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しがないゲーオタ女子の真・闇ブログ

2021年マクガ的統括ベスト5(音楽編)

統括をまとめてて個人的に一番楽しい音楽編。今年もSpotifyまとめ2021を元に作成しようとしたら……

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ほほー。今んとこトップソングも大体合ってる。しかし合計再生時間が昨年より10000時間減ってる。おそらくYoutube再生時間が長くなったせいかも。

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は?????? なぜランキングにTMネットワークが……確かに定期的に聴いてはいるけど、ランクインするほどじゃないっつーか。しかもさっきからSpotify構文が微妙にイラッとくる……その長体なんなん???

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ノビヨ……お前だったのか! 一途に向き合っていたアーティストは。しかしこれもなんか自分の認識と違う。確かにFFサントラはめっちゃ聴いてた。でも昨年の話なんだが。

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といった感じのまとめだった。な、納得いかねー!!!! 多分Spotifyはアルバム単位でまとめ聴きしていたアーティストばかりをランク認識してるんだよ……今年めでたくサブスク解禁したB'zも、過去アルバムを一気にまとめ聴きしたうえのランクインだと思われる。いつも聴いているお気に入り曲を放り込んだプレイリストで、ランダム再生なのになぜか何度も流れる曲がTMだったりするんだ。誤解だ! 今年のSpotifyは私のことを知らなさすぎる……!

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全然参考にならないMy Top Songs 2021も一応貼っとく。あまりにも納得いかなすぎるが、ランクインしたトップアーティストの「私の曲をたくさん聴いてくれてありがとう!」というメッセージ動画が再生されるのはとてもよい。自分の場合、デュア・リパが入ってた。Spotifyが勝手に作るプレイリストとは別に、今年1年間で気に入った曲を放り込んだマイベスト2021プレイリストがあり、そちらのほうがはるかに正確なので、何曲か紹介する。好きな曲が多すぎてもうベスト5も関係なくなってるし、暇でヒマでしょうがない、人生の無駄な時間を持て余してる人だけが付いてくればいい。動画リンク多めなのでPCブラウザ推奨。アーティストになるべく貢献したいため、可能な範囲でSpotifyアルバムリンクを貼った。なお過去エントリは以下の通り。

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マイトップソング2021

Spotifyトップソング1位にランクインした、碧海祐人(おおみ まさと)「残照」。ラジオでたまたま聴いて、一発で気に入ってヘビロテしてた。デビュー当初の平井堅を彷彿とさせる、メロウでジャジーな雰囲気がたまらなく好き。あと少女漫画に出てくるカッコいい男子みたいな名前もステキ。

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お気に入り曲 邦楽編

星野源「創造」任天堂星野源のクリエイティビティが見事にマッチした曲。もはや任天堂の社歌。メーカーオフィシャルでこんなにゲーム音楽のサンプリングを取り入れた楽曲もないのでは……ちょっと早すぎたのかもよB-DASH!

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浦上想起(うらかみ そうき)「未熟な夜想。昨年紹介した松木美定の流れで知った。幻想的な多重録音。最初聴いた時くるりっぽいなーと思ったら、岸田繁自身もリコメンドしてた。

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miida & the department「wind and sea」。新曲プレイリスト経由で聴いて惚れた。目前に海辺が広がるような爽やかな透明感がよい。

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SAKANAMON「ことばとおんがく」。ラジオ経由で聴いた途端、リリックの言葉遊びの面白さにグッと掴まれた。NHKEテレ「にほんごであそぼ」や「みんなのうた」と相性がよさそうなので、起用いかがでしょう?

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踊ってばかりの国「Twilight」。変わったバンド名に引っかかって聴いたら、大好きなサイケ・ポップだったのでとても気に入った。ちなみにバンド名は90年代のガールズバンド、ハバナ・エキゾチカのアルバム名が由来らしい。

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Maika Loubte(マイカ・ルブテ)「You and I」。新曲プレイリストで存在を知って、過去曲も全部聴いたらどれも最高だった。最近KIRINJIと共演もしたり、モデルみたいな可愛いルックスでゴリゴリのエレクトロしてるのがカッコ可愛いくて、今後の活躍に注目してる。今年は女性ボーカル曲が大豊作だった。

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メジャーな洋楽も聴くんです(Shazamとアレクサ経由で)

寝室に、リビングからのお下がりのEcho Dot(第3世代)を置き、Alexaに朝の目覚ましと夜の睡眠BGMをかけてもらっていて、気になった曲をiPhoneのコントロールセンターのShazam認識で検索してる。自分の知らなかったジャンル曲や普段聴かないメジャー曲を教えてくれるので、とても重宝してる。その中で出会った何曲かをご紹介。

 

Dua Lipa(デュア・リパ)「Levitating」。いつもスポーツジム館内の有線でも流れまくってて、あちこちで聴いてたらとても好きになった。日本のアーティストとコラボしたアニメ調PVも最高。日本のトレンドもよく分かってらっしゃる~。いま一番好きな洋楽の女性アーティスト。

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Shawn Mendes(ショーン・メンデス)「If I Can't Have You」。Alexaがいつも朝にかける、テンションブチアゲな目覚めの一曲。イケメンの甘い歌声で起こされる毎日っていいかも。

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BTS 「Permission to Dance」。これもAlexaのお目覚め定番ソング。アイドルグループに興味がまったくないせいか、メンバーの顔も正確な人数もいまだにちっとも覚えられないが、BTSの曲はどれもすごくポップでキャッチーないい曲ばかりで感心する。さすが世界的有名アーティスト。

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インディーズ系洋楽も、ちょういいんです

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ここでも書いた、セリアの店内BGMの北欧系チルポップが気に入って、さらに深堀りして聴いてた。Barrie「Darjeeling」。PVも雰囲気があってちょういい。

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Sondre Lerche(ソンドレ・ラルケ)「Sleep On Needles」ノルウェーのシンガーソングライター。同じくセリア店内BGMだったような。ネオアコっぽいの大好き。

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Yumi Zouma(ユミ・ゾウマ)「Song for Zoe & Gwen」。日本人女性っぽい名前だが、ニュージーランドオルタナ系バンド。これもセリア店内BGM。セリアまじですげえ……すっかりセリアの大ファンである。

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Faye Webster(フェイ・ウェブスター)「Kingston」アメリカ、アトランタのシンガーソングライター。インパクト大のアー写がやけに気になって聴いたら、とても好みの音だった。浮遊感が心地よい。

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アニソンにヤられた2021年

小鷲翔太「走れモルカー!」。「PUI PUI モルカー」って今年の作品なんだなーと遠いところに来た感ある。昔子供の頃にモルモットを飼っていたから、モルの鳴き声が懐かしく可愛くて仕方ない。アニメも毎週見てハマり、モルカーたちに夢中になった。シロモがお気に入り。ファンの間では勝ち確BGMと呼ばれている次回予告BGMが、ドライヴな疾走感があってすごく好き。

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Aimer(エメ)「残響散歌」。待ちに待ったTVアニメ「鬼滅の刃 遊郭編」の主題歌。朝の情報番組で、歌いすぎて喉がつぶれてしまったことで独特な声になったと知り、声の良さでファンになった。「うっせぇわ」のAdoも歌声と地声がすごく良いので、声って天賦の才能なんだなーと思う。

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木村昇「ラヴ・イズ・エヴリシング」。「ルパン三世」の新シリーズ開始に合わせて全シリーズ楽曲がついにサブスク解禁になり、大好きなルパン楽曲がたくさん聴けるようになって感激。ピート・マック・ジュニア版「ルパン三世のテーマ」も解禁されるともっと最高なのだが。

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関連動画で見かけた、車載ネタ動画が良かった。夜のドライブに合いそう。木村昇TARIZMANの「ウルトラマン80」のテーマ曲もめっちゃ好き。「ウルトラマン」シリーズも今年、全シリーズ楽曲がサブスク解禁されてめでたい。

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松谷祐子「心細いな」。この夏から地方局の夕方アニメで「うる星やつら」が放送開始されたので録画して見ていたら、主題歌の音楽センスや、遺伝子レベルで刷り込まれているあらゆる効果音に衝撃を受け、アニメのフォーマットを形成した作品なのだと再認識した。時折、押井守節が暴走するむちゃくちゃなお遊び回もあって面白い。アニメ本放送のヘレン笹野版「心細いな」もいいが、松谷祐子版は歌謡曲寄りというか、カリビアン調が一層強まっててよい。よく聴くと由紀さおりの「手紙」とソックリ

