ここ近年、『Ghost of Tsushima』以降と言ってもいいが、国内/海外を問わず、日本が舞台もしくはモチーフのゲームがやたら増えてきた。発見してはその都度反応していてもあとで忘れることが多いので、この際だから過去作から新作情報までちゃんと整理しておくかーってことで、自分用にまとめてみた。なお『天穂のサクナヒメ』などの和風ファンタジー系はいっぱいあるし対象外なので省く。「コレがないよ!」とかあったら、Twitterやブコメとかで教えてくれると日本ゲー大好きなみんなも助かるし、それっぽいタイトルはどんどん追加しとく。プレイもしてないのに言いたい放題言ってるが、面白そうなゲームだったらやるために、備忘録として書き出す。
※10/4 追記あり
アクションゲーム系
昭和米国物語
大事MANブラザーズバンドの「それが大事」が主題歌という、ぶっ飛んだゴチャまぜ日本リスペクトゲーム。中国スタジオの制作スタッフとしては、至って真面目に日本文化への憧れを体現化しているそうだ。デモ映像を見てると、きっと遊んだら微妙な感じかなーと不安はありつつ、彼らの志を受け止めたいのでプレイする予定。【現在開発中。リリース時期未定】
Ed-0: Zombie Uprising
大江戸×ゾンビという、ありそうでなかった組み合わせゲーム。なんかD3っぽくね? と思ったら、やっぱりD3パブリッシャーだった。個人的にローグライクがちょっと苦手だが、早期アクセス組のレビューを見る感じだと、まだまだ開発の余地はありそうだから、製品版を待ちたい。【早期アクセス実施中】
Sengoku Dynasty
封建時代の日本が舞台のアクション&シミュレーションRPG。リッチで美麗な絵面が完全にツシマフォロワーっぽい。村作りマネジメントが主題らしいが、プレイヤーがどうやって成り上がるのか楽しみな内容。しかし以降紹介する一部タイトルにも共通するのだが、日本モチーフにするんなら日本語フル音声対応もがんばろうよ……。【現在開発中。2023年リリース予定】
Trek to Yomi
完全なる黒澤映画リスペクト&ツシマフォロワーな横スク侍アクション。こっちは日本語音声対応がんばってて超えらい。大塚明夫(ツシマの志村おじさん)がここでも声当ててる!【発売中】
The Path To Die
『Hotline Miami』風2Dサムライアクション。日本語サポートなしだが、有志で日本語化している。2D見下ろし視点でも、ちゃんとチャンバラしてるように見えるこだわりはすごい。【発売中】
Meifumado
ドット絵風横スクアクション。メトロイドヴァニア要素もあるとのことで、『忍者龍剣伝』やカプコンのベルスクアクションっぽさが良さげなので、発売されたらプレイしてみたい。【現在開発中。2024年11月配信予定】
Hanako: Honor & Blade
『FORTNITE』や『Apex Legends』みたいなバトルロイヤルゲームで日本舞台ゲーをやりたかった意欲だけは伝わる。ところでタイトルのハナコって誰やねん。【基本無料】
Tokyo Underground Killer ※8/8追記
吸血族の殺し屋・コバヤシが、血液と刀を連動させた必殺技を駆使してネオン煌めくトーキョーを駆け巡り、鬼の殺人組織と闘うアクションゲーム。印を切る必殺ムーブや倒した敵の血を吸収するところが『Ghostwire : Tokyo』フォロワーっぽい。新宿やアキバ、渋谷も登場するらしい。グラフィックノベル調イベント画や音楽もスタイリッシュでカッチョいいので、出たらぜひプレイしたい。【現在開発中。リリース時期未定】
いっき団結 ※8/18追記
まさかのサンソフト復活。『いっき』がローグライクアクションになって帰ってくるとは……! ゲーム画面を見る限り、内容はほぼ『Vampire Survivors』。敵がイナゴやサルで、一揆というよりも害虫駆除がメインなのでは。新ビジュアルにいるくノ一やお邪魔キャラの腰元がどんなポジションになるのか気になる。【現在開発中。2022年内リリース予定】
アサシン クリード コードネーム:(Red) ※10/4追記
先月発表されたビッグタイトル。ついにアサクリでも日本舞台が……!! ジャパニーズアサシンといえば忍者が主人公の封建時代が舞台とのことで、やっぱり間違いなく世界的に日本封建時代ブームがキてるのを確証した。日本舞台の(Red)のほかにも、中国が舞台の(Jade)やヨーロッパが舞台と噂される(Hexa)も開発中とのことで、もしやゲームで世界のアサシン歴史完全補完を狙ってる? 時代考証がガチなアサクリシリーズだから、激しく期待したい。【現在開発中。リリース時期未定】
