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しがないゲーオタ女子の真・闇ブログ

2020年マクガ的統括ベスト5(人生編)

会社や仲間との忘年会も中止になり、年末感がいっさい沸き起こらぬまま、今年もこの時期を迎えてしまったー。統括エントリもかれこれ4年目。誰のためでもなく、ただ自分のためのみに書いているが、年末のクソ忙しい時期によくもまー飽きずにずっと続けててえらい。今回は人生編。なお、昨年度の統括はこちら。

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番外編★鬼滅の刃にがっつりハマった
もう今年はコロナか鬼滅の刃しかなかったくらい、2020年を代表する一大ブームに、自分も見事に乗っかってしまった。最初は今春くらいに、小学~幼稚園の甥や姪たちがきめつー! たんじろーねずこー! 水の呼吸ー! と周辺が騒ぎだし、事あるごとに鬼滅グッズを欲しがったり、ネトフリでアニメの続きを見せてーと言い出した。一緒にアニメを見てみると、個性あふれるキャラも魅力的で剣劇アクションもスピード感があって……なるほどこりゃすげーわー若者やチビッコがハマるわー、と冷静かつ遠巻きに眺めていた程度だったが、原作ではいったいどんな風に描かれているんだろう、と気になって、ちょうど23巻で完結するのなら集めやすいかな、と紙版単行本を書店で集めて読んでみようと思いたった。
が、これがまた入手できない……! 劇場版公開直後くらいから集め出したのだが、どの書店も軒並み既刊が在庫切れ。家族と手分けしてあちこちの書店を駆け巡り、劇場版を観に行く前までに映画本編突入の7巻までは集められ、本編は単行本の続きを読まないまま観たら、結末の衝撃がすさまじく、むしろ8巻以降を読まずに挑んで大正解だった。自分たちの親世代くらいの人たちが単行本購入に並んでいたり、事前にテレビの総集編を見てから一緒に映画を観た60代実家母も、若者たちの闘う姿に感動して涙したりと、子どもから高齢者まで広い世代に人気が高いのが分かる。

どうやら映画本編のあと以降の巻が特に売れており、少しずつ揃えて、最後の1冊・12巻だけ入手できないまま、先日ついに最終巻&外伝が出てしまい、早く続きが読みたい……! と昂ぶりを抑えるので必死だったが、家族の会社近所の書店で増刷入荷の知らせを受け、朝イチで書店で並んでもらい、ついに12巻をゲット。フルコンプ!

f:id:macgirl360:20201219204418j:image12巻の時透くん……会いたかったよ~~~!!!!!
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家族が誕生日祝いに買ってもらったMERRELL(メレル)の靴箱が、ちょうど23巻が収納できるサイズで、我が家の鬼滅棚となっている。外伝同発はまさかの予想外で、ちょっとはみ出ちゃった。
ジャンプの単行本を全巻買うのもなん10年ぶりか分からないし、喉から手が出るほど漫画単行本を探し求めたい衝動が沸いたも、相当久しぶりだった。自分がかつて幼少期に「キン肉マン」単行本を、カバーが行方不明になったり、余白ページに超人の落書きを描いたりボロボロになるまで弟と夢中で読み倒したように、鬼滅の刃単行本も、いまの子どもたちにカバーを無くされたり落書きされたりしながら、ボロボロになるまで読み倒されてほしいと思う。

全巻読んでみて、アニメ初見では正直理解不能だった、次回予告などの時折二次創作っぽいギャグ要素が入ったりするヘンなノリは、原作の余白書き下ろしカットの「大正こそこそ話」が元ネタと分かり、ただの余白ページ余談とはいえ、実は本編ストーリー補足には欠かせない重要コーナーだと気づいた。クライマックスへ進むごとに、本編には収まりきらない背景設定が、手書きから文字組長文で綴られていて、作者のキャラ設定の微細な作り込みと凄味を見せられた。
巨大な岩を切断するなどの修行パートに注力する点にも、歴代ジャンプ漫画のオマージュ的王道を随所に感じさせられたが、漫画文法としては、強いキャラのインフレ&トーナメント形式を友情努力パワーで勝ち上がっていくコテコテなバトル漫画よりも、スポ根漫画なのかもしれない。命と闘いの熾烈な疾走リレーと、制限時間(夜明けが来て日が昇る)が来て闘いは必ず終了するのが、スポーツのそれに近いというか。

元から妖怪や鬼退治もの、和風ロマンホラーが好きなのもあって、原作を読んで改めてガッツリハマったのかも。竹轡(たけぐつわ)を咬ませたり身体を縮ませて箱に詰めて運ばれるヒロインがアングラ&マニアックすぎ、煉獄さんのモデルは運慶の不動明王……など、他の識者たちの作品考察も楽しくて、探しては読んでいる。最近読んだのだと、気象予報士・森田さんの気候視点の考察が特に面白かった。

news.yahoo.co.jp

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これは自分なりの勝手な考察だが、浮き出た血管と太やかな下半身、足指の描き方に異様なフェチズムを感じたり、グロテスク描写を見ているうちに、もしかしてワニ先生はひと昔時代が違っていたら、昭和怪奇ホラー漫画家としてデビューしていたのではないか?

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怪談雪女

怪談雪女

 

日野日出志が描く、色白で黒目がちな美女がよく似ているなーとググってみたら……あーこの血走った眼差し、見覚えありすぎ。グロい赤ちゃん描写も日野日出志っぽい。ワニ先生、本当は集英社じゃなくて、ひばり書房立風書房レモンコミックスでデビューしたかったんでしょ、でしょ???
昭和怪奇ホラー大好きっ子として、ワニ先生にはもっとトガったマニアックな怪奇作品を望むところだが、アニメのシーズン2も来年以降控えているだろうし、しばらくは鬼滅仕事から手離れできないかもしれないが、これだけ一時代を築いてしまった超大作を見事に完結させたあとだから、次回作は思いのまま自由に、好きなジャンルをのびのびと描いてほしいと、心から願っている。単行本折り返しコメントで「SFっていいですねー」と語っていたのにも期待してるよ!


5位★真夜中のみしらぬ迷い家ネコ騒動

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番外編なのに、鬼滅熱が暴走してやたら書いちゃった……以下、駆け足でサクっといく。
まさに夢のような、日常ファンタジー体験だった。ネコっていいなぁ、とネコ愛は尽きなくて、5匹もいる保護ネコ屋敷な姉の家へ訪問した際に、ネコちゃんを愛でようとしたら、家人以外一切慣れていない子たちばかりで、階段越しから鋭い目つきでシューッ!フーッ!とめちゃ警戒されて悲しかった……またネコ抱っこしたいよ~。

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4位★大雪の中、鬼怒川温泉旅行へ

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いま振り返ってみると、このわりかし覚悟を据えた旅行決行すら、いま現在のコロナ危機の足元にも及ばなかったなーと思う。ただ、未知なるウイルス=コロナへの心構えはいまとは異なる認識だっただけで、志村けん逝去の衝撃で世間が変わり、再びまた戻ってしまった感じ。GoToトラベル利用で近場にある「変なホテル」にいちど宿泊したかったが、しばらくは無理だろうなー。せめて関東圏内の日帰り温泉でも行きたい。

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そういえば、旅館でうっかり無くしてしまった大事な指輪。この9月に上野御徒町の宝石卸売店で作り直して新調したのだった。御徒町の宝石商、めちゃ安くて驚いた。いろんな指輪を物色したが、結局以前と同じようなデザインを選んでしまう。これが一番お気に入りで指にも馴染んでいるから。もうずっと着けっぱなしにして無くさないよ!