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過去曲の再発見&再評価

ダーク・ダックス「銀色の道」。昔ウイスキーのCM曲か何かで聴いて、曲名がずっと分からず探していたら、懐かし動画でたまたま流れていてやっと判明した。見ていてよかった懐かし動画! ザ・ピーナッツ版もあるが、ダーク・ダックス版が激シブで最高。中年になった今聴くと、こころに沁みる歌詞だな……。

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マリーン「This Time」。子供の頃に地方局でやってた「おとなのえほん」(サンテレビ)というエッチな深夜番組のアーバンなテーマ曲がとてもカッコよくて、誰の曲だろうと長年探していたら、懐かしCM経由でこの曲だと判明した。いま流行りのシティポップ感もあってオシャレ。マリーンってフィリピン出身だったのかー。「夜もヒッパレ」によく出ていた記憶が。

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しばたはつみ「マイ・ラグジュアリー・ナイト」。下記リンク記事の動画(現在は非公開)で、ケイト・ブッシュの気迫にも負けず「Let it be」を歌い上げる女性歌手、しばたはつみが気になって、他の有名曲を聴いていたら、今さらながらとても素晴らしいシンガーだったと知った。

amass.jp

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滝沢洋一「シティーバード」ビートたけし版はたけしソング大好きっ子だから聴き馴染みがあったが、作曲家のセルフカバー版があるのは知らなかった。80-90年代シティ・ポップが再評価される今だからこそ、もっと世間に聴かれてほしい。「レオニズの彼方に」もいい曲。

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森広隆「ゼロ地点」。フジテレビ深夜の歌とお天気番組「サウンドウェザー」動画で見ていたら、なんとなく聞き覚えがあり、2002年当時、職場のラジオでも流れていたかも……!? と記憶がぱああっと蘇った。グルーヴ感がすごくて今聴いてもめちゃカッコいい。プロフを見たら同年代で、現在もソロで活動中とのこと。同年代として応援してる。

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Nujabes(ヌジャベス)「Spiritual State(feat. Uyama Hiroto)」。東京パラリンピック開会式でデコトラ布袋さんに驚き、閉会式もまた演出や選曲が素晴らしくて、特にこの曲がよかった。友人に「マクガさんがNujabesを知らないのが意外!」と言われるほど、ローファイ・ヒップホップはあまり聴いたことがなかったが、東京パラ経由で新しいジャンル開拓ができてよかった。また閉会式では中村くんの「世界は変わる」も流れて、江戸川区のスターが世界へ……! とひとり感激してた。

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サブスク解禁バンザイ!

大滝詠一「マルチスコープ」。今年一番嬉しかったサブスク解禁は、やはり大滝詠一だろう。願わくばCM楽曲集(NIAGARA CM SPECIAL)も配信してほしかったが、権利の都合かこのアルバムが限界なのかも。けど「マルチスコープ」が令和の今にサブスクで聴けてちょう幸せ。

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SAKEROCKおじいさん先生。大好きだった日テレ深夜ドラマ「おじいさん先生」、SAKEROCKの劇伴も好きでいつかサントラ配信されたらいいなーと願っていたら、SAKEROCKサブスク解禁でついに叶ってしまい、夢精した。「MUDA」も聴き放題!

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懐かし動画から判明した曲(天気番組編)

インドロップス「そっとさよなら」。TBS夜9時前の天気番組「明日のお天気」の、時節コメントありの穏やかな天気予報と安らかなBGMがすごく好きで、まさか番組のお天気お姉さんユニットによる歌ありバージョンがあったとは知らなんだ。

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ポール・モーリア「想い出のランデヴー」。日テレ夜9時前の「あすの全国の天気」もよく見ていた。昔の天気予報番組、なんでこんなにハイセンスなの……イージーリスニング率が異様に高い。そういう時代だったのかも。

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Cusco(クスコ)「Alcatraz」。朝のTV番組で聴いていた記憶だけあり、懐かし動画でそのあたりを探して見まくっていたら、TBS「朝のホットライン」の前田武彦の天気コーナー「ザ・お天気マン」のBGMだとついに分かった。ずっとずっと探してたよ……! テクノポップ調だから、テレ東の電車運行情報番組「レール7」と勘違いしてた!

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服部克久「ディオリッシモ(残香)」。フジテレビ「スーパータイム」天気予報BGM。服部克久の楽曲を日常的に聴かされているの、今振り返ると音楽教育のレベルが高い。

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服部克久「ル・ローヌ(河)」。これも服部克久。電話の保留音にも組み込まれている服部克久サウンド……!!

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Frank Mills(フランク・ミルズ)「Music Box Dancer, Pt 1」。こっちも電話の保留音でお馴染みのやつ。スマホが主流な現代で、もう固定電話に電話をかけて保留音を聴くなんて習慣すら滅びそうなのに、どうしても心惹かれてしまう。

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アレクサおやすみソング集

最後はしめやかに、寝る前のゆったり音楽集。2002「Sea of Dreams」NHK深夜の動物フィラー番組で聞き覚えがあり、Alexaのイカす選曲のおかげで曲名を知れた。Alexaにはひたすら感謝してる。声かけてもたまにそっぽ向かれるけどな!

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Vangelis(ヴァンゲリス)「Fields of Coral」。これもテレ朝のオープニング/クロージングで流れる「大地震に備えて」BGMで聞き覚えがあり、ヴァンゲリスだった。穏やかな気持ちになるより、もし夜中に地震が来たら……と不安で警戒しちゃうイメージソング。

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Max Richter(マックス・リヒター)「Dream 1」。眠れるソングでは超定番らしい。原曲は8時間もあるの……!? 不眠症に効いたらこれ幸い。

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Jóhann Jóhannssonヨハン・ヨハンソン)「Flight From The City」。個人的には一番よく眠れるBGM。ミニマムなピアノを聴いているうちに眠っていることが多い。

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以上、2021年統括音楽編でした。今年も新しいアーティストの邂逅、念願だった数々のサブスク解禁をはじめ、懐かし動画経由で再発見・再評価できた過去楽曲との出会いと、まことに充実した音楽ライフだった。来年もよい曲の出会いに恵まれますように。昨年も書いてるが、山下達郎ナムコ楽曲、配信解禁ずーーーーっと待ってるよ!

 

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クリスマスソング、今年はこの曲とともにお過ごしください。

2021年マクガ的統括ベスト5(人生編)

今年も統括の時期がやってきたから、いつもどおりやる。つーか統括エントリ、かれこれもう5年も続けてた。えらい!! 無駄に長いし誰も読んでないし読んでも書いても何の得にもならないのに、自分のためだけに続けててえらいッ!!!! なお過去エントリは以下の通り。

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今回は、人生イベントやマイブームのランキング、人生編。今年は遠出こそできなかったものの、近場スポットや美術館、映画を観に出かけたりはそこそこできた。緊急事態宣言の期間延長や夏場のコロナ感染爆発さえなかったら、もっといろんな場所へ出かけられたのにな……と悔やんでも仕方ないので、さくっとやる。

 

5位★花の名前をひとつ覚えて、あなたに教えるんです

朝ウォーキング中によく見かける季節の花の名前を知りたくて、以前は植物専用SNSアプリで写真を取り込んでユーザーに回答をもらい調べてたのだが、どうも動作が重いしストレスだったので、もっと簡単に、確実に調べられる無料アプリ「ハナノナ」に乗り換えた。

flowers.stair.center

www.bepal.net


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f:id:macgirl360:20211209132724j:image調べた花の一部……いっぱいあるけどこれでもごく一部なんです! たまに正確でない結果が出るものの、どういう属なのか分かるだけでも十分便利で、花を探す楽しみが増える。

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f:id:macgirl360:20211209132835j:image春に庭植えした、白のカサブランカが見事に咲いた。麗しい……! 咲いた直後は花粉が赤いんだね。あまりに美しいので思わず地元の情報紙の園芸コーナーに投稿したら、採用された。投稿率低いのかしら。

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4位★おでけけいろいろ

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ざっと並べただけでも、コロナ禍なりに意外と出かけてた。美術展と博物展が6ヶ所、映画館が2ヶ所、神社仏閣が(写真なしを含め)5ヶ所。あとは観光地や遊び場、スパにおすもうってとこかな。シン・エヴァって今年の出来事なんだなー。庵野秀明ドキュメンタリーきっかけで、遅れ馳せながらエヴァ庵野秀明ワールドにすっかりハマった。鬼滅の刃原画展は抽選に当たってよかった。本当は8月の馬場のぼる展にも行きたかったが、感染爆発でジム通いも自粛するほど出かけられず断念したのが残念無念。そういや夏休み、どう過ごしてたんだっけ……???

