会社や仲間との忘年会も中止になり、年末感がいっさい沸き起こらぬまま、今年もこの時期を迎えてしまったー。統括エントリもかれこれ4年目。誰のためでもなく、ただ自分のためのみに書いているが、年末のクソ忙しい時期によくもまー飽きずにずっと続けててえらい。今回は人生編。なお、昨年度の統括はこちら。
番外編★鬼滅の刃にがっつりハマった
もう今年はコロナか鬼滅の刃しかなかったくらい、2020年を代表する一大ブームに、自分も見事に乗っかってしまった。最初は今春くらいに、小学~幼稚園の甥や姪たちがきめつー! たんじろーねずこー! 水の呼吸ー! と周辺が騒ぎだし、事あるごとに鬼滅グッズを欲しがったり、ネトフリでアニメの続きを見せてーと言い出した。一緒にアニメを見てみると、個性あふれるキャラも魅力的で剣劇アクションもスピード感があって……なるほどこりゃすげーわー若者やチビッコがハマるわー、と冷静かつ遠巻きに眺めていた程度だったが、原作ではいったいどんな風に描かれているんだろう、と気になって、ちょうど23巻で完結するのなら集めやすいかな、と紙版単行本を書店で集めて読んでみようと思いたった。
が、これがまた入手できない……! 劇場版公開直後くらいから集め出したのだが、どの書店も軒並み既刊が在庫切れ。家族と手分けしてあちこちの書店を駆け巡り、劇場版を観に行く前までに映画本編突入の7巻までは集められ、本編は単行本の続きを読まないまま観たら、結末の衝撃がすさまじく、むしろ8巻以降を読まずに挑んで大正解だった。自分たちの親世代くらいの人たちが単行本購入に並んでいたり、事前にテレビの総集編を見てから一緒に映画を観た60代実家母も、若者たちの闘う姿に感動して涙したりと、子どもから高齢者まで広い世代に人気が高いのが分かる。
どうやら映画本編のあと以降の巻が特に売れており、少しずつ揃えて、最後の1冊・12巻だけ入手できないまま、先日ついに最終巻&外伝が出てしまい、早く続きが読みたい……! と昂ぶりを抑えるので必死だったが、家族の会社近所の書店で増刷入荷の知らせを受け、朝イチで書店で並んでもらい、ついに12巻をゲット。フルコンプ!
12巻の時透くん……会いたかったよ~~~!!!!!
家族が誕生日祝いに買ってもらったMERRELL(メレル)の靴箱が、ちょうど23巻が収納できるサイズで、我が家の鬼滅棚となっている。外伝同発はまさかの予想外で、ちょっとはみ出ちゃった。
ジャンプの単行本を全巻買うのもなん10年ぶりか分からないし、喉から手が出るほど漫画単行本を探し求めたい衝動が沸いたも、相当久しぶりだった。自分がかつて幼少期に「キン肉マン」単行本を、カバーが行方不明になったり、余白ページに超人の落書きを描いたりボロボロになるまで弟と夢中で読み倒したように、鬼滅の刃単行本も、いまの子どもたちにカバーを無くされたり落書きされたりしながら、ボロボロになるまで読み倒されてほしいと思う。
全巻読んでみて、アニメ初見では正直理解不能だった、次回予告などの時折二次創作っぽいギャグ要素が入ったりするヘンなノリは、原作の余白書き下ろしカットの「大正こそこそ話」が元ネタと分かり、ただの余白ページ余談とはいえ、実は本編ストーリー補足には欠かせない重要コーナーだと気づいた。クライマックスへ進むごとに、本編には収まりきらない背景設定が、手書きから文字組長文で綴られていて、作者のキャラ設定の微細な作り込みと凄味を見せられた。
巨大な岩を切断するなどの修行パートに注力する点にも、歴代ジャンプ漫画のオマージュ的王道を随所に感じさせられたが、漫画文法としては、強いキャラのインフレ&トーナメント形式を友情努力パワーで勝ち上がっていくコテコテなバトル漫画よりも、スポ根漫画なのかもしれない。命と闘いの熾烈な疾走リレーと、制限時間(夜明けが来て日が昇る)が来て闘いは必ず終了するのが、スポーツのそれに近いというか。
元から妖怪や鬼退治もの、和風ロマンホラーが好きなのもあって、原作を読んで改めてガッツリハマったのかも。竹轡(たけぐつわ)を咬ませたり身体を縮ませて箱に詰めて運ばれるヒロインがアングラ&マニアックすぎ、煉獄さんのモデルは運慶の不動明王……など、他の識者たちの作品考察も楽しくて、探しては読んでいる。最近読んだのだと、気象予報士・森田さんの気候視点の考察が特に面白かった。
これは自分なりの勝手な考察だが、浮き出た血管と太やかな下半身、足指の描き方に異様なフェチズムを感じたり、グロテスク描写を見ているうちに、もしかしてワニ先生はひと昔時代が違っていたら、昭和怪奇ホラー漫画家としてデビューしていたのではないか?