3位★いきものがかり(主にむし、金魚関係)

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今年はやたらとむしに好かれる一年だった。むしの飼育なんて多分小学生ぶりだったし、こんな歳になっても生きものへの興味は尽きず、新たな学びもあってよい体験だった。

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f:id:macgirl360:20201222094017j:image庭には毎年、カナヘビやヤモリも訪問してくれて、爬虫類の美しいフォルムと質感に見とれてじゃれていたら噛まれた。アイタタ。f:id:macgirl360:20201222093444j:image
最近の金魚。以前から転覆病がちな「しろでぶ2号」が、赤斑病や尾ぐされ病も発症してしまい、あまり元気がなくて心配。今日も和金たち2匹(しずか、りーら)に尾をかじられてたから、ただいま塩浴中。もう2号も先が長くないかもしれないが、できる限りの措置はやってあげて、少しでも長生きできるよう寄り添いたい。


2位★えらいひとの急逝

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まさかの2位。悲しいニュースが上位になってしまうのはつらいのだが、それだけショックも大きかったわけで。

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今月頭に執り行われた社葬に、元同僚でゲーオタ友人のYくんが、OBとして参列してくれた。会葬終了後、近くのデニーズで密を避けつつ昼食、喫茶店へ移動して、故人を偲びながら一年分の世間話をした。

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大して嬉しくもない匂わせ写真。新年早々、Yくんと新年会をやろうと予定を組んでいたのが、コロナの影響でやむなく中止になり、これが今年最初で最後の会合になってしまった。ある意味えらいひとが、われわれを引き合わせてくれたのかもしれない。

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ついでに、ポッドキャストも収録させてもらった。感謝。主にPC88&98版『ミスティー・ブルー』話で盛り上がった。Yくん、ゲーム方面では相変わらずわが道を突っ切っており、いいと思う。あとでゲーム動画も見たら、冒頭の東京ドームLAST GIGSぽいステージにヒムロックそっくりのボーカルなど、BOOWY好きにはたまらんオマージュ描写。かっこいいバイク、アーバンでシャレオツなオトナ男女たち……これだよ、自分が子どもの頃に憧れだったけど高価で手が届かなかった、ザ・パソコンゲーム! 80~90年代Lo-FiヒップホップやFuture Funk、vaporwaveが流行ってる現代こそ、しれっと復活してもよさそうなタイトルかと思う。令和の世に『スーパーリアル麻雀P』や『同級生』が復活するぐらいなんだから……ねえ?

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1位★コロナで変わったこと、変わらぬこと
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1月の新年会には、カラオケ店で複数人が集まれた。2月には参加者に事前確認を取りながらも、飲み会を敢行、集合できた……このあたりの過去日記が、もはやだいぶ遠い昔のように感じてしまう。今年のテーマは“会いたい人に会いに行く”だったはずが、会いにもいけず、外にも出られない。
もうひとつの目標として、クルマ(ギア君、もしくはレンタカー)で旅行先の田舎道を走りたい、という願いがあったが、クルマで外出の機会すらも減ってしまった。

今年で普通二輪免許を取得して1年経ったが、結局バイクも乗れずじまい。どうやら自粛期間やテレワークが普及した影響で、二輪の登録数が増えたり、教習所も激混みという話を聞いた。いま思えば、昨年のうちに普免と二輪免許も取っておいてよかったかも。

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アチェンジ感覚を忘れないうちに、本当は125cc、今年ついにリリースされたCT125、ハンターカブが乗るのが夢だが、とりあえず原付スクーターから初めてもいいかなーって気がしている……って、これ昨年も同じ話してるな。オモチャな自転車感覚で近所を走る程度でもよいので。ホンダロードパル(ラッタッタ)、ヤマハパッソルとかのクラシックな女性向け原付がほしい。

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しかしまー、毎日感染者がますます増加を辿る一途で、コロナが終息しない限りはあらゆる夢も叶わないんだろうなー……と、つい諦めマインドにもなってしまうが、もうコロナとウィズし続けるのは、人類の新たな使命のひとつととらえて、せめてささやかな夢と日々の小さな楽しみ、そして健康への感謝だけは忘れずに、来年も元気に生きていきたいと願っている。あと、何度も言うが、どんなときでも、ずっと変わらず、まともでいたい

人生編は、こんな感じ。次回は音楽編

エグゼクティブな惜別

※自分のことを知ってる人、(多分読んでないだろうけど)仕事関係の人へ
ただの個人的日記なので、そっとしといてください。

10月の終わりに、会社のえらい人が亡くなった。11月初頭に、ご親族と社員のみ参列の密葬に行ってきた。

ある朝、日課であるSlackの会社グループを起動したら、何の前ぶれもなく、突然の訃報が目に飛び込んできた。信じられず、激しく動揺した。まずは自分のそこそこ長い勤続人生で、職場のえらい人が現役のまま亡くなるというのが初めての経験だった。自分がえらい人と最後に会ったのは、昨年末の忘年会だった。あの頃はとても元気で、元気の姿しか知らないままとなった。
どうやら今年夏頃から体調を崩して入退院を繰り返していたそうで、容態が急変して間もなくして逝ってしまった。以前から自分は在宅勤務をしていて、社内の状況が伝わりづらいのもあったが、春から本格的なテレワーク移行したため、社内でもえらい人の病状を知らなかった社員も多いようだ。えらい人が車椅子や杖をついて出社するのを、時折数人が見かけた程度とか。

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通夜会場。でかい。ここって有名人レベルのすごい人が葬式挙げるような場所では……通勤時代、ランチのついでに立ち寄って訪れたことはあるが、然るべき用事で入るのは初めてだった。翌日の告別式も同じ会場だった。
コロナ禍ゆえに、人数を絞った小規模な密葬になるかと思いきや、家族も同然の社員全員で見送ってほしいとの遺言で、かなり大勢の参列となった。コロナ以来、初めて家族以外の人間たちと会食や歓談し、実はちょっと心配でもあったが……会場もコロナ対策は万全だったし、2週間過ぎても特に体調の変化はなく、ただの懸念で終わって安堵した。

斎場では、えらい人が大好きだった曲が数曲流れていた。毎年忘年会の締めで、社員全員で唄っていた坂本九の「上を向いて歩こう」が流れるなか、故人となったえらい人と無言の対面をしたら、それまで堪えていたものがこみ上げ、じんわりしてしまった。

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忘年会では毎回、えらい人のカラオケショータイムがあり、数年前には、ザ・スパイダース(井上順)の「なんとなく なんとなく」を唄っていたのが、特に印象的だった。斎場でも堺正章の「さらば恋人」が流れていたし、世代的にもグループサウンズが好きだったのだろう。