 

3位★捨て金魚を拾って育てる

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夏の終わりの出来事。マジで怒り心頭の出来事だったし、未だに怒ってる。というのも後日談があり、この一週間後に再びゴミ捨て場に訪れたら、金魚が6匹ほど捨てられていた。

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f:id:macgirl360:20211214231930j:imageうちの水槽はもう限界なので、まだ余裕のある実家水槽へ保護してもらった。母は「やったーまた金魚が(タダで)増えた!」と大喜びだった。さすがにもう犯人も諦めたろう……とさらに数週間後に立ち寄ってみたら、なんと今度はメダカも含めた金魚数匹がまたまた捨てられていた。しかも前回同様、落書きブロックも元通り……ムキーッ! 犯人はおそらくどこかで見張っては金魚を投下し、確固たる意志でもって命を弄び、愉しんでいるのだろう。もう実家の水槽もいっぱいで、これ以上見えない悪意と戦うのは危険だし、犯人の歪んだ愉悦に付き合うのは精神的にもキツいから、役所の公園課にメール通報した。すぐに返事が来て、然るべき対処をしてくれるとのことで、一安心した。これ以上保護できない金魚を見捨てるのはつらいから、しばらく立ち寄らないようにした。早くどうにかしてほしい。

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f:id:macgirl360:20211209135331j:imageつい先日、久々にゴミ捨て場を探訪。役所側で水溜まり問題を解決してくれたらしく、見事に対処されていた。よかった……! 最初から水が溜まらない構造だったら……と悔やまれるが、これでもう不幸な金魚が出ないことを祈りたい。f:id:macgirl360:20211209135338j:image最近の我が家の捨て金魚。太っちょ模様2匹のうち1匹の黒斑病が、日に日に回復して今はすっかり消えて無くなった。黒斑はストレスで出るそうで、うちに来たことで病気が回復したのなら何より。もう1匹の太っちょ模様は転覆病が出て塩浴療養したら、すぐに回復した。丸い子は転覆しやすいから気をつけねば。

f:id:macgirl360:20211213224035j:image実家組の捨て金魚。水換え中でぎゅうぎゅう詰め。白くてデカいのは、小さいのばかりでボスも必要だろうと父がホムセンで追加お迎えした。どんな理屈やら分からんが、みんなで仲良くやってるらしい。しかしうちの子らより1.5倍ほどデカく成長してるな……やっぱ水槽の大きさと成長度は多少比例してるのかなー。

 

2位★YouTubeの懐かし動画にハマる

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このエントリでも書いたが、今年はYouTubeで懐かし動画をひたすら見まくっていた。懐かし系動画、見ようと思えばいつでも見られそうだし、わざわざ調べにいくほどでも……と思っていたが、最初は昔のニュース動画をなんとなく見はじめてみたら、あの頃の時代の空気や、ノイズやゴーストの入りまくったVHSビデオのアナログなぬくもり……デジタル映像では出せない、意図としないグリッチ感を味わうのがとても楽しくなり、どんどんハマっていった。地方の天気予報番組やローカルCM集、地方局のオープニングとクロージングも好きで、昔のニュース系動画はもう一通り見てしまい、最近は「1989年7月夕方頃のCM集」のような、ある特定の時間帯に放映していたCM詰め合わせ動画を探してはBGVにしている。以下、あらゆる懐かし系動画の中から、オススメ動画をいくつかご紹介。

 

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NHK1986年の年末ニュース。年末のこの時期にもマッチしたニュース。このシンと冷えた年末の空気感がたまらない。暴力団も元気で、バブル景気の足音も聞こえてくる時代。上野駅で帰省する人々のイキイキとした表情が微笑ましい。白鳥のお騒がせニュースにホッとする。

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NHK西沢祥平アナのニュースまとめ。2時間近くもある……!(未編集版は4時間超え)声が心地よいし、淀みなく淡々とニュースを伝えているのが素晴らしい。ずっと聴いて、見ていられる点では、磨き抜かれた落語の話芸にも通じる。

youtu.beFNNニュースレポート23時俵孝太郎アナのニュースも、ビートたけしにモノマネされるほど節回しが独特で面白くてお気に入り。この時代はニュースやワイドショーは、サムネやテロップが手書きで味わい深くてよい。良すぎて思わず何枚かキャプった。

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NHKの年末特番「ニュースハイライト この1年」シリーズも、世界の情勢や世間のブームが分かってすごくいい。また復活してくれないかなー。
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youtu.be

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各局で深夜によく放映されていた、「歌う天気予報」シリーズ。お天気のお知らせ&歌手のプロモビデオ番組。どれも全然知らない歌手なのに、なんか画がシブくてシビれる。要はレコード会社のプロモーションを兼ねたPR番組なのだが、イカした映像と天気予報テロップの組み合わせに「この曲で売れてやる!」という気概と、誰も見ていないかもしれない真夜中に放送される侘しさを感じて、いろんなパターンの歌う天気予報動画を探してる。

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京都のローカル局MBSの、夜の定点カメラ天気予報。映画「タワーリング・インフェルノ」のBGMが激シブ……! こういう制作者のセンスが炸裂したミニ番組を見るの大好き。

youtu.be

そんなセンス大爆発な、もっとも好きなローカル局クロージング。「明るい話題をお茶の間に 考えるドラマを若者に 身近なニュースをより速く 新しい話題をお届けする岐阜放送テレビ」のメッセージも素敵だし、BGMのジェームス・ラストの「Liebestraum(愛の夢)」が最高にロマンチックで、中継局のテロップがまるで映画のエンドロールみたい。人生のエンディングすら感じる。

 

youtu.be

youtu.be

youtu.beあすの番組紹介、番宣番組も大好物。静止画番宣は手作り感が味わいあって、紹介された番組が何割増しか面白そうに感じる。

 

見てほしい動画はまだまだたくさんあるが、ひとまずこんなところで。各テレビ局公式チャンネルのニュース系リストもさすがの公式、映像も美麗で見応え抜群なので、ぜひ見てもらいたい。

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1位★伸ばした髪をヘアドネーションした

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4年ほど伸ばしたロングヘアを維持するのも少々疲れてきたし、以前から興味のあった髪の毛の寄付、ヘアドネーションを初めてやってみた。生涯通して胸より下まで伸ばしたおかっぱロングヘアは3回ほどで、あとはショートかショートボブばかり。秋頃に切る目標の前に遊んでみようと、ちょう久々にパーマをかけた。

f:id:macgirl360:20211209133817j:imageデジタルパーマ、初めてかけてみたら、手入れがラクでいい。指で毛先クルクルだけでそれっぽいゆるふわパーマになるのが良かった。ロングの特権を十分堪能させてもらった。

f:id:macgirl360:20211214234046j:image切る直前、ロング特権のひとつ、三編みをしてみた。いやー伸ばしたなあ。しみじみ。

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f:id:macgirl360:20211209134808j:image8月、ヘアドネ賛同サロンで、ヘアドネカットしてもらった。30分もかかってたドライヤーが5~10分で終わり、ちょう楽ちんになって感激。31センチ以上が条件以外は、パーマやカラー、白髪やクセありでも、受け付けてくれる。ドナーシートを記入して、返信用封筒とあわせてレターパックで送付するだけ。カンタン!

f:id:macgirl360:20211209134748j:imagef:id:macgirl360:20211214233810j:image最近届いた、ヘアドネ受領証のシール。すべて手作業で発送するのが困難なのか、来年からはデジタル受領証に移行するらしい。

綺麗な髪の毛ではないが、せっかく切るのだったら、どこかの困っている誰かの役に立ったほうがいいかなーと思い、やってみた。また長く伸ばす機会があればやってみたい。

f:id:macgirl360:20211209134736j:imagef:id:macgirl360:20211209141407j:imagef:id:macgirl360:20211214233958j:imageヘアドネカット前に、おめでたいイベントで着物を着る機会に恵まれた。10数年前に母に買ってもらった訪問着、弟の結婚式以来かも。地毛で髪結の目標も達成できた。カット後にも1回着てみて、心身が引き締まってやっぱ着物っていいなーと思ったが、クリーニングなどのメンテ維持にお金がかかりすぎて、趣味にするのは難しいかも……でもそのうち、着付けは習ってみたいと考えてる。着物大好きの姉が教えたがっているし。

 

* * * *

 

人生編、だいたいこんな感じで。そういや番外編と呼べるものがなかったなー……と思った途端、ちょっとしたサプライズがあった。

yasushikun.exblog.jp

以前の90年代語りエントリで、昔編プロ時代に制作した「金田伊功GREAT」についての関連記事リンクを貼ったところ、その記事を書かれたご本人(やすしくん様)が、なんと偶然当エントリに辿り着き、「読んでいたら、自分の書いた記事のリンクが貼られてるのを見つけて、とても驚きました!」とご連絡をいただいた。身内以外で、ネットで初めて自分のブログを読んでくれた感想をいただいて、こちらも感動してしまった……やすしくん様、本当にありがとうございました! 自分も誰かにリンクを貼ってもらったり言及されるような記事を、これからも書いていきたいです。

 

次回は音楽編。もう今年も2週間しかない……何としても書き上げる!

