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しがないゲーオタ女子の真・闇ブログ

【第6回】飲酒してもいい頃2023 ~君たちはどうイキるか・再び~

先週末7/22土曜、いつもの面子(Kさん、Mさん、Dさん)と上野御徒町にて、ゲーオタ飲み会を開いた。ほぼ1年ぶり。前回はこんな感じ。コロナも5類になり行動制限もなくなったが、感染対策もしつつ暑気払いがしたく、号令をかけた。

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f:id:macgirl360:20230725143635j:image会合前にいつものお楽しみ、会場付近の純喫茶巡り&街角散策をしてきた。まずは湯島にある「不純喫茶ドープ」中野ブロードウェイを抜けた先にも支店があり、前回、東中野開催だったのに行けなかったため、湯島店を攻めてみた。

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f:id:macgirl360:20230725143710j:image店内はZ世代で映え狙いな若者グループで満席。メニューの「不純な~」ってどういう意味かと思ったら、+50円ほどでウイスキーが追加できるからだそうで。不純の名のもとに、夜はバーに変身するらしい。昼食を食べずに来たので、普通のプリンアラモードを頼み空腹を満たした。やはり固いプリンは美味い。その時の気分次第であるが、純喫茶に来てもクリームソーダは飲まないタイプ。そういやクリームソーダのイラストTシャツを着た男性客(もちろんクリームソーダを注文)がいて、どんだけクリームソーダ好きなんだ……。
いわゆる“作られた昭和レトロ”の装いだから、若者は入りやすいし、このくらいのガチでないゆるさ具合やコンカフェ的アトラクション感が、彼らにとってはちょうどいい佇まいなのだろう。

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f:id:macgirl360:20230725142517j:image気づけば外に行列ができていたので、未来ある若者のためにそそくさと退店。上野方面に向かい、「丘」へ。ここは何度か入ったことのある老舗店。

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f:id:macgirl360:20230725151449j:imageもう何年入れ替えてないんだ……な統一感ゼロの激渋ディスプレイも最高。謎チョイスの洋盤CD、仮面ライダーV3やミニカーがいい味を醸し出している。
f:id:macgirl360:20230725142451j:image運良く待ち時間なしで入店できたが、閉店間際だったので、小一時間ほどしかいられなかった。あと数十分も滞在できないのに、若者客が後を絶たない。アイスミルクを注文したが、写真撮り忘れた。丘もZな若者世代でいっぱいだった。先週にも上野で友人らと遊びに来て、「珈琲王城」で待ち合わせたら、同じく若者“Z”世代で満席、席取りを頼んだ友人を並ばせてしまった。丘も王城も、喫煙OKな喫茶店なのに、若者は煙草を吸わないため、店内の空気がクリーンだった。ほんの数年ほど前までは、時間と暇を持て余し喫煙所を求める中年や老人がメイン客だったのに、ここにきて急激な昭和レトロ&純喫茶ブームが到来しているのを、改めて実感した。

不純喫茶ドープとは異なり、ここらへんの純喫茶は、成るべくして成っちゃった昭和の純喫茶で、平成生まれの洗練された若者にはかなり入りづらい佇まいのようだが、ネットで情報をしっかり入力し、玄人お断りチックな激渋の店先にも、勇気を振り絞って入店し、映え映え体験を得ているのだと想像すると、なんだか微笑ましいし、可愛いらしい。これからは君たちの時代だ!


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f:id:macgirl360:20230725142509j:image閉店の丘を追い出され、上野の見知らぬ町を当て所なく彷徨っていたら、昔ながらの小ぢんまりした商店街に出会った。上野の喧騒から離れて、夕暮れ時の人気もない町並み。レディスショップ高島屋、何年前に閉店してそのままなんだろう……中華一番はやってそうだが、開いてるのか閉店してるのか分からない佇まいがアツい。
アーケード街を見上げると、「のどの薬龍角散は秋田佐竹家の家伝薬だった」と謳う謎の垂れ幕が。なぜ上野で秋田で龍角散が……? と調べてみると、商店街の歴史と龍角散の関係、由来がとても古いものだと分かった。秋田の藩主が江戸にお屋敷を持ってたってすごい。