縁のある曲を聴くうちに、自分が転職で入社してから今年で16年、これまでのえらい人の思い出が、いくつか去来してきた。

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毎年、社内恒例行事で、2月の節分に年男・年女、厄年の社員で大本山の寺へ厄除け護摩祈祷に行くのだが、女の厄年で選出されて初めて参加した。えらい人も同じく厄年で、祈祷後にウナギをご馳走になりながら、うちの父と同じ歳ですね、と話したのを覚えている。

過去に何度もガンを克服していて、一度体調を崩して大きな病院へ入院した際にお見舞いへ行ったら、テレビドラマなどでよく見る、書斎とバストイレ付きの超一級の個室でビビった。むかし肺を半分取って、いまは大腸の治療中だが、なんとか生きてるぞ、と力強く話していた。のちに大腸ガンの手術だと伺い、ガン闘病している人にはとても見えなかった。

創立記念パーティーを、各界からお客を招いて2回ほど、超高級ホテルで豪華に開催した。えらい人がステージで「これからもいい薬を飲んで、元気に長生きしましょう」とコメントしていて、同僚と「“いい薬”ってなんだろう……?」と顔を合わせた。きっと世の中には、えらい人たちにしか入手できない超高価な“いい薬”があり、それを飲むとハイになり長寿でいられるのかも、という謎の結論になった。

今年の創立記念日集会は、残念ながらコロナで中止になってしまい、来年大台に乗る創立記念日こそは再び超高級ホテルでやるぞー、と息巻いていたから、これからもますますご壮健で……と思っていたが、あまりにも突然の別れすぎて。きっと亡くなった本人が一番驚いているに違いない。来年こそ記念すべき一年で、まさか自分が志半ばで死ぬはずがないと。

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……末端中の末端社員で接点もあまりなかったから、特別コレといったエピソードがないな。そういえば、えらい人は自分を呼ぶとき、姓でなく下の名で呼んでいたことがあった。自分はなぜか、上司に下の名前で呼ばれやすいタイプらしい。あれは何でだろうと今さら不思議に思うが、もう答えは出てこない。

翌日の告別式。喪主の弔辞で、壮絶な闘病生活エピソードが語られたあと、亡くなる1週間前に「もう俺はやり切った、思い残したことも、悔いも何もない」と漏らしていたと聞き、あんなに強気で気丈に振る舞い、パワフルだったえらい人が、弱音のような、諦めのような言葉を吐くなんて……と、居たたまれない気持ちになった。

火葬場までバスで向かい、遠目から火葬炉に棺が入るのを見届けていたら、炉の中から突然スモークが噴き出し、棺にスポットライトが灯って、ちょっと驚いた。これから新しい世界への旅立ち演出のひとつだろうが、初めて見た……これが特別室仕様なのか。

えらい人なので、院号もなんだかすごかった。現世で偉業を成し遂げた証として新たな名前を与えられ、お釈迦様のところへ旅立つ……という説法を聞きながら、えらい人がえらい名前を与えられたら、あの世でもえらい人のままでいられるのだろうか……とフトした疑問が。宗教的なテーマは明確な答えがなく、思い詰めるとキリもないが、一度も死んでないこの世の人間は、あの世のことなんて一切知らないのだから、死が訪れるまでの間に各々の知見をもって想像、考察し、死を正しく戦き、遺された時間を有意義に過ごすしかないのだと思う。

思えば長い社会人人生――といいつつ3社しか渡り歩いてないが、これまで勤めた編プロ~広告デザイン会社の2社は、良くも悪くも部活の延長線のような職場の雰囲気や仕事内容で、若気の至りや、ときには無茶もある、まさに青春の場所だったが、いまの会社は創業出発が営業職なのもあり、いかにもパブリックイメージ的な会社らしい会社という感じで、グループ一丸となってそれぞれの目標に向かってがんばるのが、社会人の仕事なんだな、と教えられた。長い勤続を経て定年退職していく人の姿も、ここに来て初めて見た。

この期に改めて数えてみたら、自分はえらい人から数えて、社内で10番目くらいの古株社員だったことに気づいた。自分より古い人たちはおろか、後に入った人間のほうが役職的にえらいほどだ。入社した16年前は上に3-40人ほど先輩社員がいたはずだが……。
また、入社してから社内関係者の葬式に参列したのが、今回のえらい人も含め、5回目だった。同僚編集が2人(秋田まで喪服持参し日帰りで行った)、定年退職した営業さん1人、上司の親族1人。さすがに16年も在籍していると、いなくなる人のほうが多いな……見送るって、さみしい。

OBの友人・Yくんにも、訃報を伝えた。自分より社歴が古い人はもう稀少で、社内で連絡が取れない人間も多く、Yくんが辛うじて知っている歴代OBへ連絡してもらった。ありがたい。コロナ禍かつ第3波もあり、来月の社葬で何人お目にかかれるか分からないが、こういう機会でないともはや二度と会えない人たちも多いだろう。えらい人のお別れ会でもあるが、生きている自分たちとの同窓会、もしくはお別れ会でもあるような気がして。密を避けつつ、ほんの少しの時間でも昔話ができたらいいな。

ところで、以前ポッドキャストでも話したが、昨年末、実家の古くから知人で、身寄りがなく生活保護を受けていたおじさんが孤独死し、しばらく斎場の遺体安置所で冷凍状態が続いていたが、今年春頃にひっそりと火葬され、遺骨が役所預かり、事実上の無縁仏となった。火葬もコロナの影響で親族すら立ち会いが不可となり、コロナによる重症患者や死亡者も増加中の頃だったので、遺体安置所スペースを空けるためにさっさと焼かれてしまったのだろう、とのことだった。実家父にえらい人逝去の話をしたら、「どんなに偉くても、お金を持っていても、病気には勝てず、死ぬときはひとりぼっちで死んでいくんだなぁ」と呟いた。
えらい人の荘厳な死と、知人おじさんの孤独死。弔われ方は天地ほどの差はあるが、みんな平等に、ひとりで死んでいく……えらい人の好きだった「上を向いて歩こう」の、“ひとりぼっちの夜”の意味合いが、なんだか違って聞こえてくる。

自分もいつか来たるべき時に向けて……という気持ちは、わりと常に漠然とあって、たとえば葬式ではこんな曲をかけてほしいってリクエストとか、ここに遺したら遺族が叶えてくれるのかな……あーでも葬式で曲かけるのめっちゃ金かかるみたいだし~、とか。

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自分はコレ。レナード・コーエンの「ハレルヤ」。ベタかもしれないけど、人生で一番好きな曲のひとつ。レナード・コーエンも、今はもういない世界なんだな……。
命の危機や、別れが身近になってしまったからこそ、いつもどこか心の片隅では、人生との、現世との別れの覚悟を置き、自分の人生に関わってくれた、遺された大切な人たちへの感謝を胸に、これからも生きていきたい。

今回の葬式は、これまで経験したことのない規模だった。通夜振る舞いも精進落としも、今までお目に掛からないような豪華な食事だったし、えらい人らしく、最期までどこまでもエグゼクティブなお別れだった。

