Read me 激情

しがないゲーオタ女子の真・闇ブログ

10 years.

3月11日。東日本大震災から、きょうで10年経った。これまで各SNSで断片的にしか震災体験を記録してこなかったが、大きな節目なので、ブログにもひとつ記録してみる。

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鈴木みそ著「僕と日本が震えた日」

僕と日本が震えた日

僕と日本が震えた日

 

www.comic-ryu.jp


実はこの作品の第1話に、自分が登場している。縁あって担当編集さんから、鈴木みそ先生と浦安の取材をさせてほしいと頼まれた。ヒッポン読者的には「あのちゃっきりみそ先生が!?」と子どもの頃から憧れの作家さんだったので、お話がきたときにはびっくりした。私でよければ……とのことで、引き受けた。

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みそ先生画のマクガ。めちゃ似てる。ジャージがトレードマークなので着ていった。この頃はショートヘアだったんだなぁ。最近ロングストレートからデジパーかけてロングウェーブヘアになった。
駅から徒歩で、液状化が激しいエリアや自宅付近まで歩いた。動画で世界的に有名になった、セブンイレブン前の動く床エリアには、現在セブンイレブンが再オープンしている。

www.youtube.com

10年前の今日は金曜で、たまたま歯医者通院のため有給を取り、虫歯治療の麻酔を打ってさあ削るぞーという瞬間、大きな揺れに遭遇し治療が中断してしまい、外に避難したら道路のあちこちで液状化現象が起こっていて、麻酔の麻痺を抱えたままパニックになった。近所の実家にフェレット2本を連れて避難してきたら両親に「フェレなんか構ってる場合か!」と言われて軽く口論になった。
地震から1ヶ月以上、断水でお風呂に入れず家事もできず、仕事終わりに会社近所の銭湯に行って1週間ぶりのお風呂に感激したり、マンションの有志が断水していないエリアから調達した生活水を収納ケースいっぱいに汲んできて配布してたこと、計画停電で料理もろくに作れなかったこと、夜中に小学校の仮設トイレで用足し中に余震が来て驚いたこと、震災から半年ほどの間は液状化の泥水が乾いて砂埃があちこちで舞っていたこと……書ききれない諸々の出来事が、セットになって記憶している。

自分は東京生まれの千葉育ちだが、両親や家族のルーツが福島。義兄一家が帰宅困難区域在住で、職も失い家に住めなくなったため、いわき市内へ避難移住し、数年前に新居を建てて暮らしている。東北の人たちが経験した苦難に較べたら、うちなんて……と常々思う。いつでも、これからも、福島と東北へ、想いを寄せ続ける。

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今さらながらJR浦安駅→JR新浦安駅のまちがいに気づいたり。こうして漫画に自分の震災体験を記録してもらい作品として残せたのは、とても貴重で、有意義だったと思う。上記公式HP内で、第1話が無料で読めるので、よかったら。以降のエピソードも、みそ先生の丁寧なルポ取材が際立ち、放射線の仕組みもわかりやすく解説していて、変なデマ情報に踊らされることなく、正しく怖がることができるようになった。みそ先生、担当編集さん、その節はお世話になりました。ありがとうございました。

10年があっという間すぎて、もう。これからの10年もあっという間なんだろうなー。エヴァもついに完結したのに見届けられず生きられなかった人たちのぶんまで生きて、ゲームいっぱいしたり、乗れるならバイクに乗って走ったりしたい。