日野日出志が描く、色白で黒目がちな美女がよく似ているなーとググってみたら……あーこの血走った眼差し、見覚えありすぎ。グロい赤ちゃん描写も日野日出志っぽい。ワニ先生、本当は集英社じゃなくて、ひばり書房や立風書房レモンコミックスでデビューしたかったんでしょ、でしょ???
昭和怪奇ホラー大好きっ子として、ワニ先生にはもっとトガったマニアックな怪奇作品を望むところだが、アニメのシーズン2も来年以降控えているだろうし、しばらくは鬼滅仕事から手離れできないかもしれないが、これだけ一時代を築いてしまった超大作を見事に完結させたあとだから、次回作は思いのまま自由に、好きなジャンルをのびのびと描いてほしいと、心から願っている。単行本折り返しコメントで「SFっていいですねー」と語っていたのにも期待してるよ!
5位★真夜中のみしらぬ迷い家ネコ騒動
番外編なのに、鬼滅熱が暴走してやたら書いちゃった……以下、駆け足でサクっといく。
まさに夢のような、日常ファンタジー体験だった。ネコっていいなぁ、とネコ愛は尽きなくて、5匹もいる保護ネコ屋敷な姉の家へ訪問した際に、ネコちゃんを愛でようとしたら、家人以外一切慣れていない子たちばかりで、階段越しから鋭い目つきでシューッ!フーッ!とめちゃ警戒されて悲しかった……またネコ抱っこしたいよ~。
4位★大雪の中、鬼怒川温泉旅行へ
いま振り返ってみると、このわりかし覚悟を据えた旅行決行すら、いま現在のコロナ危機の足元にも及ばなかったなーと思う。ただ、未知なるウイルス=コロナへの心構えはいまとは異なる認識だっただけで、志村けん逝去の衝撃で世間が変わり、再びまた戻ってしまった感じ。GoToトラベル利用で近場にある「変なホテル」にいちど宿泊したかったが、しばらくは無理だろうなー。せめて関東圏内の日帰り温泉でも行きたい。
そういえば、旅館でうっかり無くしてしまった大事な指輪。この9月に上野御徒町の宝石卸売店で作り直して新調したのだった。御徒町の宝石商、めちゃ安くて驚いた。いろんな指輪を物色したが、結局以前と同じようなデザインを選んでしまう。これが一番お気に入りで指にも馴染んでいるから。もうずっと着けっぱなしにして無くさないよ!
