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しがないゲーオタ女子の真・闇ブログ

教習所に通いはじめて、仮免合格した話

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ものすごく今さらだが、この8月1日から、自動車教習所に通いはじめて、先日10月12日、仮免許試験に合格した。


実は教習所通いはこれで初めてでなく、人生2度目になる。前回は20年以上前、専門学校卒業間際に東京の教習所へ通ったのだが、就職して時間が取れなくなり、さらに教官がとにかくビシバシ厳しかったのと、交通手段も少なくて送迎バスを一便逃して教習が受けられなくなったりなど様々な理由で、仮免手前あたりで断念してしまった。あの時教わった知識は一切覚えておらず、おっかない教官の顔がいまだに忘れられないほど。ただ教習所や車の運転自体への恐怖感やトラウマが残っただけだった。退所時に半分以上返金されたが、教習費を全額支援してもらった母には申し訳ない気持ちでいっぱいだった。

それ以来、クルマへの恐怖心と心のどこかで避けたい気持ちもあり、クルマがなくても十分移動できる生活圏だが、それでも前々から普免は取っておきたいと思ってた。でも仕事の節目の長期休暇を利用して取るチャンスを逃してしまったり……で、そうこうしてるうちに、ふと突然、二輪に乗りたくなってきた。クルマはだめでも、原付でもいいので乗れるようになりたい。できれば原付二種。
一番迷惑をかけた母に相談したら、二輪はダメ、普免にしなさい=普免取れば原付も乗れるんだから、まずはクルマ乗れるようになりなさい、とのことだった。

というわけで、ちょっとヨコシマな理由もあるが、20数年間ぶりに、ついに自動車教習所へ通う決心がついた。いろいろあり吹っ切れたいって心境の変化も大きいが、あの時のトラウマと向き合って克服したい、成長したい、と願った。
加えて、この3月に家族がアキレス腱断裂の大ケガをしたり、実家父が先月から体調を崩して入院(現在は退院)といった周囲の変化もあり、もし万が一の時、家族のひとりがクルマに乗れたら、今後グッと生活が便利になることは間違いない。自分がクルマに乗れるようになれたら、自分もみんなもとても嬉しく楽しい、とやっとイメージできてきた。

教習所入所の期限は来年5/1まで。2-3月は非常に混み合うらしいので、できれば年内に取りたいところ……と思ってたら、来年3月から有効期限表示が年号から西暦に変わるらしい。おそらく平成最後の免許取得候補者としては、実在しない「平成3X年まで有効」があえて欲しくなるなー。もういよいよ、平成が終わっちゃうんだね。自分の平成にも、ひとつケリをつけないと。

 

いざ通い始めてみると、とにかくスケジュール組みが大変。自宅勤務ゆえに平日限定で時間調整も効くが、6月から通い始めたスポーツクラブや朝ウォーキング習慣との並行も考えなくてはならない。特に8~9月は夏休みの高校~大学生でいっぱいだった。教習所は月曜休みなのでジムは月曜、ジム休みの火曜は教習所へ……とトントン拍子に受けたいが、技能予約はいつも埋まっており、受けたい学科の時間割が希望の日程や曜日に入っておらず、ジムはしばらく週一ペースにしてセーブしようかな……など、毎日の中心が教習所通いとなっている。

 

クルマへの抵抗心は、技能で乗るたびに徐々に薄れて慣れてきたものの、適性検査で判断力や適応力が低いと診断されて、あーやっぱり性格的に運転向いてないのかな……と自信がなくなったりもする。教官も、以前通っていた時代よりははるかに優しく親切だが、中には凄味を隠しきれない系の教官もいたりして、ただハンコを与える判定評価が甘くなっただけな気がする。つい先日受けた応急救護教習で、自動車教習所は警視庁の管轄なのもあって、前職が警察官や自衛隊の人が多いのだと聞いた。どうりで手の甲に空手ダコのある厳つい教官がいるわけだ……。

昔と違うのは、苦手/得意なタイプの教官はごめんなさい/お気に入り登録をネット申請して、担当割りふり調整してもらえる点。教官も評価が給与査定に影響するとかで大変らしい。オンラインでいつでも教習予約が取れるのも便利だが、当日のキャンセル待ち抽選でいまだに当選したことがない。

 

学校受験以外で勉強なんてほぼしたことがないので、学科の予習復習で非常に苦労している。 インターネット学科勉強ソフト「MUSASI」でいつも勉強してるが、教習所の自習室の模擬テストとMUSASIの問題集は問題内容が異なるので、結果的に自習室で数時間こもって詰め込み勉強をせねばならない。模擬テスト問題は若干ひっかけカーブ問題と剛速球問題が同時に突然出てきてキョドる。トンネルは追い越し禁止である→○(えっ「ただし車両通行帯のあるトンネルは追い越しOK」なのに!?)とか。模擬テストは家で復習できないので、間違えやすい問題はiPhoneでメモを取り家で覚えたりした。