何者かになれなかった自分へ。後編:00年代語り

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前編の続き。Netflix映画「ボクたちはみんな大人になれなかった」の舞台と時系列になぞらえて、後編は00年代語り。00年代だって、もう20年も前になってしまった。20数年間も、ただゲームして遊んでいい気持ちになって、時には傷ついて落ち込んで泣いて、歳ばかり取ってしまっただけじゃないだろ? と過去と現在の自分へ言い聞かせるために、書く。

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撮影年数が不明の、おそらく2001年頃に田舎の釣り堀へ行った時のスナップ。茶髪ロング時代。相変わらずどの時期の写真も容姿が全部違う。そういえば編プロ時代の初期はメガネかけてない写真が多かった。いつからメガネっ娘になったんだっけ……。

バブル以上バブル未満、結果的にバブルだった00年代

2001年。早稲田から神保町へ引っ越したオタク系編プロで、毎日激務に追われ、会社や自分の先行きがいよいよ見えなくなってきた時に、転機が到来した。田町の広告デザイン会社への転職。面接の時、えらそうな人から「広告ってのはね、キミの親くらいの世代のえらい人たちを納得させるのが仕事なんだよ。分かる?」と謎の脅し文句が出てきたが、結局何だかよく分からないまま採用されたのを思い出す。

自分の主な業務は前職と変わらずオタク系、漫画誌のデザインやコミックスの装丁。一方で隣部署では、街のあちこちや雑誌で見かけるような、一流メーカーの商品広告を制作し、一流広告代理店のアートディレクターが出入りしていて、まるでTVドラマのような世界に見えた。
職場がオタク系で、周囲はオタクだらけで、(サブカルや原宿系ファッションで武装しつつも)自分も根はオタだったから、広告デザイン会社で一流の広告を作っている美男美女ばかりでオシャレなデザイナーたちに、オタバレしたらどうしよう……と謎の畏怖の念を抱いていた。しかしスタッフは先輩・後輩もみな優しくフレンドリーで、まるで部活動のような職場だった。自分は万年帰宅部で実際に部活経験はないが、なんとなく部活感があった。

チームの垣根を超えたメンバーで、ほぼ毎週末、飲み会があった。早稲田編プロ時代も、週末に高田馬場でアニソンカラオケ飲み会はあったが、それ以上の習慣だった。田町周辺から恵比寿~渋谷まで徒歩やタクシーで遠征して、朝まで3軒ほど居酒屋やバーをハシゴして飲んで騒いでいた。みんな若くて、先輩の面倒見もよく、お酒が好きな面子が多かったのだろう。毎週末飲みに行けるほどの収入にも恵まれていたのだろう。いいお店もいっぱい連れて行かれて教えてもらったりして、恵比寿に朝8時からやってる居酒屋があるのが衝撃だった。

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その頃よく聴いてた曲、スガシカオの「8月のセレナーデ」。職場のラジカセでは一日中J-WAVEが流れており、シカオちゃんはラジオ番組もトークが面白く、みんなのお気に入りだった。J-WAVEでかかる曲は、洋楽・邦楽問わずどれも気に入ってはCDを買いまくっていた。以前も書いたように、キリンジは当時好きになれなかったが、のちに和解を果たしている。

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同僚デザイナーたちと、2001年のサマーソニック1日目にも参加した。同僚たちはヘッドライナーのベックとプライマル・スクリームが目当てだったが、自分はインドアステージのAIR(エール)SOULWAXソウルワックスが見たくて来て、どちらも最高のステージだった。プライマルのステージがそろそろ始まるというので着いていったら、開始直後にモッシュ&ダイブの波が襲ってきた拍子に、なんと財布を落としてしまった。翌日キャッシュカード類を即停止させ、戻ってくるのを諦めかけていたが、財布内に入っていた名刺から会社宛てに拾得の連絡がきたが、モッシュ&ダイブで踏んづけられて見るも無残にぶっ壊れて、ボロボロになって帰ってきた……大事にしてたゴルチエの財布が~。なので、プライマルのあの曲を聴くとあの時のトラウマが蘇ってくる。プライマルのばか!

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00年代は友人たちの影響もあって、テクノやエレクトロばかり聴いてたような気がする。石野卓球主催のWIREにも何度か通ったり、FROGMAN RECORDS主催のオールナイトにも行った。KAGAMIも亡くなってもう11年になるのか……。

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(リンク先18禁注意)上司がこの漫画いいよ、と貸してくれたエロマンガ米倉けんごの「エヴァーグリーン」。なぜ女子の自分にエロマンガを……と疑問だったが、絵が超絶うまくて、エロマンガというよりも切ない青春ラブストーリーで、刹那的なエロなのに印象深くココロに残り、とても面白かった。「なまら(とても、すごく)気持ちいい」のセリフで北海道弁を覚えた。上司は北海道出身で、このへんが特に刺さったのかな。このあと二次元エロ本を作る会社へ転職し、この作家の別のエロマンガ(淫笑う看護婦)が資料棚にあり、名作だと知る。どうやら最近になって新装版が出たようで、今度また読み返してみたい。

 

千葉の実家から田町へ通勤するのはよくても、帰りはほとんど終電もしくは徹夜でタクシー帰りの生活が厳しくなってきたので、ついに実家から出て、タクシー通勤手当範囲内の武蔵小山ワンルームのマンションを借り、一人暮らしを始めた。ムサコは品川と目黒の境目にある街で、住所が目黒区なのが都会人の仲間入りできたようで嬉しかった。野良の黒猫がベランダに出入りしてきて、黒いから「ロデム」と名付けて世話をした。ある日、ベッドにおしっこされて怒ったら、もう家に来なくなってしまった。

2003年秋、仕事に限界を感じ、広告デザイン会社を辞めた。数ヶ月間、失業手当をもらいにハローワークへ通いつつ、職のあてもないまま昼起きて朝寝るPSO廃人しつつ自宅のeMacふたば☆ちゃんねるの虹裏に入り浸る、爛れた生活を送っていた。翌年春、めでたく次の転職先が決まったが、新職場からは遠距離になり貯金も尽きたため、2年目の更新をせずに千葉の実家へ戻った。わずか2年足らずの一人暮らしライフだったが、人生で一度くらいは一人暮らしをしたかったから、感無量だった。

 

自分は一体誰に、何者になりたかったのだろうか?

90年代と00年代、いずれの職場も人の回転が極端に激しく、先輩や同期、後輩たちも次々と辞めていった。故郷へ帰るために、別の道へ進むために、心身を壊したために……中には夢を追い続け、有名な売れっ子少女漫画家になったり、大手ホビーメーカーの社長になったり、本職とは異なる異業種へ転向、成功した同僚たちもいた。

90年代は憧れの世界があったが、00年代は一体何に憧れ、誰に、何者になりたかったのか? いま振り返ると、社員旅行でサイパンや長野のスキー場へ行ったり、忘年会はふぐ料理店で豪華景品ビンゴをやったり、外部の大手出版社の忘年会で超大物漫画家先生たちとどんちゃん騒ぎしたりして、なんだか遅れてきたバブルみたいだった。バブル世代でないし、実際のバブルでないけど、自分にとってのバブルな世界がそこにあった。広告業界という綺羅びやかでバブリーな世界や周囲にただ流され、浮かれていただけかもしれない。映画でも、テレビの映像制作業界の煌めく世界と、忙殺され自己喪失になる現実とのギャップの憤りが描かれていた。ビルの非常階段の喫煙所で、同僚とタバコをふかしながら「お前、これからどうするよ?」みたいな、あの感じ。元喫煙者ゆえに、わかりすぎる。

 

2004年、現職へ転職した。ゲーム雑誌を2冊ほど作っていて、うち1冊のデザインをしつつ二次元系エロ本も作ったりした。前職2社とも昼~夕方出勤は当たり前の職場だったので、朝の定時に社員がちゃんと全員出勤していて軽くカルチャーショックを受けた。