3位★いきものがかり(主にむし、金魚関係)
今年はやたらとむしに好かれる一年だった。むしの飼育なんて多分小学生ぶりだったし、こんな歳になっても生きものへの興味は尽きず、新たな学びもあってよい体験だった。
庭には毎年、カナヘビやヤモリも訪問してくれて、爬虫類の美しいフォルムと質感に見とれてじゃれていたら噛まれた。アイタタ。
最近の金魚。以前から転覆病がちな「しろでぶ2号」が、赤斑病や尾ぐされ病も発症してしまい、あまり元気がなくて心配。今日も和金たち2匹(しずか、りーら)に尾をかじられてたから、ただいま塩浴中。もう2号も先が長くないかもしれないが、できる限りの措置はやってあげて、少しでも長生きできるよう寄り添いたい。
2位★えらいひとの急逝
まさかの2位。悲しいニュースが上位になってしまうのはつらいのだが、それだけショックも大きかったわけで。
今月頭に執り行われた社葬に、元同僚でゲーオタ友人のYくんが、OBとして参列してくれた。会葬終了後、近くのデニーズで密を避けつつ昼食、喫茶店へ移動して、故人を偲びながら一年分の世間話をした。
大して嬉しくもない匂わせ写真。新年早々、Yくんと新年会をやろうと予定を組んでいたのが、コロナの影響でやむなく中止になり、これが今年最初で最後の会合になってしまった。ある意味えらいひとが、われわれを引き合わせてくれたのかもしれない。
ついでに、ポッドキャストも収録させてもらった。感謝。主にPC88&98版『ミスティー・ブルー』話で盛り上がった。Yくん、ゲーム方面では相変わらずわが道を突っ切っており、いいと思う。あとでゲーム動画も見たら、冒頭の東京ドームLAST GIGSぽいステージにヒムロックそっくりのボーカルなど、BOOWY好きにはたまらんオマージュ描写。かっこいいバイク、アーバンでシャレオツなオトナ男女たち……これだよ、自分が子どもの頃に憧れだったけど高価で手が届かなかった、ザ・パソコンゲーム! 80~90年代Lo-FiヒップホップやFuture Funk、vaporwaveが流行ってる現代こそ、しれっと復活してもよさそうなタイトルかと思う。令和の世に『スーパーリアル麻雀P』や『同級生』が復活するぐらいなんだから……ねえ?
1位★コロナで変わったこと、変わらぬこと
macgirl360.hatenablog.com
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1月の新年会には、カラオケ店で複数人が集まれた。2月には参加者に事前確認を取りながらも、飲み会を敢行、集合できた……このあたりの過去日記が、もはやだいぶ遠い昔のように感じてしまう。今年のテーマは“会いたい人に会いに行く”だったはずが、会いにもいけず、外にも出られない。
もうひとつの目標として、クルマ(ギア君、もしくはレンタカー)で旅行先の田舎道を走りたい、という願いがあったが、クルマで外出の機会すらも減ってしまった。
今年で普通二輪免許を取得して1年経ったが、結局バイクも乗れずじまい。どうやら自粛期間やテレワークが普及した影響で、二輪の登録数が増えたり、教習所も激混みという話を聞いた。いま思えば、昨年のうちに普免と二輪免許も取っておいてよかったかも。
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ギアチェンジ感覚を忘れないうちに、本当は125cc、今年ついにリリースされたCT125、ハンターカブが乗るのが夢だが、とりあえず原付スクーターから初めてもいいかなーって気がしている……って、これ昨年も同じ話してるな。オモチャな自転車感覚で近所を走る程度でもよいので。ホンダロードパル(ラッタッタ)、ヤマハパッソルとかのクラシックな女性向け原付がほしい。
しかしまー、毎日感染者がますます増加を辿る一途で、コロナが終息しない限りはあらゆる夢も叶わないんだろうなー……と、つい諦めマインドにもなってしまうが、もうコロナとウィズし続けるのは、人類の新たな使命のひとつととらえて、せめてささやかな夢と日々の小さな楽しみ、そして健康への感謝だけは忘れずに、来年も元気に生きていきたいと願っている。あと、何度も言うが、どんなときでも、ずっと変わらず、まともでいたい。
人生編は、こんな感じ。次回は音楽編。