Read me 激情

しがないゲーオタ女子の真・闇ブログ

2019年マクガ的統括ベスト5(音楽編)

今回は音楽編。ベスト5といいつつ、この1年でちょう個人的に気に入った曲やアーティストたちを、ただひたすら順位&リリース時期を問わず5、6点ほど紹介していく。自分は書いててめっちゃ楽しいけど、ゲームブログ目当てで読んでるひとは正直退屈かも。そのままタブ閉じ→次回予定のゲーム編でお目に掛かりましょう。音楽好きなひとはプレイリスト作成の参照にどうぞ。


★気になってしょうがない曲

朝起きて、たまたまTVでEテレの「シャキーン!」を見ていたら、かせきさいだぁの「ミスターアクシデント」という曲が流れてて、寝起きの頭にすごく刺さった。また見たいなーと思い、番組公式HPで放映予定リストをチェックしてたのが、いつの間にか放映予定リストが公開されなくなって残念。「シャキーン!」と、その後にやってる「デザインあ 5分版」もそうだが、もはや地上波で多様的な音楽番組が潰えた中、教育番組の中の人らが公共放送権限で、自分たちの好きなミュージシャンをかき集めては好き放題してるっぽくて、いいぞもっとやれーと思った。少し前にやってた、曽我部恵一の「どっか」もすごくよかった。

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シャキーン!のPVが見られないので、代わりにこっちを貼る。かせきさいだぁがPV内でかけてるメガネを作った眼鏡店でのインストアライヴ(9:57頃から)。ちょっと懐かしいニューウェーヴぽいメロディとポジティブな歌詞がとても気に入った。そういやかせきさいだぁナムコ出身で、同じくナムコサウンドやってたKIRINJIの堀込兄と一緒に働いてた時期があったとか。

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ナムコ時代のお仕事、『パックアタック』のグラフィックやってたのかー。なんかゲームメーカー出身者ってだけでもひいき目に応援したくなる。


★マクガ的芸人マジ歌選手権

先日放映したNHKの「明石家紅白!」第7回甲斐よしひろが出ていて、明石家さんまに提供した「Thank you」の制作エピソードを語っていて、「オレたちひょうきん族」で、ビートたけしフライデー襲撃事件で謹慎のため番組を休んでいる間、さんまが一人で番組コーナーを切り盛り奮闘している姿をTVで見ていて心を打たれ、さんまの心情は今きっとこんな感じなんだろう、というイメージで曲を書いたらしい。番組内では昔セッションした時のVTRも流れたが、めちゃいい話だなーと感激した。

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というのも、たまたま偶然なのだが、ちょうどここで明石家さんまの楽曲はイイと熱弁しようと思っていた矢先にこの番組を見られたので、いい話を聞けてよかった。

自分はビートたけしをはじめとする、お笑い芸人がコミックソングとは異なる真面目な曲を歌う「芸人マジ歌」がとても大好きで、昔よく聴いてた芸人マジ歌ソングを再発掘したりしてるのだが、最近になって明石家さんま楽曲もよかったよなー、と思いだし、SpotifyYouTubeを漁っていろいろと聴きまくってる。

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笑っていいとも!」内で「真っ赤なウソ」を歌ってた映像があった。さんまがタモリに見守られながらちょっと照れくさそうに歌うのがまた良い。この芸人の“照れ”が、マジ歌の最大の魅力なんだよなー。普段のおちゃらけから解放されて歌手の顔になるっつーか。楽曲提供も無駄に豪華アーティストだったりと、さんま楽曲だけでも甲斐よしひろのほかにチャゲ&飛鳥桑田佳祐が提供してて、歌でも本気で売れてやる! っていう(主に事務所的な)大きな力を感じるのもよい。

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「真っ赤なウソ」は、作詞作曲がアルフィー高見沢俊彦だと今さら知り、さらに探してたら本人のセルフカバー版があった。たかみーめっちゃアイドルじゃん……!! ここにアルフィーファンになってたかもしれん世界線が。こうして改めて比較して聴くと、すさまじくアルフィー節な曲だと思った。

ゴッドタンの「マジ歌選手権」ももちろん大好きで、特にブランキージェットシティリスペクトなフットボールアワー後藤の「ジェッタシー」「ヘブリカン」、マキタスポーツV系バンド「ダークネス」、東京03角ちゃんの「角田バンド」がお気に入り。バナナマン日村のヒム子と劇団ひとりの特殊メイク芸は完全に笑わせに走ってるので、あまりマジ歌感はないものの、あれはあれで面白い。オリジナル元ネタファンがどう捉えてるのか微妙なところだが、どちらも元ネタアーティストやジャンルに、愛情をもってよく研究・分析してるんだろうなーと感心する。笑わせながらも曲の良さに感銘し、当人はあくまでマジなのがマジ歌の魅力その2。ダサカッコいいとはこういうことだよ!