社会の末端と、ネットの片隅から、今までありがとうございました。

寒くなってきたから、うちも旧ハードに火を入れよう

いやーめっきり秋めいてきましたなー。ジャージ1枚だけ羽織ってちょうどいい、ジャージ好きにはたまらん最高の季節となりました。ジャージはもはや勝負服兼一張羅。

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ゲーオタ友人Kさんのエントリを読んで、そういやウチでも最近、旧ハードを奥底から引っぱり出して再起動する機会が増えたかも、と思い出したので、軽く便乗して自分も書いてみよう。

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最近、ゲーセンで『太鼓の達人を遊ぶ機会があり、スマホ版とスイッチ版の体験版もあわせてプレイしてみたのだが、昔からある収録曲一覧を見ていて、これってもしかして、Wii版も専用コントローラ(タタコン)あれば充分遊べるのでは? と家族が思いつき、昨年ゴミ集積所からサルベージして、結局本体ごと買い直したWii本体を引っぱり出し、メルカリでゲームソフトとWii用のタタコンを購入していた。

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無事起動した。太鼓の達人Wii みんなでパーティ☆3代目!』ゲームミュージック曲で大好きな『R4 -RIDGE RACER TYPE4-』のURBAN FRAGMENTSが叩ける……素晴らしい!! こんなん叩きながら歌っちゃうよ! One more win it's Ridge Racer~♪ Ridge Racer~♪

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実家で親族が集まった際、甥っ子や姪っ子たちが遊べる用に、Wiiとソフト一式を持ってきてつないでみた。直撃世代でないが、ひと昔前のボカロ曲もめちゃくちゃ盛り上がる。部屋中ワーワーと駆け回り騒がしかったのが、ピタッと鳴り止んだ。太鼓の音はうるさいが、子どもウケが非常によくて良かった。

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続いて家族が、押入のPS2本体を引っぱり出してきた。うちには家族が初期型、自分が薄型、それぞれのPS2を所有していた。これは家族の初期型で、なぜかディスクが入ったままで、起動確認してみたら雷電プロジェクト』が……? パッケージが見当たらないので、多分12年前、Hさんの形見分けでもらったやつか、あるいはゲーム本編集部の所蔵ソフトかも。あれ以来起動してなかったっけか……。

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本体と一緒にもう1本、見覚えのないソフトが入ってた。キングダム・ハーツ。家族も自分も買っていないソフトがなぜ……??? こっちも起動してみたら、残念ながらディスク読み込み不可だった。どうも本体の挙動もおかしい。本体はもう1台あるし、初期型は処分することにした。

このほかにも、家に何台かあるニンテンドーDSを久々に起動してみたりと、主に家族の思いつきで、空前の旧ハード火入れブームが到来しているが、本体だけでなく、バッテリーや充電ケーブルがダメになっていたりなどの不具合も発見し、その都度買い換えたり。あとTV自体が古いタイプだと、接続ケーブルが付けづらかったりなども。今の時代は商品の多様化と互換性がだいぶ進んだおかげで、周辺機器周りも旧ハードに対応してるものが増えて、便利になったものだ。

どんな機械や道具も、こうして時々火を入れる……動作確認しておかないと、ぱったり逝ってしまうのだと痛感した。あちこちがさび付いてしまうというか、いちツールとして夢中になって使い続ける間はフルスペックで持ちこたえてくれるが、久々に動かすと、かつての熱量に対して、ボディが持ちこたえられない状態になっているのを感じる。操るこちら側の老いやココロの錆も、同様なのだと思う。
先日も、スイッチ版SUPER MARIO BROS. 35』を初めて遊んでみたら、最初のクリボーでやられたり、まともにプレイできなかった……ってのは単なるゲームの老い要因だが、反射神経も徐々に衰え、もはやゲームを鍛錬としてプレイできない体になっているのだと分かった。それでもゲーオタだから、ゲームを遊び続ける業からはもう逃れられない。来月にはPS4版で予約したサイバーパンク2077』も出ちゃうし。Xbox Series XとPS5が発売されちゃう中(今のところ、どっちも予約購入予定なし)、旧ハードに火を入れてるのも、時代と逆流してどうかしているかもしれないが、ゲームは進化の歴史と礎のもとに新ハードが生み出されるのだから、たとえいまはご用済みでも、いつだって偉大なゲーム機たちはぞんざいに扱ってはイカンのだ。

anchor.fm
つーわけで、今さら報告だが、『Ghost of Tsushima』のトロコン記念に、最近遊んだゲームをダラダラと話したポッドキャストを更新したので、お暇があったらどうぞ。ツシマ、先日アプデされたマルチプレイも面白くて楽しんでるが、マルチと2周目用トロフィーが追加されちゃってトロコンがなくなっちゃった……残りのトロフィーが結構ハードル高いので、もう2度目のトロコン無理かも。

そんな感じ。ほかにも書きたいネタがいくつかあるが、月イチ更新用にちまちま小出しにするつもりだから、このへんで。あ、もうひとつお知らせ。5年間使ってきたiPhone6s plusから、iPhone12へついに機種変しました。最新型に機種変して初めて遊ぶゲームがこれっつーのがね……。

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ガーン😱わが青春のおすもうゲームがついに……!!!!


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2800日ヤバイ。サービス終了まで待ったなし!

ゲームに寄り付き支え援助すること(後編)

前編のつづき。自分がクラウドファンディング支援してるのが、主にゲーム関係ばかりだという気付きから、 過去のクラファン歴をまとめてみることにした。macgirl360.hatenablog.com


■ 日本のゲーセンドキュメンタリー「100 Yen」

www.indiegogo.com
wired.jp
思えばこれが初めてのクラファンbacker体験だったような。ゲームニュースで存在を知って支援。もう8年前になるの……近作だとNetflixオリジナルドキュメンタリー「ハイスコア:ゲーム黄金時代」のように、今やゲーム系ドキュメンタリーも一般普及してきたが、当時は今ほど制作されておらず、しかも海外視点の日本のゲーセンドキュメンタリーに興味が湧き、ぜひ見たいと思い、拙い英語力を使って支援手続きした。DVDとスタッフクレジット掲載コースを選んだ。周辺のゲーオタ友人たちも数人支援していて、スタッフクレジットのbacker一覧で名前が一緒に並んでたり。

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海外からDVD実物が届き、パッケージに作者の直筆サインが書かれていた。Macが苗字ではないんだが、感激した。