格闘ゲーム系
Two Strikes ※8/8追記
ルーシーさんから情報いただきました。感謝! 一撃必殺の2Dチャンバラ格闘ゲーム。モノクロ基調に時代劇風な血の噴出が映える。ルーシーさん曰く、『Slice, Dice & Rice』を意識したタイトルではないかとのこと。日本国内ではフォロワーが出そうで出ない、『ブシドーブレード』の遺伝子の系譜。日本ゲーじゃないけど、グラフィックとバイオレンス感はプラチナゲームスの『MADWORLD』を思い出した。【早期アクセス実施中】
ADV&ウォーキングシミュレーター系
Tatari
ある村で失踪事件を捜索する刑事の一人称アドベンチャー。パズルを解いたりするらしい。やだなー暗いなー怖いなー。【現在開発中。リリース時期未定】
Okiku
これもホラーゲームだよー。やだなー怖いなー! 子供の頃、ホラー漫画好きの姉が読んでいたケイブンシャの「怪奇ミステリー大百科」に載っていたお菊人形がめちゃくちゃ怖すぎて、玄関の傘立てに本を捨ててしまったのを思い出した。お菊人形もその本で知った記憶が。ところでガイジンはどこ経由でオキクドールを知ったんだろう? 『PSU』に家具アイテムとして出ていたけど、何か別にメジャーな登場作品があるのかしら。【基本無料。プレイヤー任意のドネーションウェア】
Brutal Japan | 猟奇の日本
Jホラーゲームまじで多すぎ! まあJホラー映画だけでなく『SIREN』とか好きすぎて作ったんだろうなーという印象。外国が舞台だとブレアウィッチ系になっちゃうしね。VHSのアナログなザラザラ感とか好みだが、湿っぽいホラーや極端なグロ表現はあまり得意でない。【早期アクセス実施中】
Infanticide | インファンティサイド
まーたJホラーか……と思ったら、児童虐待をモチーフにしているようで、他作品とはちょっと毛色が違う感じ。自分は遠くで赤ちゃんの鳴き声が聞こえてくるだけで不安になってしまうタイプなので、プレイしないほうがよさげ。しかし雰囲気作りとはいえ、どれも画面が暗すぎるなー。明度バキバキに上げないとほとんど見えないのでは。【発売中】
SENSEs: Midnight
真夜中の池袋の公園で、都市伝説を探索するオカルト好き女子大生のサバイバルホラー。やはり画面真っ暗だけどVaporwaveな雰囲気や世界観はなかなかいいんでは。主人公女子が二次元ドリームノベルズの退魔師みたいな無防備エロデザインなのもいいですね。ぜひやってみたいが、初代バイオリスペクトゆえか操作がタンク操作(ラジコン操作?)ってのが引っかかってる。好きなのに苦手要素が……。【発売中】
NOSTALGIC TRAIN
どこか懐かしい、日本の夏の田舎町を散策する幻想的なウォーキングシミュレーター。着眼点が素晴らしい。移動の自由度がもう少し高いとなおよい。このテイストで田舎道をスーパーカブや軽トラで走るゲームとか出ないかな~。【発売中】
里帰り - Satogaeri -
「2000年代の晩夏の日本の田舎をイメージして制作されています」と、より具体的なシチュエーションのJホラーゲーム。田舎×陰湿×暗い=Jホラーゲーの法則。田舎×陽気×明るいゲームも見てみたいが、昨年出た『ぼくのなつやすみ』スタッフが手がけた『クレヨンしんちゃん「オラと博士の夏休み」』あたりは限りなく近いのかも。【発売中】
Inaka Project
……と思ったら、こんなプロジェクトが。おおおーーーカブに乗れる! 電車にも!! ノスタルジックなローファイ感もいい。発表から3年ほど経っているが、まだ完成していない様子。ずっと待ってる!【現在開発中。リリース時期未定】
タイトル未定(日本の田舎暮らし体験ゲーム)
日本の田舎暮らしを体験するドット絵ゲームを開発中です😀山を下れば、駄菓子屋や商店で買い物も楽しめます👛リリースは2021年夏頃を予定💪フォローしていただけると励みになります🙇♂️🙇♂️🙇♂️#JapaneseRuralLife #indiegame #indiedev #pixelart #ドット絵 pic.twitter.com/bsWYj4R9eH