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そういやそろそろ年末恒例マジ歌選手権が放映するので楽しみ。しかし来年2月にさいたまスーパーアリーナでマジ歌ライヴかー。メジャーになったものだわ……。


★台湾バンド現象

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SpotifyYouTubeで好きなアーティストの関連曲や動画をどんどん堀りまくっていくと、自動生成されたお気に入りに似た曲リストから、あるいはジャケが印象的でなんとなく再生する“ジャケ聴き”などがきっかけで、知らなかったグループや音楽に出会う機会が爆発的に増えた。その中でも、台湾出身バンドの落日飛車(Sunset Rollercoaster サンセット・ローラーコースター)大象體操(Elephant Gym エレファントジム)がとても気に入った。いずれも演奏力が抜群に高く、グルーヴ感がすごくいい。
サンセット・ローラーコースターは、代表曲の「My Jinji」を初めて聴いたとき、初期KIRINJIっぽくてメロウで静的なバラードでいいなーと思ったら、後半からジャズフュージョンのような音に急展開していくのが衝撃的だった。今年のフジロックにも出演して、ライヴ配信で見ていて「My Jinji」もやってくれたのが嬉しかった。わりと定期的に来日しているようなので、いつかライヴでも観てみたい。
エレファントジムは、「中途 Midway」を聴いて、一発でノックアウトしてしまった。音楽的にはマスロックというジャンルだそうで、一回聴くと複雑で変則的で難解音楽っぽいのだが、ライヴ映像と併せて見てると、ベース兼ヴォーカルの女の子もかわいらしくて、とにかく演奏の超絶巧さと音の透明感、爽やかさが素晴らしい。台湾バンドムーヴメントの今後の動向も期待できる、よい出会いだと思った。


★ラジオで聴いてよかった曲集

日中、SpotifyYouTubeを流しつつ、radikoでラジオも聴きながら仕事していると、ラジオから突如ビビッと突き刺さる曲に出会う機会も増えた。ラジオでいい曲が流れた直後の曲紹介に耳を澄ませ、即座にSpotifyでアーティスト名や曲名をダダッと入力検索してフォローしまくってる。若い世代のアーティストはおおよそ配信曲なのがありがたい。マイポッドキャスト「Listen to me 熱情」内ですでにかけていたり、リリース曲が古いものもあるが、ラジオで出会ったお気に入り曲の中からいくつか紹介する。

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日食なつこの「水流のロック」。仕事が理不尽かつイレギュラーに押して、半泣きながら残業していたある夜、TBSラジオの「アフター6ジャンクション」に彼女がゲスト出演していて、スタジオ生ライヴでこの曲を聴き、魂が震えた。すぐにYouTubeでPVも見たが、ドラムとピアノのジャムバトルセッションでとてもカッコいい。ピアノひとつと歌だけで世界と戦うように、力強く弾き語る姿も美しくて尊い。いつもは残業恨むべしなのだが、この日ばかりは残業があってアトロクが聴けて、ほんとによかった。いま一番注目している女性ソロシンガーソングライター。

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キイチビール&ザ・ホーリーティッツの「鰐肉紀行」ポッドキャストでも話したが、実は超個人的にロン毛ワンレン男が生理的に苦手で、ヴォーカルのキイチビール君のビジュアルを最初見たときはウッ……となったが、曲とキイチビール君の自由奔放かつ天真爛漫さが逆にハマってしまい、良さになった。実話体験に基づいた曲かどうかは知らないが、都内近郊でワニ肉食べられるお店って限られてるのではーと思って調べたら、わりとあった。最近ジビエ流行ってるしなぁ。ワニ肉とカンガルー肉は初海外旅行のオーストラリアで食べた記憶があるが、淡泊で歯ごたえがすごかった気がする。

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Super VHSの「魚の恋」。ジャケットのわたせせいぞうからして、イマドキシティポップ狙い目ソング。過去のアルバムも通しで聴いたら、テクノポップニューウェーブっぽい音だったので気に入った。ジャケ絵に寄せたわたせせいぞうのコメントも、なんかいいので載せておく。

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あの頃のまま刻が止まって現代に至る感がすごい。自分的にわたせせいぞうは、ファミコン版『赤川次郎の幽霊列車』のキャラデザのひとってイメージで固定。これ音楽すぎやまこういちなの……どうりで印象深いのかー。

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シャムキャッツの「Travel Agency」。実は前述のサンセット・ローラーコースターのカバー版を先に聴いてとても良かったので、シャムキャッツの原曲も聴いたらこっちもスーパー良かった。“恋人に触れるように 暗闇に手を伸ばせ”のフレーズがたまらない。昔のくるりっぽいのかな。最近こういった感じの都市型フォークロックが身に染みる。

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ラジオ曲から少し脱線するが、フォークロックといえば、この記事を読んでThe CHANGという90年代に活動していたバンドを初めて知り、Spotifyにアルバムがあったので試しに聴いてみたら、ハマってしまった。キャッチーでストレートなメロディに、滑舌の良いヴォーカルと歌詞が見事にマッチしていて、すごく聴きやすい。

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「今日の雨はいい雨だ」が、もうほんと良すぎて何度もリピートしてる。たぶん90年代当時は好きな音楽の趣向が違っていたためスルーしていたのが、年輪を重ねて音楽経験値を上げたいま聴くと、その良さに気づけた。