アーケードゲーム筐体デザイン復刻アートブック「ARTCADE」

www.kickstarter.com

ARTCADE - The Book of Classic Arcade Game Art by Tim Nicholls — Kickstarter

ARTCADE - The Book of Classic Arcade Game Art (Extended Edition)www.bitmapbooks.co.uk
レトロアーケードゲームの筐体デザインを、イラレフォトショップで復元させてアートブック化する計画で、記憶が不確かだがTwitter経由で知った。2013年からプロジェクト開始、2016年にやっと実物が届いたような……長かったなー。バッカー向けに定期的な進捗メールが届いていたが、もう何年かかってもいいからイイもの作ってくれー! と完成を切願していた。
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ほぼ原寸大掲載だろうか。横長寸法で開くと机いっぱいになるので、膝の上から。今でも時々読み返すたびに、ビデオゲームアートのワクワク感にトキメキ、美しさに惚れ惚れする。こういう素晴らしいゲーム本が作りたかった……と嫉妬すら覚える。これのサイドパネル版があったら読んでみたいなー。
ゲーセンで時折レアな実物筐体に遭遇すると、印刷の経年劣化でいい味を醸し出しているのもワビサビを感じてよいが、いつかは形が無くなってしまうモノを、当時の美麗アートを復元し、ゲーム史上の資料として現代に形を残したことに、敬意を表したい。

f:id:macgirl360:20200925113054j:plainそういや巻末にCDーROMが付いてたような……と再生してみたら、どうやらThe British IBMというイギリスのインディーズバンドのアルバムみたい。バンド名やPVのセンスからしてメンバーがゲーム好きっぽい。作者のゲーム友達なのかな。

www.youtube.com

ほほう。UKロックしてて、いいんでないのー。音はオアシスとかウィーザーっぽい。

www.youtube.com

最近のリリース曲も聴いてみた。ロックダウンで外に出られないからゲームしたり演奏したり料理したり。リモートでも引き続き活動してるみたい。これからも頑張ってね。

■Bloodstained: Ritual of the Night

www.kickstarter.comgamesource-ent.jp
悪魔城ドラキュラ』シリーズ制作者のIGA氏がコナミ退社後に立ち上げた、メトロイドヴァニアの新作ゲームプロジェクト。『キャッスルヴァニア』の精神的続編……意気込みヨシ! と支援したら、あっという間に目標達成、ストレッチゴールも次々更新されまくった。シリーズ人気からして、国内より海外勢からの支援が特にアツい。続編も出てよかったね。本作の資金調達成功がきっかけで、新作ゲームタイトルをクラファン支援する動きが各方面でも始動したような。

■Battle Chasers : Nightwar

www.kickstarter.com

www.battlechasers.com

90年代アメコミブームに登場した、Image Comics(イメージ・コミックス)の名作「Battle Chasers(バトル・チェイサーズ)」が原作のゲームプロジェクト。「Spawn(スポーン)」ブームからのImage Comics、Top Cow Productions(トップ・カウ・プロダクション)が自分のアメコミ入門で、特に本作と、日本舞台でアニメ化もした「Witchbladeウィッチブレイド)」、「The Darkness(ザ・ダークネス)」、「Danger Girl(デンジャー・ガール)」が大好きで、アメコミショップで買って読んでいた。マーベルやDCなどのメジャー出版社の王道ヒーローアメコミよりも、派生型の新規参入レーベル作品が好みで、カッコイイ&カワイイ女子キャラが活躍するのがとても気に入っていた。この頃から闘うヒロイン好きだったのかも……。

imagecomics.com

「Battle Chasers」は、原作が日本のRPGやマンガ、アニメから影響を受けたファンタジー作品で、登場キャラも両手に魔法のグローブ装備の少女、ゴッツい大剣持ち剣士、グラマーな巨乳女ガンマン、魔法使いジジイ、ゴーレム風ロボットと、ベタな設定が斬新で、絵も物語も魅力的でワクワクした。作者のJoe Madureiraジョー・マデュレイラ)は、アメコミ作家からゲーム制作に転身してゲームスタジオ(Airship Syndicate)を設立、『Darksiders』シリーズを制作するのだが、自身のスタジオで「Battle Chasers」をゲーム化するとのことで、原作大好きな自分は喜んで支援した。

……が、実は『Bloodstaind』も『Battle Chasers』も、いまだ未プレイだったりする。ダメじゃん! 支援もほんのお気持ち程度で、実物ソフト込みではなかった。いずれもどのプラットフォームでも移植されてるから、そのうちやらねば。しかしBattle Chasers、原作がちゃんと完結してないんだよね……マデュレイラ先生、ゲーム作りが落ち着いたらまた続き描いてよー!


R-TYPE FINAL 2

www.kickstarter.comrtypefinal2.com

R-TYPE』シリーズの開発者チーム会社、グランゼーラが昨年立ち上げた『R-TYPE』続編プロジェクト。R-TYPEはめちゃ好きだが、FINALが出てるのに2とはコレいかに!? と意気込みを買い支援。ナレッジ確認したら、こっちはデジタルコピー(全プラットフォームのダウンロードコード配布)だった。ホッ。

www.youtube.com本日21時から、九条一馬氏によるお詫びと報告のYoutube生配信があるらしいが……また発売延期とかかなー。まあ気長に待ってるから、最高のR-TYPEを作ってほしい。

■おまけ番外編:ゲーム以外の寄付支援

www.makuake.com

数ある少年ジャンプ漫画の個人的オールタイムベスト3を挙げるとしたら、間違いなくにわのまことの「THE MOMOTAROH(ザ・モモタロウ)」を選ぶほど、最高に好きな漫画作品。残り2作は、にわのまこと氏の元アシ、土方茂(現・小畑健)の「CYBORGじいちゃんG」巻来功二の「ゴッドサイダー」と「メタルK」

てっきり実現済みかと思っていた「ザ・モモタロウ」のプロレス実体化、実はまだだったらしく、2.5次元プロレスとして実現させるためのクラファン開始のニュースを聞きつけ、漫画全10巻デジタルデータ&試合映像DVDコースで支援した。

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忘れた頃にやってきたDVD。そういやまだ開けてないや……DVD制作にだいぶ時間がかかったらしく、まこりん直筆サイン入りお礼&お詫びペーパーが入っていた。実際どのクラファンも、無事に目標達成しても資金繰りや制作進行に大変な労力がかかり、進行がダダ遅れになってしまうようで。大好きなコンテンツに資金支援した身としては、望み通りのブツを確実に入手さえできれば、もういくら時間かかってもよいので、制作者が満足のいく形を見せてほしい次第。

www.kickstarter.com

コミック『えの素』アニメ化 |Enomoto - The Animated Film by Hiroaki-Magari — Kickstarter

こちらも大好きな漫画作品、榎本俊二の「えの素」のアニメ化プロジェクト。エログロ下品すぎて映像化不可能では……と不安がよぎったが、サンプル動画を見たら原作のスピード感を忠実に再現していて、監督がまがりひろあき氏と知り、これなら大丈夫と確信、アニメDVD&描き下ろし新作冊子付きコースで支援。エロい葛原さんも見られるといいなー。あともちろんタミーもね。ロールミー!! ロ-ルユー!!

motion-gallery.net

名作洋画の広告ポスターの題字、デザインを手がけた図案士・檜垣紀六氏の作品集プロジェクト。書籍版が発売したら絶対に欲しいと思ったので、ついでながらステッカーと収納ケース、アーカイブ冊子付きコースで支援。デザイナーの端くれとして、氏のデザインを幾度となく参照したことか……! これまでの支援でも一番高額な15,000円だが、映画界隈のしかるべきスタッフが編集・制作しているので、間違いなくお金で買えないほど資料価値の高い、貴重な書籍になってくれるはず。さらに完成遅延したようだが、楽しみに待ってます。


* * *

以上、マクガ的クラファン歴でした。こうしてまとめてみると、けっこうな点数で投資してるなーと、我ながら感心する。しかもすべて目標達成していて、ファンとクリエイターの情熱に泣けてくる。新たにクラファン支援の機会があったら、ここでお知らせするかも。