技能教習は、毎回変わる担当教官によって教え方のタイプも異なるしムラもあるのだが、運転中の指導や会話の中で、重要ポイントがハイライトで感じられるようになったり、自分の頭の中で返答の選択肢が出てきたりして気づいたのだが……これって、ちょっとADVっぽいのでは? 教官との会話で進行度が変わるレースゲーム&ADVというか。

物静かで寡黙だが、運転の本質を熱く教えてくれる教官、運転を一目見ただけで自分の性格タイプをズバリ見抜き、性格に合わせた適切なアドバイスをしてくれる教官、前職はエンジニアだったのが、家族が交通事故の被害に遭い、一人でも交通事故を無くしたいと願って自動車教習所教官に転身した教官……教わる側も、教える側も、いろんな人たちがいる。教習所とは人生の交差点で、交通事故を起こさない、遭わせないために、交通ルールだけでない学びがあると感じた。

 

MUSASIでひたすら問題解いてるのも、なんだかクイズゲームっぽいし、これまで培ったゲーム脳なゲーム感覚ってやつで、何とか乗り切れるのでは……と思えるようになってきた。ゲーオタ友人たちからは、やれ構内リッジレーサーだのクレタク路上教習だのとアドバイスを受けたが、学科も技能も、コンテニュー=補習がちょっと手痛い程度(とはいえ追加補習が実質無制限の安心コース加入済み)のゲームをプレイしていると解釈すれば、あまり辛く感じられないかも……? と思ったり。すると、若干気楽な気持ちになり、緊張しっぱなしだった技能教習も、待ち遠しく楽しみになってきた。なお、今のところ技能のハンコは一発でもらってて再検定なし。ゲームならクリアできず何度もやり直してるハズなのに……。

 

第一段階の技能みきわめの際、主に目視確認ミスで教官から一番厳しくキツい指導を受けて、こりゃリトライかな……とめげそうになったが、なぜかハンコをもらえた。教官に理由を尋ねたら、「修了検定は、別に百点満点を目指さなくてもいい。停止線無視や縁石乗り上げ通過などの一発アウトさえやらなければ、今日できたことをそのままできれば、合格ライン70点を越えられるから、頑張って」とのことだった。ダメ出しされつつも問題なくできた点はきちんと評価され、少し自信がついた。

 

そうこうしているうちに、修了検定と仮免許学科試験となり……無事一発で合格! やったー。修了検定は、やはり少しギリギリ採点っぽかったが、仮免試験は、事前に配布された100問問題集を昼休み中に2回ほど解いて予習バッチリもあり、予想外に割とやさしめ問題?だったので、合格できたのだろうか。なかなか覚えられずもっとも予習に力を入れた、路面電車の安全地帯の有無徐行問題がまったく出なくて拍子抜けした。

 

先週からさっそく第二段階に進み、当然だが技能でいきなり路上教習がすんなり始まって驚いた。構内と路上の距離感、スピード感覚がこんなに違うとは……でも国道を自分の運転で走るのは気持ちよく、楽しかった。いつの間にか指定速度を数キロオーバーしてた。周りのクルマの速度に合わせてるとつい出し過ぎてしまうのか。

 

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また、40歳以上は受けなくてもよい任意教習なのだが、むしろ二輪に乗りたいオーバーフォーティーな自分は喜んで原付技能教習を受けた。これもまたちょう気持ちよくて楽しい……!! 普免を取ったらすぐに再入所して二輪免許も取りに行くつもりなので、早くまた乗りたい。二輪免許は、普通か小型でまだ迷ってる。二人乗りしたいのと、二段階右折が不要の125ccに乗りたい。乗りたいクルマはあまり思い浮かばないのに、二輪ならたくさんあるんだよね……とはいえ家族たちとの約束で、普免取って最低でも1年以上、初心者マークが取れないうちはバイクに乗っちゃダメと言われてるので、その間は二輪の夢を見ながら車社会に慣れるしかない。クルマは第二の足、バイクは夢とロマン。

 

そういえば先日、教習原簿に添付されている仮免許証を初めて見た。いま、20数年前には諦めて到達できなかったレベルにいる感慨深さが、じんわり染みた。

 

こんな歳になって学校へ通って勉強するのは、すっかり凝り固まってしまった頭や体にとても堪えるが、それもさほど悪くないというか、この歳になっても学びや成長、伸びしろがあるのが、すごく楽しい。仕事と家庭とジム活とのマルチ両立しながらの通学で、教習もますます難しく複雑になってくるが、引き続きがんばっていきたい。

勉学のためしばらく大好きなゲームも封印してるけど、免許取れたあとにやるレースゲームは、今までとは感覚が違うのかな。そんな楽しみも待ってる。やるぞー。