入社して間もない誕生日の朝、電車に駆け込み乗車したら、思いっきり転んで電車のドアの縁に頭をぶつけて、痛みに耐えながら出社してトイレへ駆け込み頭を見ると、左頭上がパックリ割れて出血していた。近所の外科医へ診察したら、10針縫う大怪我だった。入社して即労災適用の洗礼。しかも誕生日に……傷跡からはもう髪が生えてこなくなり、毛も真っ白になった。

自分より一足先に入社したYくんがゲーム誌の編集長に就任し、目まぐるしい人事回転で互いにひとり部署になるなど悪戦苦闘しつつ、なぜかフトしたきっかけで読者コーナー担当になった。その後休刊しては新しいゲーム誌を創刊して、また休刊して……を繰り返して、Yくんの退職後もほんの少し続いたが、2017年、ゲームの仕事はすべて終わってしまった。

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終わってみてから、ひとつ思い出したことがあった。幼少期、ゲーム雑誌からゲーム攻略本、一般誌のゲーム特集まで、とにかくゲームにまつわる本が好きだった。小中高に渡っていろんなゲーム雑誌を購読していて、特に好きだったのが「Theスーパーファミコンこと、Theスーファミ

https://retoge-mag.websa.jp/archives/258

たぶんこの号の特集、切り抜きでまだ持ってるかも……独特な切り口の特集ページやイマジニアズームのマスコットキャラ・ドラッキーのNECOまんががとても面白くて夢中になり、イラスト投稿もしまくって、何度か採用されてドラッキーグッズをもらったりした。ドラッキーがまさかのゲーム化したときは驚いた。

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ホンダべるの(くしだナム子)さんの読者コーナーでは、「女子ゲーマーはフツーの女の子みたいにオシャレすべきか?」など、リアルな女子ゲーマーの本音や意見を熱心に語り合い、女子ゲーマーに親身に寄り添うホンダべるのさんのような、読者コーナーのお姉さんに憧れて……つまり、長年の夢がいつの間にか、叶ってしまった。というかもう叶ってた。願わくば、ゲームの仕事をできていた間に、憧れのホンダべるのさんにお目にかかって御礼を言いたかったが、それは叶わぬ夢になった。

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男社会なゲーム誌業界の中、長年活躍して、別ジャンルの自動車業界でも活動していて、今でもステキで、ずっと憧れの女性ゲームライターだ。

いままでの生き方よりも、これからの生き方を考えたい

長々と語ってきたが、幼少期の夢は叶えられても、映画の主人公のように、結局自分はフツーじゃない何者かになれないままただ齢を取り、疲れを知らない万能感にあふれる若い頃は、周りの影響を受けすぎてほんの少しトガッていた程度で、そこらへんの、どこの誰にでもよくあるような人生の轍を踏んでいたに過ぎなかったと思い知らされる。

とはいえ、何者かになれなかったのは自分だけでなく、人生の岐路において自分が踏み台にしてきたり、若くして志半ばで夭折した同志たちがいて、いまの自分が在るのだと気付かされた。

新卒で編プロに就職した際、デザイン専門学校の友人女子が、実は同じ編プロに応募して書類選考で落ちたのを、あとで本人から聞かされた。彼女とは疎遠になってしまったが、その後彼女はデザインとは無縁の業務に就いている。

現職では、二人の仕事仲間が病気や事故で若くして亡くなった。うち一人は、生前中に自分の著書を出したかったのだが、残念ながら叶わず、ある日突然事故でこの世を去ってしまった。のちに彼の無念を晴らそうと遺稿の出版を実現させたが、本来ならば生きているうちに、夢を叶えてあげたかった。今でも悔やんでも悔やみきれない。

 

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再びスガシカオの話題になるが、以前「プロフェッショナル 仕事の流儀」に出演した時、こんな話をしていて、深く印象に残った。

スガ自身も「誰かの心に言葉を残したい」という思いから、以前は高校教師になることを夢みていた。その夢はかなわなかったが、同じ思いを実現するために、今はシンガーソングライターとなった。スガにとって「夢」とは、職業の名前ではなく、どんなことを実現したいかだ。
『夢って、例えばパティシエとかパイロットとかは職業の名前であって、自分が生きていく道の名前じゃない。どういう風に生きていくかってことが本当の夢の正体だと思って。シンガーソングライターも誰かの言葉を伝えるっていう意味では教師と同じ。職業ではなく、そこを達成させるために自分の人生がある』。

自分の場合、ゲームが大好きで、ゲームに寄り添って生きるのが、夢のひとつだ。職業的には終わってしまった夢だが、社会人人生の中で携わった時間がもっとも長く、もう十分に役目を果たしてきたと自負するから、次はもっともっと私的に、ゲームと寄り添って生きてゆきたい。こうしてゲーオタブログを書くのも、ポッドキャストでオタトークするのも、この夢の一部だ。

***

90年代と00年代。あの頃、何者にもなれなかった自分を悔やむのは、もうこれを期に終わりにして、あと20数年で定年を迎えようとしているいまは、これからなりたい自分や夢を、衰える心身と相談しつつ、再び見つけにいくことのほうが大事だと思う。

老後の楽しみに積みゲー積ん読しても老眼問題が控えてるし、もはや夜ふかしできる気力体力はないし、筋肉だって落ちてくるし、髪も白くなったり薄くなったり……中年の危機待ったなし! どう足掻いてもしゃーないから、次の楽しいことや夢を、できる範囲で見つけに行こう。自分の場合、やっぱバイクに乗りたいかなー。コロナ禍由来の二輪ブームが来る前に普通二輪MT免許取っておいてよかった。原付でもいいから、絶対に乗るぞー。が、その前に愛車ギアくん初の車検がそろそろだわ。10万くらい飛ぶらしい。ぐえー。

ってな感じで、映画の感想いかがでしょうか?>友人さん いい映画を教えてくれて、ホントありがとう。刺さりました。またいくらでも語り合いましょう。

次回はいよいよ年末恒例エントリー。いくつか書きます。

何者かになれなかった自分へ。前編:続・90年代語り

激務に追われてオタオタしてたら、あと数分で12月だよー! 今月分の更新にギリギリ間に合った。つーか間に合わせられるよう、記事を調整して前後編の2本立てにした。続きは来月の自分が書く。がんばれ!


先日、友人にオススメされて、Netflix映画「ボクたちはみんな大人になれなかった」を見てみた。

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とてもよかった。カテゴリは違えど、自分もまったく同時期の95年に、主人公・佐藤たちと同じようなマンションのテナント一室で、Macを使ったDTPの制作現場で、徹夜でがむしゃらに働きながら、サブカルチャーにまみれて生きてきたため、共感しまくりだった。仕事が増えるにつれて、職場も広くなり、ブルーのポリタンク型Power Mac G3がG4に進化していくさまも、自分のMac遍歴を見ているようだった。Netflix制作ドラマ「全裸監督」では時代舞台の再現が素晴らしかったが、本作もどのように再現したのか分からないほど自然だった。「全裸監督」で伊藤沙莉ナチュラルな演技が気に入ってファンになり、ここでも体を張った演技でますます好きな俳優になった。

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3ヶ月前に書いたエントリ。まさかここにきて再び、プレイバック90年代の機運がたまたま訪れるとは、予想外だった。前回はごく個人的体験語りのみで完結したが、映画を見ているうちに刺激されて、あの頃はどの場所で、何に夢中で、どんな仲間たちがいて、どんな自分になりたかったのか、少しずつ別の記憶が蘇ってきた。
25年近く、引き出しの奥にしまいこんで、敢えて目を背けていた、いつまでも剥がさないカサブタのような過去にケリをつけて未来に生きるために、映画の感想を交えつつ、いま一度改めて振り返ってみたくなったから、少々長くなるが、読んでも何も得られない当ブログに寄るような暇がある人は、どうかまたお付き合い願いたい。

90年代。サブカルと、オネエさまに憧れて

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以前にも古いスナップ写真を見ながら90~00年代を振り返っていたが、実はつい先日、実家で小5甥が「じいじが昔飼ってた闘犬の写真が見たい」と言い出し、家族総出で昔のアルバムを引っ張り出して捜索していたら、家族写真の中に幼少期から成人後の昔の自分が何枚か写っていて、とても懐かしくなった。闘犬と父の写真は結局見つからずじまいだったが、期せずしてよい発掘ができたので、ひとつ紹介する。

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顔はまたもやMiiで加工。だいたいこんな感じのトガッた髪型とメイク。1997年、夏に実家で3歳の姪っ子1号と花火していた写真。