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f:id:macgirl360:20230725143618j:imageなんとなく辿り着いた、小学校横の公園。暑い日差しが和らいで、長い夕暮れを楽しむように、ママ友と娘グループがお菓子を食べながら談笑したり、老人が休憩していた。竹町地区、夏休みラジオ体操をやっててえらい。蚊に刺されを気にしつつポケセンで購入したシャリタツ靴下を自撮りしながら、宴の時を待つ。


f:id:macgirl360:20230725142523j:image時間になったので、お店で集合。まずは青島ビールで乾杯。今回のお店は、上野御徒町の「千里香(せんりこう)」。大久保や池袋にも支店があり、中国東北地方の郷土料理「延辺料理」を食べられると伺い、満場一致でこのお店にした。みんないい店をよく知っていて、感心する。

chuka.tokyof:id:macgirl360:20230725151445j:imageよく見ると、みんな同じXiaomiのMi Bandユーザーだった!! こんな機会は滅多にないのでパシャリ。オフ会っぽい写真~! ちなみにKさんは片腕にもTIMEXのゴールド腕時計をしていた。おっしゃれ~! 両腕時計って、本田圭佑みたいだね。
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f:id:macgirl360:20230725151452j:imagef:id:macgirl360:20230725142526j:imageお店名物、羊肉串焼き。ここにしかない卓上自動串焼き機でどんどん肉を焼く。う、うまい~! 前回、東中野の南アジア料理店でも羊肉串焼きを堪能したが、添えつけのスパイスがサイゼリヤのアロスティチーニっぽいというか、モンゴル料理のショルログっぽくもあるのかな? 熱々のうちに食べると、肉と脂の旨味が口いっぱいに広がる。サイゼみたく、この謎旨スパイスだけ別売りしてくれ!f:id:macgirl360:20230725143625j:imageメニュー注文がタブレットなのもありがたい。が、パッと見どんな料理かさっぱり分からず……! ひとまずMさんオススメの美味くて珍しそうなものを、あれこれ頼む。

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f:id:macgirl360:20230725143706j:image頼んだものいろいろ。饅頭は練乳を付けて食べるそうです。気づけば話題の中心は健康となり、腎臓疾患の話をしながら腎臓の串焼きを食べる背徳感がすさまじい(Kさん、Mさんが食べ、自分とDさんは遠慮した)。そういえばMさんは足指の疲労骨折がまだ治らず、しんどそうだった。Kさんも以前の会合前に足を骨折していて心配だったが、どうかお大事にしてほしい。f:id:macgirl360:20230725142530j:image
f:id:macgirl360:20230725142502j:image締めの冷麺とスーラータン。どれも最高に美味かった。胃袋に余裕があったら、スーラータンにライス追加でぶっかけてもよかったな。f:id:macgirl360:20230725142455j:imageDさんから、お土産になんかいいものもらった。大好きなウンジャマラミーのバインダー。わーい! ありがとうございました。
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f:id:macgirl360:20230725142506j:image上野は美術館巡りや買い物でよく訪れる街で、いつも通ってるアメ横の二木の菓子あたりに、こんないい店があったなんて。普段の選択肢にないジャンルのお店を知り、上野に対する解像度が上がった気がする。もっと開拓していこう。f:id:macgirl360:20230725142534j:image
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f:id:macgirl360:20230725143649j:image千里香をあとにして、まだ開いてる喫茶ルノアールで二次会。今回の手土産は、ポケセン土産のゴーストタイプのラムネ缶ボチが2つダブって超ショック。こないだうちで買ったラムネ缶もボチが2つ出た。ゴーストタイプの呪いか!

 

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2回目のゲーオタ飲み会の時、若者やクリエイターの“イキり”が話題になり、当時ベストセラーになった漫画になぞらえこんなタイトルを付けたのだが、まさかここにきて伏線回収(?)するとは……といった具合に、映画「君たちはどう生きるかの話題となった(Kさん、映画未見なのにお話に付き合ってくれて感謝!)。自分は今月の3連休中に観に行き、事前情報も何も知らないプレーンな状態で映画体験をできたのが、とてもよかったと思った。展開の支離滅裂さに、若干悪趣味な夢物語も感じたが、おじいちゃんたちが老体にムチ打ち頑張って作った映画なんだから、絶対に面白いに違いない! という根拠のない自信と信頼を寄せた。最後のスタッフロールで鈴木敏夫プロデューサーの名前を目にして、「そいえばカヤンダ要素どのへんだった?」とハッと我に返った。おそらくあのキャラだろうけど、このキャラっぽくもあるんだよな……。