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もっとも最近のだと、yonawoの「ミルクチョコ」もよかった。来たる2020年代へ向けて、若者の若者による若者のためのネオシティポップを追求している、イマドキの若者の“REAL”がダダ漏れしていて、ちょう良い。

キイチビール&ザ・ホーリーティッツ~yonawoの4曲は、TBSラジオ「ACTION」で流れた曲。前番組の「たまむすび」の流れで何となく聴き続けていて、番組自体は特に興味がないのだが、番組内の選曲がとてもよく、ACTION経由で出会ったいい曲もここに紹介しきれないくらいストックが増えた。また折を見て紹介したい。


★インディー/オルタナ系ドリーム・ポップ元年
ここ近年、Spotifyプレミアムの影響もあり、自分の音楽の好み傾向がめまぐるしく変動している。やっててよかった音楽サブスク!  そしていまマクガ的にもっともアツいキーワードが「インディー/オルタナ系ドリームポップ」。ドリームポップの定義も正直よく分からないし、数年前から起こったムーブメントのようだが、今年はこの曲あたりからインフルエンスした。

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今年2月の毎年恒例ゲーオタ飲み会で、ポッドキャスト7回目の収録をついでやらせてもらい、ゲストの友人3人にそれぞれリクエスト曲を選曲してもらったのだが、Kさんの選曲希望リストにあったboy pablo(ボーイ・パブロ)の「Losing You」を聴いたら、めっちゃ突き刺さってファンになってしまい、急遽Kさん選曲をほかの希望曲(Japanese Breakfastの「Everybody Wants To Love You」)にして、次回更新の“最近聴いてよかった曲集”テーマで個人的に選曲させてもらった。
boy pabloはノルウェー出身の20歳。まだ20歳て……恐ろしい子! Kさんは80年代の日本の歌謡曲ポップスっぽいと話していたが、自分の第一印象はプリファブ・スプラウトやアズテック・カメラなどの80年代ネオアコっぽいと思った。どちらにせよ、10代でこんなに大人に響く懐かしい音を出せるのがすごい。

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boy pabloの流れから、こんな感じの曲いいなーと探していたら、ふとこの記事が目にとまったのをきっかけに、ライター自身が作成したSpotifyマクドナルド選曲リストを聴いてみたらどれも最高で、好きなアーティストや曲が爆発的に倍増した。これを読んで以降、マックへ行った時に店内BGMに耳を傾けるようになったし、中の人たちの見えない工夫やセンスが、美味しく快適な空間やホッとするひとときを作っているのも理解できて、今年最高のエントリのひとつだと思う。ありがとうありがとう。
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以下、このリスト派生で特に気に入ったアーティストと曲をピックアップ。 

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Tame Impala(テーム・インパラ)の「Patience」。オーストラリア出身のバンド。サイケロック系で、浮遊感が心地よい。ヴォーカルは自分の苦手なロン毛ワンレン君だが、こっちはなぜかキモくないな……ヒゲのせいか?

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C Duncan(C・ダンカン)の「Talk Talk Talk。イギリス、グラスゴーで活動中のソロアーティスト。ビーチ・ボーイズにも通じるドリームポップ。PVに出てくる、数字当てロト6やビンゴゲームをやる喫茶店みたいなギャンブル場が気になって調べたら、「ハウジー」という公営のビンゴホールらしい。日本のゲーセンはメダルゲームに興じる高齢者でいっぱいだが、外国でも娯楽場は高齢者でいっぱい問題。


www.youtube.comMac DeMarco(マック・デマルコ)の「Chamber Of Reflection」。カナダ出身のシンガーソングライター。関連アーティストをDIGってて一目、いや一聴き惚れした。もうねー、こーゆーメロウでシックでアンニュイなやつ大好き! ザ・ドリームポップって感じ!! と、自分の音楽趣味をガッツリ持っていかれるくらいハマった。

www.youtube.comスタジオライヴ版。おおーなんか原曲とキーが違ってて、これはこれで最高。どうやら彼は日本のアーティスト、細野晴臣に影響を受けているとのことで、ものすごく納得した。最近ティン・パン・アレーはっぴいえんどもやたら聴いてるのだが、サウンドやメロディの共通点が多い。マック・デマルコはそのうちポッドキャストでも曲をかける予定。

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そして最後に、ただいま激ハマり中なTENDRE(テンドル)の「DOCUMENT」。同じくお気に入りのNulbarich(ナルバリッチ)とルックスや雰囲気が似ていて、オシャレでアーバンな世界観が気に入った。しかし最近の若い男子って、なぜみな丸メガネ×ヒゲ×ツーブロックにするんだろ。お姉さんだんだん区別が付かなくなってきたよ。


うわーもう6000字も書いてる。まだいっぱい紹介したい曲があるが、キリがないのでそろそろこのへんで切り上げ。次はいよいよゲーム編!! まだドラクエ11sクリアしてねーーー!!!!