単純にあったら欲しいなーというアイテム物欲のためだけでなく、夢を見せてくれた作品たちに、また夢を見させてもらいたいし、ファンの熱意で実現可能な夢の芽を、現実問題で摘まれてしまうのはむなしく、寂しいので、資金調達したい側、支援したい側も、どうかダメ元でいいからチャレンジしてみてほしい。自分みたいなイカれた酔狂が、きっと世界のどこかに何人かいて、クラファンに協力してくれるだろうから。

ゲームに寄り付き支え援助すること(前編)

先月の終わりに、高田馬場ゲーセンミカドへ、クラウドファンディング返礼品のゲームプレイ60回分回数券を受け取るため、久々に足を運んだ。8/31が受取期限で〆切ギリギリとなり、コロナへの不安で電車に乗る機会もすっかり遠のいてしまっているが、比較的空いているであろう平日午前中に、時間を作って行ってみた。
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開店直後のゲーセンミカド。入口には例の東京都虹マークとマスクをしたミカドちゃんポスターが。ミカドちゃん、お鼻がはみ出てるので、もうちょいマスク上にしたほうがより安全かも。

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ビデオゲーム筐体の間には、立派な仕切りが。店側でこれだけ感染対策を徹底して施すのは、相当な労力かと思われる。われわれのクラファン支援が実装されているのを確認できて、感慨深かった。もう平時には戻れないが、ミカドでゲームを遊べるのが、今はとにかく嬉しくて、ありがたい。

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店員さんにIDを伝えて、ついに回数券を受け取った……じーん。回数券の受け取り状況を伺ったら、全体の半分ほどだという。遠方支援者または受取困難な人以外でも、半数も来店できていないのがつらい。と思ったら、後日受取期限が延期された。これで支援者も少しは受け取れただろうか。やはりゲーセンはゲームをしに来てナンボなので、ぜひ来て返礼品を受け取り、回数券を使いまくってほしい。

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2年前のゲーオタ飲み会以来ぶりで、ピンボールの配置が以前と変わってたり。ヘタだけど、やっぱりピンボールは射出音が体に響いていいなぁ。

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遊んだゲームとか。ミカドに行くといっつもレースゲーかSTGばっかだなー。『サイヴァリア デルタ AC』ロケテ中でやってみた。敵の弾が自機スレスレにかする(BUZZる)とパワーアップするシステムで、スレスレを狙うのが面白かった。
ほかにも回数券2回分でスター・ウォーズ:バトル ポッド』などを遊んだが、プレイのたびに店員さんにハンコを捺印しなければならないし、店員さんもワンオペで忙しそうだったので、結局自分のサイフからもコインを入れて遊んでた。10回分くらいは押したかな。プレイ有効期限は年末までだし池袋店でも利用可能なので、また必ず訪れることを心に誓い、残りは取っておく。

ch.nicovideo.jp

ミカドといえば、2年前にくも膜下出血で倒れたライター・作家の大塚ギチ氏の生活支援で寄付を募っていて、氏のゲーム小説「TOKYOHEAD」に少なからず影響を受けた自分も、微力ながら寄付させてもらった。昨年、残念ながら帰らぬ人となってしまったが、このたびのクラファン支援で完結編もめでたく無事刊行され、もちろん購入した。人生の大半をゲームに寄り添い携わり、ゲームに生きる人間の、志半ばで願いが絶たれる無念を、痛いほどよく知っているのから、本当によかったと思う。

www.famitsu.com

 

camp-fire.jp
ゲーセンミカド支援から間もなくして、新宿のビデオゲームバー「16SHOTS」がクラファン開始していたので、こちらも迷わず支援した。16SHOTSは過去に1度しか行っていないが、経営者がゲーム系メディアで長年貢献していることへの敬意と、ゲーム好きが集まれる場所がこれ以上無くなってしまうのは寂しいので、ささやかながら応援したいと願った。こちらも即時に目標達成していてよかった。

……ふと気づいたが、自分がクラファン支援しているコンテンツ、ざっと振り返ると、ほとんどゲーム関係ばかりだった。中にはゲーム以外もあるが、圧倒的にゲームがメインだ。
せっかくいい機会だから、備忘録も兼ねて、自分自身のクラファン支援履歴をおさらいしてみようかな、と思った。全部書き出すと長くなりそうなので、今回は前編としてひとまずここまで。数年前に較べて、いまはサクッと支援できて、とても便利な世の中になったし、好きなモノのためにお金使うのって、とてもいい気分だよねーみたいな。

(むし注意)夏の生きもの生き死に通信

あー8月が終わってしまうー。ゲームは相変わらずツシマにゾッコン夢中。あつ森はずっかり手つかずになってしまった流れで、1ヶ月ぶり起動でゲットできる寝ぐせヘア取得のためお休み中。お盆休みも、水族館や近場の海にお出かけした程度で、ゲームやったり生きものの観察だけで、夏が終わりそう。あつ森の夏限定イベントや生物もコンプできてない……。

実はアゲハチョウの巣立ちから1ヶ月、周辺がなにかとむし&生きものづいてきたので、まとめてみる。前回に続き、またもやむし関連エントリになってしまったが、むしが平気でお暇なひとは、以後お付き合いを。

■今度はキアゲハがうちにやってきた話
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8月のある週末の朝、暑くて枯れ気味になってるパセリの苗をよく見たら、青虫が8匹ほどいて、パセリをもりもり食べていた。ビックリ。模様からして、今度はどうやらキアゲハの幼虫みたい。毎朝庭の水やりで見まわしてるはずなのに、青虫たちの成長に全然気づかなかった。5齢近くまで大きくなってる幼虫もいた。頭をつっつくとニュッとくさい触覚を出してきた。元気だなー。

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そういえば何日か前に、やたらパセリ苗に近付いてくるアゲハがいたなーと写真を撮っておいたのだった。いつの間にか卵を産み付けてたのかな。パセリは冷凍用で必要分を大量に採取・保存済み、あとは料理で使う際にちょこっと採取するくらいで、この猛暑で枯れ気味になっていたから、残りのパセリを食べてもらうつもりで、飼育箱に入れずそのまま観察することにした。なおネットでキアゲハ幼虫の飼育方法を調べたところ、スーパーで購入したパセリは農薬たっぷりのため、あげると食べないor食べさせたら死ぬ、とあった……コワイ。うちのパセリもホムセン購入だが、無農薬だから来てくれたのかしら。

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別の日の朝、ベランダにでっかい幼虫がいた。どうやらセスジスズメの幼虫みたい。最初見たときはデカさにビビったが、よく観察すると、尻尾をふりふりしながら歩く姿がカワイイ。
buna.info

しかしいったい立て続けになんなんだ……もしやアゲハ界、ガ界の食べログぐるなびで、うちはチョウに親切で、産める&食べられると評判の家なんだろうか。こいつも保護観察したくなったが、主食がサトイモホウセンカの葉など、うちに生えてない植物で、食料調達にだいぶ難儀しそうだったから、そのまま逃がしてあげた。
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後日、ベランダ窓を開けたらでっかいガがいて「あのとき出会ったイモムシです」とご挨拶に来たのかしら……と思ったら、セスジスズメではなく別種類のガだった。形状や羽根の模様からして、シャチホコガの一種ぽい。
mushisukidesu.cocolog-nifty.com