— GAME START LLC (@game_start_llc) 2021年3月22日
これもいい感じ。牧場物語的な世界観×日本の田舎舞台は今までありそうでなかった。2021年リリース予定から延びているようだが、開発者の最新ツイートによると、ただいま鋭意開発中とのことなので、完成を楽しみにしている。【現在開発中。リリース時期未定】
Last Time I Saw You ※8/8追記
BitSummitXRoadsが開催された関係で、新たな日本舞台ゲームがいくつか発表されていたので追記。スペイン出身のクリエイターによる、80年代後半の日本の田舎を舞台にした青春2Dスクロールアドベンチャーゲーム。日本の不良文化ノスタルジーを表現したロシア生まれの『The friends of Ringo Ishikawa』といい、外国人視点による、日本のある一時代や文化への郷愁って、いったいどこを起源に湧き出るのか、とても興味深い。【現在開発中。リリース時期未定】
Tokyo Stories-working title- ※8/8追記
[tky_short_film]
— Tokyo Stories Game (in dev.) (@tky_stories) 2022年8月4日
05.lie
いい加減な態度は、現実から目をそらすための知恵だったのかもしれない
Perhaps his lax attitude was a tactful way to maneuver out of the harsh reality.#tky_stories pic.twitter.com/uYqLCMN1XN
これもBitSummitXRoads発表タイトル。Twitterなどでよく流れてくる、緻密なピクセルアートのグラフィックをそのままに、東京を舞台にしたウォーキングシミュレータ×アドベンチャーといった内容だろうか。紹介記事にもあるとおり、街の探索感がたしかにPS3版『rain』のクリエイター作だなーと納得した。これはプレイというよりも、ピクセルアート世界を体験してみたい。【現在開発中。2023年発売予定】
The Bathhouse | 地獄銭湯 ※10/4追記
Steamのディスカバリーキューを見続けるとバッヂをもらえるとの情報で、普段見ないキューを流し見してたら発見した。10/1にリリースされたばかり。ホラー系ウォーキングシミュレータは食傷気味だが、モチーフの着眼点や背景美術がとてもよいと思う。サウナルーム開けたら蒸しおじさんが出てきたりすると今っぽくてもっと良さそう。【発売中】
シミュレーション&ストラテジー系
Shadow Tactics: Blades of the Shogun ※8/8追記
miyaokaさんから情報いただきました。感謝! 戦国時代を舞台にした見下ろし系ステルス&タクティカルストラテジー。タヌキを操る狙撃手が気になる。2016年リリースと少し前のタイトルで、建築物に若干中華風味も入っているが、海外発の日本舞台ゲーブームを先駆けていて先見の明がある。【発売中】
RPG系
电器街的咖啡店 Maid Cafe at Electric Street ※8/18追記
BitSummitXRoads発表タイトルで追加があった。上海の開発チーム制作の、大阪・日本橋の電気街が舞台のメイド喫茶運営RPG。ドット絵のメイドがカワイイ。開発者はコロナ禍前には月一で来日して日本橋メイド喫茶に通っていたらしい……生まれる国を間違えた異国ゲーオタほど罪深いものはない。【現在開発中。リリース時期未定】
ジャンル未定
タイトル未定(封建時代の日本が舞台の忍者ゲーム)
まーた気になる日本舞台ゲーが! しかも元CD PROJEKT REDスタッフの新スタジオときたもんだ。『サイバーパンク2077』に激ハマりした自分としては見逃せない。これは忘れた頃にやってくるすごそうなヤツかも。気長に待っておこう。【現在開発中。リリース時期未定】
ちょっと前に話題になった、UE5を使った越中大門駅のデモムービー。いやーまじですごい。『Ghostwire: Tokyo』もリアルな東京の街の再現がとても素晴らしかった。ゲームエンジンの進化や斬新なアイデアによって、過去の歴史から現代社会まで、よりリアルでよりヴァーチャルな日本モチーフ世界をゲームで見せてくれるのを、今後も願ってやまない。
※8月は夏休みモードのため、予約投稿です。7月中に書いてます。