早稲田のオタク系編集プロダクションに入社して3年目くらいで、サブカル同僚の影響ですっかり社会人デビューを果たしていた。STUSSY SISTAのTシャツと派手なスウォッチは、前年に家族とのグアム旅行で買ったような。この頃はとにかく、オシャレと本、音楽CDに金と時間を注ぎ込んでいた。

主人公・佐藤と犬キャラ・かおりはバイト情報誌「デイリーan」の文通コーナーを通じて知り合っていたが、自分も高校時代に氷室京介が好きだった頃、ぴあの音楽情報誌「pmc」(ぴあミュージックコンプレックス)の文通コーナーに投稿が乗って、全国のヒムロックファン数名から手紙が来て文通していた経験があり、あのポストを開けると手紙が入っている喜びに、痛く共感した。実家の倉庫を探せばヒムロックグッズと共に手紙が眠っているかもしれないが、開けるのにはまだ勇気がいるかも。
時代がもうちょい後だと、個人告知情報誌「じゃマール」もあって、仕事で担当した漫画誌で「じゃマール」の友達募集コーナーを基にした文通コーナーを作ったのを覚えている。個人情報保護法が当然な現代じゃ絶対にありえないコーナーが、2000年初期まではフツーにあったんだよね……。

open.spotify.com

DOOPEES(ドゥーピーズ)のアルバム「DOOPEE TIME」。ゲーオタ的にはピピンアットマークのCM曲として有名かも。映画で渋谷のタワレコ前にこのアルバム広告が出ていて、甘酸っぱくなった。何度も何度も聴いていた、大好きなアルバムだったから。かおりの「エルマロいいよねー」のセリフにも打ちのめされた。劇中ではオザケンがやたらフィーチャーされていたが、当時オザケンはあまり聴いてなかったからさほど感情移入しなかった。かおりが借りたレンタカーで日産のPAO(パオ)が出てきて、なんでそこはトヨタカローラⅡじゃねーんだよ! とツッコみたくなったが、逆にカローラⅡだったらベタすぎて嘘くさくなってしまうから、あえてパオだったのかな。

編プロ入社した直後、社長が仕事終了後、女子デザインチームを渋谷の円山町のクラブに連れて行ってくれた。夜の渋谷はおろか、クラブに行くのも初めてで、目前に広がる煌めく妖しい夜の世界に、ドキドキワクワクしたのを今でも忘れない。その中でも、渋谷ON AIR WESTで月1回開催されていた「デパートメントH」に、とてつもない衝撃を受けた。ゴッホ今泉氏の描くアメコミ調のフライヤー、美しくてカッコいいドラァグクィーンのオネエさまたち、キャットファイト、アングラなパフォーマンス、思い思いの仮装のオーディエンス……あらゆるフェチズムがごちゃまぜの、変態による変態のためのパーティーだった。参加するたび、いつかこんな世界の住人に、本当の自分になってみたいと願った。しかし自分の殻を破る覚悟もセンスも到底持ち合わせておらず、ただひたすらステージの奥から指をくわえて眺めるだけで終わってしまった。

tripnote.jp

現在は鶯谷東京キネマ倶楽部で続いてるようだ。出演メンバーも殆ど変わっておらず、25年経ってもずっとブレていない。ひたすらカッコいい、今でも憧れる、きらめきの世界だ。

 

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https://www.instagram.com/pierre_pierreetgilles/

フランスのゲイアーティスト・ユニット、Pierre et Gilles(ピエール・エ・ジル)。90年代洋楽のジャケットアートでよく見かけて、宗教画のような神秘的で美しい写真に魅せられ、かといって高価な画集は買えないので、パルコブックセンターあたりで買った比較的安価なTaschen社のポストカード作品集を穴が空くほど眺めた。いまはインスタで新旧作品が拝める。いい時代になった……。

allabout.co.jp

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Mikado(ミカド)の「La Fille Du Soleil」も好きでよく聴いていた。ピエール&ジル節が炸裂するトリップなPV。フレンチなものに憧れ族だった。

 

www.komodo-books.com

アメリカのポルノ・アーティスト、Annie Sprinkle(アニー・スプリンクル)の書籍、「アニー・スプリンクルの愛のバイブレーション」(1995年/河出書房新社)。表紙のおっぱいバレエアートに衝撃を受けて買ったような。彼女の自由奔放な生き方、性の解放について、いろいろ学ばせてもらった。

アニーの近影。もう67歳なのかー。相変わらずお美しい。恰幅がよくなり、ますます魅力的なオネエさまに。


こうしてざっと挙げると、90年代は自分が持ち合わせていない性癖……ゲイカルチャーやSMっぽいもの、ビザールアートへの憧れが、密かにあったのかもしれない。ここ近年、マイノリティーにとって生きづらい話題が尽きないが、たとえ見た目や文化や信仰、生き方が違っていても、受け容れてくれる世界もあり、そのままでもよい、ありのままの自分でいてもよい場所が、生きる道標は必ずどこかにあると信じている。90年代に好きだったカルチャー、そして人々は、これからも自分にとって綺羅星のような憧れであり続けていてほしい。

編プロ在籍中、早稲田から神保町へ社屋引っ越しがあり、どちらも想い出深い場所になったが、早稲田はこれといった目的地がないため、退職後はあまり再来できてないかも。泊まり続きで家に帰れず着替えに困った社員御用達の激安服店、USバンバンも、加藤礼次朗先生の実家のそば屋三朝庵も、あの頃あったお店はもう無くなってしまった……。神保町は古本屋やメシ屋目的で、時々通っていて、社屋だった場所も覗いたりすると、別のテナント企業が入っていた。

編プロには5年ほど在籍したのち、社内のゴタゴタと仕事の行き詰まりが重なり退職。2001年、縁あって広告デザイン会社に転職した……といったところで、前編はおしまい。続きは後編にて。

正直、深い意味はなかったもの

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久しぶりに引っ張り出して、読んでみた。懐かしいなー。もう11年前か。パックマンもあっという間に生誕41周年だよ。

 

「あそこは正直、深い意味はないんです」、ゲーム史上最高の名言だと、今でも思ってる。このエピソードを引き出せたことに関われて、とても光栄だった。『マッピー』も『さんまの名探偵』のドット絵も、大好きでした。

 

つい先日、すぎやまこういち先生も逝去してしまい、近頃自分たち世代が絶大な影響を受けてきた先人たちが旅立つのが、ひとつの時代の終わりを見送っていくようで、さみしい。ゲームのすごい人たちへの、尽きない感謝を込めて。

捨てる神あれば拾われる金魚もあり

シルバーウィーク、3連休はあと少しでクリアできそうなスイッチ版ファミ探(うしろに立つ少女)をやり遂げるぞー! と意気込んでいたが、結局プレイできずに連休は過き去ってしまった。今月分エントリに感想など書きたかったのに……と残念がっていたら、昨日、ちょっと思わぬ出来事に遭遇したので、急遽こっちを書くことにした。

 * * *

ジム休館の毎週火曜に、朝ウォーキングを6キロほどこなしていて、昨日の火曜はいつも通りのコースを歩くつもりだった。しかし途中で急用を思い出し、早めに戻るため時間短縮ルートに変えようと、公園のウォーキングコースへ入ったら……f:id:macgirl360:20210921164256j:image
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ゴミ集積スペースの水たまりに、金魚が捨ててあった。

しかもご丁寧に、ブロック石に書き置きまである。日付からして、どうやら先月からここに捨てられたようで、コロナ感染拡大や猛暑もあり、夏の間しばらく朝ウォーキングも自粛して、ここ数ヶ月は公園にも足を運んでいなかったので、初めて気づいた。書き置きはA、Bと2ヵ所のゴミ集積スペースに配置してあった。仕切りにある通行穴を金魚が出入りして、一見広い水槽で優雅に泳いでいるようにも見えるが、周囲には3連休で発生したBBQゴミが散乱していて、水たまりには油が浮き、水は消し炭や泥で汚れていた。
「可愛がってネ」じゃねーよ!! ここはゴミ捨て場で家じゃねーし、ペットの遺棄は犯罪だぞ!!!! キンギョ、ステル。オレ、ニンゲン……ユルサナイ……!