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キアゲハ幼虫の庭観察を始めて3日ほど。パセリ苗を覗いたら、あんなにたくさんいた幼虫が死んでしまい、一番大きな幼虫2匹が残っていた。猛暑の影響でパセリも枯れ果ててしまい、代わりにレモンの葉も与えてみたが、好みが合わないせいか食べず、弱々しい歩みでプランターを移動していた。猛烈な暑さのなか、せっかくここまで育って生きようとしていて、このまま放って全滅させるのもなんだし、ダメ元で2匹を飼育箱に入れ、部屋で保護観察することにした。

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保護した翌日、レモン葉は相変わらず食べなかったが、レモンの枝に止まり前蛹のようなフォームになっていたので、いよいよかと注視してたら、糸張りしていた。プランター移動はサナギになる場所を探していたのかも。止まり木の提供が間に合ってよかった。

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残り1匹は、どうやら前蛹化失敗してるようで、土に転がっていたのを保護し、枯れたレモン葉にくるんでサナギ化の無事を祈っていたが、残念ながら翌日、真っ黒になって昇天していた。かわいそうに……もう少し早く異変に気づけば、救えた命だったかもしれない。

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前蛹化成功した最後の1匹は、2日後にサナギ化した。順調にいけばあと数日で羽化できるはず。暑さに耐えてよくぞここまでがんばった。あとひといき。

【9/3 追記】

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8/30に無事羽化したと思ったら、残念ながら羽根が不完全成長で空を飛べなかった。アゲちゃんと名付け、綿棒に浸した砂糖水を1日2回あげて様子を見ていたが、今朝(9/3)、動かなくなっていた。

f:id:macgirl360:20200903195625j:image亡くなる前夜のアゲちゃん。せっかく救った命だったので無念だし、とてもかなしい。飛べないチョウチョの一生を思い巡らすと、ちょっと胸が詰まり言葉にならないが、こちらとしても、幼虫時代からできる限りのことをしてあげたから、与えられた場所と機会で一所懸命生きてくれたことを願うしかない。手に乗せて遊んだり、楽しかったよ。今までありがとう。


■しろでぶ1号、天国へ
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昨年のちょうど今頃、ホムセンでお迎えした金魚で、2匹の丹頂のうち1匹の「しろでぶ1号」が、8/20に亡くなってしまった。4匹の中でもっとも体が大きく、グイグイくる食いしん坊タイプで、もう1匹の小さい「しろでぶ2号」が持病の転覆病で弱々しいので、1号は元気だなーと思っていたら、デカい肉瘤が剥がれ落ちそうで転覆しがちになり、呼吸しなくなっていた。夕方に異変に気付き、慌てて塩浴させたがもう手遅れだった。

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相棒のしろでぶ2号と、埋葬前に最期のお別れタイム。いつもバラバラに泳いでる和金2匹たちも、忙しなく塩浴水槽に寄ってきて、1号を見送っているように見えた。おそらく肉瘤の異変が原因かもしれないが、これといった死因は、調べても結局分からぬままで、長年ペットを育ててきて、数日前までは元気だったのが、理不尽な死が突然訪れるのは、いつでもつらい。

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メダカや先代の金魚たちも眠る庭の木の下に、お墓を作った。短い間だったけど、一緒に過ごせて楽しかったよ。ありがとうさようなら。みんな一緒だから、きっと寂しくないかな。こちらは水槽が広くなって、しばらくは寂しいだろうなー。ホムセンで金魚を見たら、またお迎えしたくなるかも。

macgirl360.hatenablog.com

昨年の統括ベスト日記で、金魚をお迎えしたばかりの写真貼ってた。小っちゃかったなー。1年でこんなにデカくなるとは。金魚は水槽サイズや環境によって体の成長が変わるそうだが、水槽はこれ以上大きくはできないし、金魚たちが大きくなると水槽がキツくなるし世話も大変だろうから、現状維持でいくしかない。

丹頂やランチュウピンポンパールなど体の丸い金魚は、転覆病をはじめとする病気になりがちと聞いているが、そもそも観賞用にヘンテコ体型に改良交配させたニンゲンのせいだよね……。と、猛暑で死にかけたキアゲハ幼虫を保護した際にも、ふと思った。

自分が、ニンゲンが生きものに対してやっているおおよその行動は、ただイイコトしていい気分になりたいだけの、ニンゲンの単なる勝手なエゴではないか? ……など、壮大すぎるテーマを思考し始めたらキリがなく、いまも答えが出ないまま書いているのだが、自分としては、ニンゲンと生物の間の関係やあり方には善悪も正解も間違いもなく、ただこの世界に生を受け、お互いライフ1個しかない同士、仲良く自由に共存していければいいな、と願っている。寝食を共にしている金魚たちは家族の一員、庭に来るむしたちは宿を借りに来た訪問者、みたいな。
地球が誕生して、一番あとで登場した生物が人類で、最初からいる生物からとっちゃ人類は、あとから出てきたクセにたまたま知能が高いってだけで我が物顔してるように見ているだろうし、逆にニンゲンの頭がよいおかげで救われて(滅びた種も多いが……)共存の道もできたり、地球生物の万能感あるニンゲンも、ここにきて新型コロナウイルスという未知のウイルスに遭遇し、経済的・精神的にも滅亡しかけたりしてて、ただの弱い生きものなのだなーと思い知らされる。

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この夏、生きものの生と死を身近に感じられる体験をして、より一層生きものが愛おしく、好きになれたし、いのちの儚さにやりきれなくなったりした。春の自粛生活から園芸も熱心にやるようになったのも大きい。ツルが伸びすぎてつぼみの生成がイマイチになっちゃったアサガオも、3株だけ育ち暑さで枯れかかってる庭のヒマワリも、みな誰かに命令されることなく芽が出て花が咲くから、たくましくてとても美しい。自分ができるのは、より綺麗で元気に育つよう、最低限のお手伝いの施しだけだ。育て方を勉強し、ちょっと手を加えるだけで、イキイキと成長してくれるのが嬉しい。

外で飛んでいるチョウやむしを見かけると、どこで生まれてどこへ行くのか、想像するだけでも楽しい。苦手な種類もあるが、生きものはどれもよい。むし評価がなぜか高いうちの庭に、また来年も来てくれるといいな。


(むし注意)アゲハ蝶成長ダイアリー

【注意!!】
※今回はムシの写真がいっぱい出てくるエントリなので、フータのようにムシが苦手なひとは流し見しちゃってください! 
ああ、キモチワルイ……

7月も今週で終わっちゃうじゃんーヤバい!! コロナのせいで夏らしいことが何もできないまま、ただひたすら家にこもってゲームだけやって終わってしまいそう……最近はあつ森よりもGo To ツシマしててめちゃハマってる。ツシマ話もしたいところだが、寄り道しすぎて鉤縄も取ってないほど進行してないので、また今度というわけで。