われわれの結論として、「君たちはどう生きるか、俺はこう生きた→真の意味の遺作=宮崎駿すでに死んでる説」「すでに死んでるから、広告展開もやらない」が挙がり、考察が絶える暇がない。自分は君生きを観ながら、ロシアのアニメ作家、ユーリー・ノルシュテイン監督の「外套」を思い出していた。宮崎駿監督とも交友があり、御年80を超えてもなお、30年以上かけてひとつのアニメ制作を続けており、ユーリー・ノルシュテインがいまだ走り続けているのだから、宮崎駿もそう簡単には引退しないのだろうと思う。カヤンダ問題も含めて今後、映画のプロモーションや情報公開がどのような展開になるのか、引き続き追い続けていきたい。

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ところで会合の前日、がんで5年間闘病中の女親友のご主人から、危篤の報せを受け、駆けつけて最期の対面をしてきた。喪服と棺に入れるお手紙や写真を用意しておいたが、本日ご主人から連絡があり、会合当日、7/22に息を引き取り、7/25に家族葬を済ませたとのことだった。この5月に、抗がん剤をすべて使いきったと彼女から伝えられ、覚悟を決めて実家へ最後の帰省に行ってきて、うちの宅配ボックスへ帰省お土産を預けてくれた連絡をしたのが、最期となってしまった。がん5年生存率は本当にあり、治療を止めるとあっという間に進行してしまうんだね……。
そんな状況での飲み会は、正直メンタルがしんどい状況だったが、Dさんの「介護脱毛VIOをやった。陰毛に白髪が入るとレーザーに反応しなくなるので、今のうちにやるのが超オススメ」という話に、すべて持っていかれた。
TV番組「笑ってコラえて」のハシゴの旅で、大久保佳代子が同じような話をしたのを聞いていたので、自分はさほど驚かなかったが、KさんとMさんの食いつきが半端なくて驚いた。自分は陰毛に白髪入りまくってるからもう間に合わないし、経済的にも時間的にも……という感想。てか、みんなそんなに陰毛ボーボーなのが気になるの???

ただ、介護脱毛という、きたる未来への超ポジティブなアクティビティーは、すごくよい。介護目的でなくても、自分も普段の生活で、生理中に局部がムレてかゆみが出たりなどの悩みがあり、それらが改善されるならやってみたいと思った。

中年にも差し掛かると、成長のすべてやメンタル的変化が止まってしまうから、フィジカル的な変化を求めるという話もある。自分もポケセンの可愛いピアスを着けたいために、いつか耳にピアス穴を空けたいのだが、先日姪っ子2号から、友達のへそピ(へそピアス)のセルフ穴空けの壮絶なエピソードを聞き、ちょっと怯んでしまった。ヘソを極限まで冷やして凍らせてから、穴空けるんですと……あとタトゥーは墨で毛根が埋まり汗が出なくなるから、タトゥーやってる人は臭いとか。姪っ子2号が話すストリートのREAL、学びがあった。

亡くなった親友のご主人から伺ったのは、彼女は決死の実家帰省後、好きなバンドのライブへ這いつくばりながらも参加したらしく、グッズ販売で炎天下に2時間も並んだそう。5月の時点で立つのもやっとなくらい弱っていた彼女は、自分の遺された時間を、やりたいことに費やしていたようで、感銘した。まさにリアル版「君たちはどう生きる? 私はこう生きた」だ。

今回で6回目となるゲーオタ飲み会も、メンバーの病などで、ひとり、またひとりと人数が減っていくのかもしれない。もし言い出しべ&号令係の自分が行けなくなったら、その時は残った3人でも、会合を続けてほしい(すでに自分抜きでも定期的に集まってるかもしれんが)。この寄る辺なきゲーオタたちの夜話会を、どうか末永く続けていってほしい。

そういや「次回こそGOTY話しようぜ!」と宣言していたのに、あんまり話せなかったな……いま激ハマり中のゼルダティアキンの話もしたかった。Dさんの介護脱毛VIO話がMVPすぎて、ぜんぶ飛んでいっちゃった。今回もとても楽しかったな。お互い健康と陰毛のタイムリミットに気をつけながら、また次回、いい店でいい話を持ち寄り、お目にかかりましょー。お疲れ様でした。