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うちで縁日の金魚を迎えて早3年、思いもよらぬ人間の悪びれない悪意を目にしてしまい、とても悲しくなった。コロナ禍で昨年あたりからメダカや金魚ブームが到来しているようだが、手に余り飼いきれなくなって、わざわざメッセージ入りブロック石まで用意して運んでここへ捨てていったのだろうか。コロナで命を大切にしましょう、とか言いつつも、安易なペットブームが巻き起こす動物たちの悲劇が耐えないのがつらい。酷いことをする無責任な飼い主に腹が立って仕方ないが、そのまま放っておけないので、ひとまず家に戻って急用を済ませ、金魚保護の支度をしてクルマで出直してきた。
f:id:macgirl360:20210921164303j:imageキャンプ用の給水ボトルにカルキ抜き水を入れ、網で釣り上げた。こんな局面で、以前中止になったキャンプのため用意していた給水ボトルが役に立とうとは。ちょうどいいサイズ感。劣悪な水環境のわりには、金魚はなかなか威勢がよく元気で、意外とすばしっこくて捕まえるのがちょう大変だった……。連休中に少し遊んだスイッチ版『あつまれ!金魚すくいのように、大量かつスムーズに金魚ゲットできないのがもどかしかった。なお当ゲームでは外来種のほか、アマビエも釣れる。

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ムカつく書き置きブロック石で通行穴を塞ぎ、片側スペースの隅まで追い詰めて、汗だくになりながらやっと全員確保、保護した。ちょっと太っちょで柄ありが5匹、その他は赤ちゃん和金の、計15匹。金魚すくい中、通りすがりの子連れのママに声をかけられ、昨日ここで初めて捨て金魚を見かけたが、家では飼えないので誰か優しい人にもらわれるよう心配していたらしく、とても感謝された。

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家に戻り、体を洗って塩浴させた。水の突然の変化にビックリして何匹か死んでしまう覚悟もしていたが、今のところ15匹ともみな元気だ。しかし水槽に入れるとすっごい数だわ……フンが、フンがすげえ! あっという間に水が汚れる。また水換えしなければ。ごはん要求がすごいが、落ち着くまでは絶食。急な新顔たちが気になって、隣の水槽のちび金魚がソワソワしてる。

悪質な水でかつブクブクもエサもなく、大雨まで降ったのに、よくもまあこの真夏の1ヶ月を乗り越えて生還してたなぁ。微生物やボウフラでも食べて生きていた、わりとタフな精鋭たち? もしかしたら出会う前に何匹か死に絶えてしまったのかもしれないが、死骸らしきものは特に見当たらなかった。カラスや海鳥が食べて処理したのかな。

公園の近くに海があるんだから、海へ捨てる=海魚のエサにする選択肢だってあったはずなのに、なぜゴミ捨て場の水溜まりへ? 残酷で無責任な飼い主でも良心の呵責を抱いていたのだろうか……もう、どうでもいいや。

綺麗事でたかが人間のエゴでしかないが、あそこで汚水の中、誰かの救いを待ちながら野垂れ死んでしまうより、うちでお迎えして然るべきケアを施したのちに死んでしまうほうが、金魚たち的にはきっと遥かに幸せだと、勝手に願ってる。エサも赤虫まであるし、先代たちが眠る墓も付いてる良物件だよ!

 

f:id:macgirl360:20210922134837j:image実は、この夏に金魚釣り堀で釣ってお迎えした子ども金魚3匹(体の大きさから大中小と命名)が、お迎え直後に1匹(大)、つい先日にもう1匹(中)天に召されてしまい、最後に1匹だけ小がポツンと残ってしまった。写真は塩浴中でまだ生きてた時の中ちゃん。がらんとした水槽が寂しげで、またどこかで新しい金魚をお迎えしようかな……と思った矢先の出会いだった。

朝ウォーキングのコースを急遽変えたのも、偶然の出来事だったし、いつも通りのルートを歩いていたら、捨て金魚たちとは出会わなかったかもしれない。

コレってつまり、何かしらの縁だと思う。金魚飼いは金魚と惹かれ合う……ってほど金魚マニアではないが、リビングで小さな命の成長を眺めるのは癒しでもあり、救い、または願いや祈りでもある。金魚は水質や病気でコロっと逝ってしまいがちで、いつかはお別れも来てしまうし、こう言ってはナンだが、長生きする毛の生えた生き物系(哺乳類)よりペットロスは比較的軽くて、こちらのライフスタイルに合わせられるから、付き合いやすい。あとお墓がすぐ作れる庭付き物件でよかった。

japan.techinsight.jp

金魚の不法投棄で検索したら出てきた、最近の海外ニュース。めちゃデカい。金魚は水槽の大きさに合わせて成長するのが定説かと思っていたが、水質も影響するのかー。3年前お迎えした縁日金魚2匹、あんな小さかったのが3年で体長15センチほどの大きさに。これ以上成長すると水槽で身動き取れなくなりそう。かと言って水槽をデカくするほどのキャパが我が家にはない。

 

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けさの様子。塩浴2日目、水換えしてバクテリアも追加した。朝起きたら1匹くらいは死んでるかも、と思ったが、全然元気でまだフンが出る。まじで何食って生きてきたんだ……。さて、塩浴が落ち着いたあと、これからこの子らをどうしようか。弟家でも金魚を飼っているがウーパールーパーもいて現在は水槽が満杯らしい。

そういえば実家母が、どこかでお古の水槽を調達したばかりで、いずれ金魚でも飼おうかなーと話していた。さっき連絡したら、喜んでいただくと快諾された。よかった……! 塩浴が落ち着き次第、譲渡会する予定。うちには5匹残し、実家へは10匹あげることに。

昔子どもの頃、縁日や金魚屋の金魚を飼っていたことがあり、我々が自立したあとも母が大事に育てあげ、15年近く長生きしていた。実家のは相当大きい水槽みたいだし、だいぶ大きく元気に育ってくれるのでは? 実家金魚の成長も、楽しみのひとつになるといいな。

 

そんな感じで、きょうもなんとか生きてます。あ、この夏の間に、ついにワクチンも2回打ったよ! 金魚たちのためにも、がんばって生き続けねば。

Read me 90年代カルチャーと人生

近頃、90年代カルチャーの話題を何かと見かけるようになった。90年代に青春時代をすごした自分も、あの時あの時代、そして触れてきた90年代カルチャーについて、人生の記録のひとつとしてブログに残したくなり、ほんの少し勇気を出して、書こうと思う。自分のことを古くから知っている人にも、ほとんど話したことがないかも。本件に関しては、くれぐれも関係者に直接問い合わせなどしないようお願いしたい。自分もなにか聞かれてもノーコメントです。ま、そういうことが昔々にありましたよー程度に収めてもらえれば。


* * *

1995年。デザイン専門学校を卒業し、オタク系編プロの女性だけの新設デザイン部署スタッフとして入社した。同期の女子デザイナーたちとは、入社前の研修期間から気が合って仲良くなり、忙しくも楽しい新社会人生活を送っていた。

ところが、入社して数ヶ月目、仕事で大きな失敗をしてしまって以降、同期で年上のチーフを中心に職場で無視されて、仕事も回してもらえず仲間外れに……いわゆる職場いじめに遭った。未熟な自分の失敗へのアフターフォローが良くなかったのかもしれないが、「よくも私に恥をかかせたね。もうお前と仕事したくない!」みたいに罵倒されたのを覚えている。デザイン部署は本社屋から離れたテナントにあり、時折訪れる編集スタッフからも特に気づかれず、完全に離れ小島で孤立していた。女子校のいじめってこんな感じで陰湿なのかな……と、共学出身の自分は思った。同期チーフたちがキャイキャイ楽しく騒ぐ陰で、悔しくて悲しくて、涙ぐみながら仕事していた。