■6/18 アゲハの幼虫7匹が突然うちにやってきた
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先月、歯医者の定期健診に行ったら、帰りがけに院長先生から「ところでキミ、アゲハチョウに興味ある?」と唐突に訊かれ驚いたら、どうやら歯医者の屋上に植えているレモンの木に、大量のアゲハの幼虫が発生して、採取して成虫になるまで観察しながら、患者さんで希望者がいたら幼虫をお裾分けしているとのことだった。
「アゲハの幼虫って、そもそもどんなんですか?」と院長先生に尋ねたら、奥から実物を持ってきてくれた。スタバのグランデのカップに、レモンの葉とアゲハの幼虫、イモムシがウヨウヨ、ギッシリと入っていた。最初見た時は、キモいカラーリングと形態にヒッ……と戦慄したが、院長先生から「黒白の幼虫期は1-4齢と言って、この間は鳥のフンに擬態して、鳥に食べられないように過ごしているんだよ」と説明され、小さい体で健気に生きている姿になぜか感銘してしまい、スタバのカップに7匹ほど分けて入れてもらい、譲り受けてお世話することにした。主食は山椒やレモン、柑橘系の葉っぱで、自宅マンションの生け垣にちょうどレモンの木があるので、食事には困らなさそうだ。

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お迎え当初の様子。最初はキモく見えた鳥のフンそっくりな幼虫も、じっと観察しているうちにだんだん目が慣れてきた。7匹のうち、1-4齢が6匹、青虫になったばかりの5齢が1匹。青虫はさっそく警戒して黄色いツノを出してた。まじでキャタピーみたい。ここからトランセル化し、2週間ほどでバタフリー(成虫)になるそうだが、果たしてどうなることやらー。

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翌日には、2匹、3匹と青虫に変態していた。成長早っ! 途中過程が分からぬほど早い。動かなくなったと思ったら、いつの間にか脱皮して青虫化してた。みんな食欲旺盛で、レモンの葉もどんどん食べられてしまう。レモン業者にとっては害虫だが、アゲハチョウも生きて子孫を残すためには葉っぱを食べねばならぬのだなー。

■6/19 飼育箱を買ってきた
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スタバのカップじゃさすがに手狭になってきたので、百均で飼育箱を買ってきた。これなら観察も巣箱の掃除もしやすくてよい。

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底に湿らせたキッチンペーパーを敷き、レモンの葉を配置する。幼虫の葉っぱの食べ方、登り方などの動きも読めてきて、幼虫たちが快適に過ごせるよう、アレコレと施策してみる。フンの量がとにかくすげえ。食べてるそばからポロポロとうんち。食べ盛りやねー。

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f:id:macgirl360:20200720154721j:plain最初から青虫だった幼虫1号。3-4センチほどのサイズになるとのことだったが、思ったほど大きくならず、個体差があるのかも。何匹もいるので、名前でも付けようかな……とした矢先、小さいまま成長しなかった1-4齢の幼虫がお亡くなりになり、残るは6匹。おなじ6人の「おそ松さん」にならって名前付けたらどうだ、と家族から提案があったが、どれが何松か識別できないし覚えきれないから却下した。

■6/24 2匹がいきなり前蛹化した

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朝起きたら、青虫の2匹が飼育箱の蓋裏に前蛹(ぜんよう。サナギになる前の準備形態)してた。ちょうビックリ! やたら下痢のようなフンをするかと思ったら、ただの準備だった。口から糸を出して、背にくくりつけて自分の体を固定させるらしい。この状態になると基本動かなくなるのだが、掃除してると時折ブルブルッと震えてビビる。じっとしていても、体の中ではものすごい変化が起こっているらしい。

hayao.air-nifty.com

www.youtube.com

このへんの記事や動画が分かりやすい。皮を脱いでいく過程がすごい。毎日お世話して様子を見ていても、分単位で変態するとは……ますます目が離せない。

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2匹がサナギ化したのち、3匹が続いて前蛹化した。残りの青虫1匹はかなりマイペース。サナギの大きさや色にも違いがあるように、個体差が大きい。アゲハチョウの飼育に詳しいアゲハチョウ先輩から、「折りたたみ洗濯カゴが、サナギ化するとき幼虫が登りやすくて、観察にもいいよ!」と助言をいただいて、洗濯カゴを用意して引っ越そうとしていたら、その前にみんなさっさと前蛹になっちゃった……サナギ化待ったなし! しかも最後にサナギ化した子が別のサナギの上に乗っかってサナギ化しちゃって、下の子が背中割って出てこられないんじゃ……など、心配もあったり。サナギ時代がわりかし長いようで、もうレモンの葉あげなくてラクだわー、とのんびりと構えていたら……

■7/5 はじめての成虫1号
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休日の朝起きたら、1匹のサナギがついに孵っていた……ヤッター!! 羽根をパタパタはためかせて元気そうだった。毎日梅雨で雨続きだが、この日の朝はたまたま晴れ間があったので、庭からささっと空に帰してあげた。

■7/6 立て続けに成虫2、3、4号

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f:id:macgirl360:20200720154411j:image翌朝、続いてなんと3匹も成虫になっていて、びっくらこいた。言葉の意味は全然違うが、1匹孵ると次々と孵っていくさまが、まさにバタフライエフェクトというか。成虫3匹だとさすがに飼育箱が窮屈なので、成虫だけ洗濯カゴの中に移動させた。なるほど、確かに広くて観察しやすい。恐る恐るパタパタ飛んでてカワイイ。外は雨降りだったから、雨が止んだ翌朝に空へ。アゲハチョウにとって、初めて飛ぶ空って一体どんな感じなんだろうなー。

■7/10 最後の2匹も成虫に
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のんびり成長だった、最後のサナギ2匹が、夜に成虫になってた。いつも早朝に孵るから夜の羽化は珍しい。サナギから出てきたばかりで、まだ羽根がしっとりしていた。艶やか。

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フタを開けても、じっとしていてゆっくり羽根を開閉していた。すぐに飛べるわけではないのかな。

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と思ったら、徐々に活気が出てきてバタバタ。夜も遅いから、翌朝お見送りすることに。

■7/11 そして旅立ちへ
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f:id:macgirl360:20200720154627j:image翌朝、最後のお見送り儀式。先に旅立った子たちもだったが、しばらく外へ出てみたものの、庭の近くをフラフラ頼りなく飛んでいき、次第に遠くへ飛んで行ってしまうのが、名残惜しさを感じてしまう。
1匹は残念だったが、6匹とも全員、無事に成長を見届けられて、本当によかった。抜け殻がなんだかさみしい。6月から1ヶ月余り、毎日アゲハチョウの観察がとても楽しみだったし、生きものってやっぱりいいなーと思った。『あつ森』をやってて、ムシやサカナにだいぶ興味が湧いてきた影響もある。自分は思ったほどムシへの抵抗がないことも知れた。青虫時代、手に取って這わせたりとか、せっかくならいろいろ試してみたかったな。

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先日の家ネコが迷い込んで一晩泊めてあげた件もそうだが、いつもどおりの何気ない日常を過ごしていて、ある日突然、ひょんなことで生きものが現れ、ともに暮らしたりするんだなーと。コロナで辛抱の日々が続くが、人生、いつ何が起こるか分からないから、なかなか面白い。
近くのレモンの木を観察する楽しみも増えたし、来年もまた、アゲハチョウ観察してみたい。

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