Read me 激情

しがないゲーオタ女子の真・闇ブログ

誰かの人生を体験するゲームたち

もうあっという間に6月だよ!! ああ、季節がまた駆け足で変わっていく……。

 

PS4ゴールデンウィークセールで、360版で遊んだ『ウルフェンシュタイン』がたったのワンコイン、100円ぽっちで売っていたのを即買いしたのがついこの前と思ったら、もう次のセールが始まってるし、しかも今日のE3ベセスダショーケースで続編が発表されちゃったでないのー。ヤバい。そして長いこと待ってた『Cuphead』もついに発売日決定して、この秋冬はこれ以上やりたいタイトルがかぶってリリースされないでくれーと願うばかりだ。とりあえず続編の予習&復讐のため、ヒャクエンシュタインの続きをやりながら待とうかなー。

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とか言ってる間に、PS4の大作セールで『Fallout 4』が2000円未満で売ってたので、遅ればせながらとうとう買ってしまった。んで早速キャラメイクから始めたんだけど……

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試しに自分そっくりのアバターを作ったら、今の髪型まんま(前髪ぱっつん前下がりボブ)のヘアスタイルがあって、予想以上に似てしまいキモくなった。しかも隣にいる旦那(男性キャラ)がいちいち「いいね、かわいい瞳だ!」「その顎に惚れてしまったんだよ」とかベタ褒めしてくるのでさらにキモい。でも、まあ……悪くないわね。悪くない!(パーツ決定時、実際に自分へ言い聞かせるようにこう喋る)

こんな具合で男女キャラメイクをいろいろと試してるうちに、ついうっかり男性キャラで決定ボタンを押したら、自分そっくり女性は男性キャラの妻役となってそのままストーリーが進んでしまい、間もなくしてあっさり死んでしまった。なんか自分と同じ顔のキャラが目の前で死ぬのを見ると、何とも言えない気分になるね……。今回は基本的に主人公は男性固定で、男女どちらかは選択できず、MODで女性キャラにしたりして遊ぶのだと後々知った。そういえば、今回の『Fallout 4』は、『3』のようにVaultで生まれ育つスタートでなく、赤ちゃんのいる男女夫婦って設定からのスタートなのも意外だった。前作ではFallout世界の人生を赤ちゃんからスタートさせられたので、荒廃したオープンワールドへ自己投影する感情移入がしやすかったが、今回はパパ(あるいはママ)となって、誘拐された赤ちゃんの息子を取り戻すのが目標っぽいので、新米パパがんばってねーという一拍置いた距離感だ。寄り道が多すぎて赤ちゃん育っちゃって会える頃にはデカくなってそうだけど。

 

で、ふと気づいたのが、最近ゲームで、誰かの人生を体験する機会が、なんとなく増えてるのかなーと。ついこの間、こんなフリーゲームに出会ってそんな思いに駆られた。

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『You Must be 18 or Older to Enter』。90年代のダイヤルアップ時代、家族が留守の間に部屋でひとり、エロサイトを覗くあの緊張感を追体験できるゲーム。“あの”と言われても、女子である自分にはそんな体験は特になかったので正直分かりかねるが、当時のインターネットには、見ようと思えばエロいものが見放題の未知なる世界が……エロ画像が表示されるのを、茶室でお茶を点てるのを待つかのごとくじっくりと見つめる、ドキドキなシチュエーションは何となく想像はできて、それをゲーム化してしまった発想が素晴らしいなーと感激した。もはやXvideosやカリビアンコムに殺されてしまったような密かなドキドキ感、果たして今の若い世代も抱き続けているのだろうか。しかしこのティザートレーラーは最高だね。誰もいないけど、つい背後を振り返りたくなるよ。

 

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『That Dragon, Cancer』。少し前のタイトルだが、これも気になった追体験ゲーム。BS1のドキュメンタリー番組でもゲームが完成するまでのいきさつを垣間見て、テーマの重さに色々と深く考えさせられてしまった。現実でもゲームでも、息子の癌をやっつけて退治してグッドエンド、というわけにはいかないのだ。ただの映像ドキュメンタリーであればよくある話かもしれないが、この体験をゲームにして他人にも体験させることによって、さらに共感を強められている。自身の人生体験をゲームにしてしまう発想に、ゲーム制作者の業や性(さが)も感じてしまったり。

 

誰かの人生を体験するゲーム、それこそVRゲームがいよいよ台頭となってゆくのかもしれないが、映画の主人公になれたり、激しくダイナミックなアクションを体験するのでなく、もっとより一層パーソナルな、超個人的ドキュメンタリーがゲームで体験できるようになれたら、楽しいとか面白いの評価レベルでなく、人生コンティニュー感……あの日あの時の誰かや、誰かになりたかった/なれなかった自分が、少し報われるのかなって気がする。まあ報われても何かあるわけでもないけども。たとえ誰かの人生を追体験しても、何も残さないし残らないのも、ゲームだからいいのかなーと。

毎日忙しく過ごしてるけど、こうして時々は、どこかの誰かの人生に少し思いを寄せてみてもいいよね。そんな感じ。

 

追記:

『Emily is away』もなかなか素晴らしい人生追体験ゲームなのだが、こっちは最近出た続編も遊んでから、改めて書いてみたいなーと思った。ちなみに自分はAOLメッセンジャーよりもICQ派だった。アッオー。

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このレビューも最高なんだよね。「どうしてあのとき……?」って切ない気持ちが、いつまでも胸に去来してくる。

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