があればぜひ行ってみてほしい。

トリコ、大賞受賞おめでとう!