毎日がつらすぎて、もう会社を辞めようかと思った矢先、本社の社長から、総務付けの新設デザイン部(という名のひとり部署)への異動を命じられた。今振り返れば、たぶん同期チーフが社長へ「アイツいらねーから、クビにするか左遷しちゃって」と頼んだのかもしれない。文字通りひとりぼっちになってしまったが、別部署の先輩DTPデザイナーたちの仕事をお手伝いしつつ、当時黎明期真っ只中だったMac DTPデザインの最前線の現場を、まだアナログデザインが主流だった女子デザイン部よりも先に体験し、経験値を積むことができた。なによりも、陰湿な同期チーフたちからも距離を取れたのが本当によかった。
ひとりぼっち部署だったのが、編集部から異動してきた先輩がトップになり、編集希望の見習いアルバイトが何人も出入りし、いわゆるファミ通編集部でいうところの「スラム」のように、そこから編集部門へ昇格するなど、最終的には数十名の大きなマルチ業務部署に成長した。デザイン課の自分にも、何名か優秀な後輩ができたのが嬉しかった。
2001年に編プロを退職するまで、様々な仕事をしてきたが、ひとり部署駆け出しの97年にやったコレが特に印象深くて大変だった。映画『ファイナルファンタジー』制作のため、スクウェアのホノルルスタジオへ移籍する金田さんの壮行会的に、アニメーター有志で原画集を作ることになり、なぜか下っ端の自分にデザイン仕事が回ってきた。劣化で今にもボロボロに破れそうな大変貴重な作画を、手作業で1枚1枚スキャン~リタッチ、レイアウトした。ロボットアニメに疎かった当時、金田さんがどれほどスゴい人なのかをイマイチよく知らず、担当編集から「ど根性ガエル」の原画をやっていた人ですよ! と説明され、畏れ多くもそのすごさをやっと理解した。これらの業務をこなしながら、アニメの歴史を自ずとイチから勉強して、オタクの基礎知識を蓄積できたのがよかった。

yasushikun.exblog.jp

www.mandarake.co.jp


編プロ退職後、広告デザイン会社へ転職し、粗削りで付け焼き刃なデザイン技術を改め、イチから修業を積み直すような仕事はキツかったが、大好きなマンガの装丁を何冊も手掛けられて、同年代の同僚仲間たちとも、まるで部活動のようにオンオフ問わず仲良くできて、とても楽しかった。2004年に転職した現職では、すったもんだがありつつも、同僚たちや仕事にも恵まれて、今に至っている。なんだかんだで、今年でデザイナー歴26年目になった(ひえー)。

職場いじめしていた同期チーフらが、その後どうなったのかは知らないまま。自分が退職するまでの間、社内ですれ違っても一切会話をしなかったし、OB編集たちからも特に話題を訊かなかった。風のうわさでは、自分が世話になった先輩デザイナーとデザインユニットを組んでフリーになったそうだが……名前をググっても、それらしい案件は特に出てこなかった。少なくとも、同じオタク業界にはいないのかもしれない。

* * *

……ここまでの話だと、ただそこらにあるどうってことない、90年代デザイナー駆け出し昔話にしかすぎないのだが、自分をいじめていた同期チーフたち(以下、彼女ら)が、渋谷系サブカルにどっぷりハマっていたサブカル系人間で、1995年の職場には、渋谷系サブカルが溢れかえっていた。

 

macgirl360.hatenablog.com

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過去エントリだと、ちょうどこのへんで書いてるあたり。当時の写真も参考にしつつ。彼女らは、CUTiEやZipperに掲載されているような原宿系ブランド服を身にまとい、職場ではキモかわいいアメトイを机に飾り、モンド映画のポスターやフライヤーを壁に貼り、ガロなどのカルト漫画を読み、ラジカセで渋谷系音楽CDをかけまくっていて……どこまでもオシャレでキラキラした、渋谷系サブカルだった。
デザイン専門学校を卒業したての、ゲームオタクで地味で朴訥な自分は、とてつもない衝撃を受けた。都内の学校に通っていたとはいえ、こういうオシャレな人種は専門学校にはいなかったからだ。彼女らの影響を目いっぱい受けまくり、ある意味、社会人デビューした。

ノーブランドなファッションも、給与の一部はヒステリック・グラマーやオゾン・コミュニティ、ベティーズ・ブルー、スーパーラヴァーズなどのカワイイ原宿系服とハイテクスニーカーに変わり、音楽は彼女らが職場でよくかけていた洋楽やトラットリア・レコードのコンピCDを気に入っていた。

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映画はシネマライズ新宿武蔵野館BOX東中野などのミニシアター系映画館に通ったり、同期からVHSで借りたアップリンクモンド映画「ヴェガス・イン・スペース」に衝撃を受けた。ジェーン・フォンダSF映画「バーバレラ」にインスパイアされたマニアックなドラァグ・クィーン映画だが、いまだにDVD化しておらず、ネットで予告編を見るしか再見の機会がない。

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ヒステリック・グラマーのデザインモチーフとしても使われている、ラス・メイヤー監督のカルトな巨乳エロス&バイオレンス映画にもハマった。「ファスター・プッシーキャット!キル!キル!(Faster, Pussycat! Kill! Kill!)」、「女豹ビクセン」のヴィクセンシリーズが好きで、こういうエロカッコいい女子になりたいと憧れていた。いまの現職が「闘うヒロイン陵辱」をテーマにしているのは何らかの縁を感じるが、ただの偶然や気のせいかも。

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編プロで部署異動後に従事した先輩男性デザイナーも超サブカルな人で、先輩の机の上に置いてあった「クイック・ジャパン」や「危ない1号」を、こっそり読んでみたら、記事内容に大変ショックを受けた。これらのサブカル雑誌がきっかけでゴミ漁りや特殊性癖、死体写真収集などの悪趣味ワールドがあるのを初めて知ったのだが、ただ刹那的でセンセーショナルなだけの悪趣味サブカルは、結局自分には何も残さず通過してしまった。ただクイック・ジャパンで天才・中村一義を知ることができたのは大収穫だった。同じ江戸川区出身の同年代なので、今でも応援している。

自分は中高~専門学校に孤独なオタク時代を過ごし、友人は数名いても、常にひとりで密かに楽しんでいたゲームや音楽、漫画のオタク趣味を、誰かと共有する機会が一切なかった。ゆえに、就職してから出会った、自身のオシャレな趣味嗜好を自己主張のように誰かと共有するのが前提の90年代渋谷系サブカルは、衝撃以前にカルチャーショックだった。26年経った今でも影響は残っているが、ファッションは年齢や体型、趣向の変化でもうブランド品は買わなくなり、20年以上着ているヒスグラのTシャツ数枚が残っているだけ。映画もかつて通ったミニシアターが閉館してしまい、サブスクで観るのが主流で映画館へひとりで観に行く機会すらなくなってしまった。音楽方面では、職場で聴かされた渋谷系裏原宿楽曲は当時さほど好みでなく、いまサブスク配信で改めて聴き直してみて、名曲だったのだなーと再確認している。

90年代渋谷系サブカルは、オシャレでキラキラで憧れの世界だったが、自分を陰湿にいじめた彼女らがフラッシュバックして、やはり自分には程遠く縁遠い世界であり続けていたのが、このたびの一連の過去いじめ報道で、イヤでも思い起こされてしまった。渋谷系サブカル側にいた全員がいじめっ子では決してないのだが、渋谷系サブカル人たちにいじめられた当事者としては、今でもよいイメージを持てないままでいる。比較しようがないが、お互い「たった一度の過ちで全否定」されている状況が皮肉だった。

 

このエントリを書き出してしばらく、イヤな動悸がして、やはり自分にとっては最も記憶の奥底にしまっておきたい過去のトラウマだったと再認識した。でもこれを書ききることで、あのとき関わった人間たちや90年代カルチャー、昔の自分のすべてに、ケリをつけられる。いや、今回の件をきっかけに、90年代の過去やカルチャーを省みて、長年放置していた憤りにケリをつけたくて書いている。

部署異動後、同期チーフの旧友関係で入社した女性スタッフがいて、彼女も何らかの仕事ミスで、友人である同期チーフから避けられてしまい、あの子は昔からそういう人間だから……と話していた。自分より少しお姉さんの彼女とは、とても仲良くなった。いまは疎遠になってしまったが、元気にしているだろうか。
昔、仕事面で信頼を失ってしまったことで、同期から村八分にされたのはきっと自分にも負の面もあったのだろう。けれど逆に異動を機に人生逆転劇があり、今でもデザイナーを続けられている。これでおしまいにしたい。


もっと過去を掘り起こしてみて、いじめる側にいなかったかといえば、嘘ではない。中学時代にオタクグループの男子(休み時間にいつも『ロードス島戦記』などのTRPGを遊んでいて、多面体ダイスをたくさん持っていた)がクラス中からいじめられていて、自分は彼の隣席で、どちらかというと彼のそばにいるのがイヤな方だった。ある日突然、彼がキレて机や椅子を投げて反撃して以降、クラス内のいじめはなくなった。そして数年後の成人式、彼は紋付袴をビシッと着て、扇子をあおぎながらオタクグループと共に晴れやかに参列しているのを見かけて、なんだかカッコいいと思った。いじめられっ子だった彼は、成人してとても幸せそうに見えた。

 

誰かから理不尽でつらい仕打ちを受けたら、「私はあいつらよりも、絶対に幸せになってやる!」と決心するようになった。不幸な目に遭った自分が幸せになるのが、最高の報復だからだ。いまはよき友、よき仕事や家族にも恵まれ、(今のところ)まことに幸せな人生を送れている。世間が90年代サブカルで盛り上がってるし、自分のように彼女らもどこかで昔話をしているのだろうか……もう、どうでもいいや。きっといまは、彼女らよりも幸せになっているから。